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ガーデニング
Pacoma編集部

「トマトの育て方」【家庭菜園初心者ガイド】採れたてをガブッと丸かじり!

ベランダでも狭い庭でも大丈夫! たった一畳のスペースでも、プランター1個でも、野菜を植えればそこがあなたの家庭菜園です。本記事では、夏野菜でお馴染みの『トマト』の育て方をご紹介。初心者には難しいイメージがあるかもしれませんが、ポイントをしっかり押さえれば、初めてでも十分おいしいトマトを育てられます!

今回育てるのは「トマト」!

トマトは体に良いといわていれるリコピンの含有量が多く、今や家庭菜園でもおなじみの夏野菜。初心者には難しいと思い込んでいる人も多いようですが、いくつかのポイントを押さえれば、初めてでも十分おいしいトマトを育てられます。
 
ミニから大玉までたくさんの品種がそろっていますが、初めての栽培なら丈夫で育てやすいミニトマトからの入門がおすすめです。さっそく、トマトの栽培カレンダーを見てみましょう。
 

トマトの栽培カレンダー

5~6月 植え付け・支柱立て


 
《POINT #01.植え付け前から土作りを!畝立て、マルチかけは基本》

  1. 深さ15cmの溝を掘り、植え付け1~2カ月前に米ぬか、1~2週間前に牛ふん、有機配合肥料を入れて埋め戻し、マルチを張っておきます。

  2. 穴開け器で苗の根鉢より少し浅めに穴を開け、水をたっぷり流し込んで水が引いたら苗を植えます。

《POINT #02.植えたらすぐ仮支柱2~3週間後に本支柱を》
 

  1. 植え付け後すぐに立てる仮支柱は、斜め45度の角度で苗の中心部と交差するよう、株元から離れた位置から立てます。根がしっかり付いたら本支柱を。

ひもで苗を誘引します。支柱と茎の間を8の字型に結び〝茎にゆるく支柱にきつく〞がポイント。

 

6~8月 わき芽かき・誘引/受粉


 
《POINT #03.わき芽を小さいうちに摘む「わき芽かき」はマメに!》
 

  1. 茎と葉の間から出る小さな芽を「わき芽」といい、これを摘み取るのが「わき芽かき」。養分を花や実に集中させるために重要です。マメに摘み取るのがポイント。

わき芽は毎日のように出てきます。よく観察して、わき芽が伸びたらすぐに摘み取るのを日課に。

 
《POINT #04.大玉トマトは人工受粉をスプレー式着果促進剤も》
 

  1. ミニトマトや中玉トマトは風で自然交配するので人工受粉は不要ですが、大玉の場合は花の根元を揺らして受粉させたり、着果促進剤を花に吹きかける方法も。 

最初に咲いた花を結実させるのがたくさん実らせるポイント。花の付け根を軽くたたいて揺らします。

 

7~9月 追肥・収穫


《POINT #05.甘さやうま味を増すため追肥と中耕で養分補給》
 

  1. 下から3段目の房に実を付けたら、1㎡当たり40~50gの化学肥料をまいて(追肥)、空気の通りをよくするため中耕(浅く耕すこと)を行います。 

肥料を株から離れた通路にまくのは、トマトが肥料の位置を目指してしっかり根を伸ばすため。

 
《POINT #06.ヘタの近くまで色づいたら熟したものから収穫》
 

  1. トマトがヘタの際まで色づき熟した実はハサミで切るか、手で持ち上げるようにして収穫しましょう。ミニトマトの場合は房ごと切って収穫しても。

色づき始めたトマトは鳥にも狙われています。収穫ネットなどで覆い、鳥害から守りましょう。

 

プランターでも育てられます!

©Fotolia

トマトは肥料と水をやり過ぎないことがポイントで、野菜専用培養土なら元肥はなくても良いです。水やりも根鉢の表面が乾くのを待ってから。追肥は3段花(下から3段目の枝に付く花)の頃に行い、時々小クマデなどで土をほぐし酸素補給を!
 

 

採れたてを畑で食べよう!

―完熟の生を丸かじり!煮ても焼いても◎
 
早朝の露を帯びたトマトはキュッと冷えています。完熟の実を枝からもいで食べる味は格別!好みの塩をちょっと振りかけると、一段と甘みが引き立ちます。丸かじりで、スライスで、採れたてのピュアな風味を生で味わってくださいね!
 

 

教えてくれた人 加藤正明さん

農業体験農園『百匁の里』園主、ジュニア野菜ソムリエ。都内で貸し農園会員に野菜づくりの指導をする他、NHKなどでも活躍。