- Pacoma編集部
- このWebマガジンと月刊フリーペーパー『Pacoma パコマ』の編集部です。自分の手で心地よい暮らしをつくりたい、ホームメイドな人たちを応援する楽しい記事を日々模索中です!
「水菜(ミズナ)」の育て方【家庭菜園初心者ガイド】自分で育てればいつでも新鮮!
ベランダでも狭い庭でも大丈夫!たった一畳のスペースでも、プランター1個でも、野菜を植えればそこがあなたの家庭菜園です。生でも加熱しても美味しく幅広いレシピに活用できる「水菜(ミズナ)」の育て方をご紹介します!傷みがちな点を気にせず新鮮状態で食卓へ!
目次
今回育てる「水菜(ミズナ)」とは?
ミズナはキョウナ(京菜)とも呼ばれる代表的な京野菜。でも実は地中海沿岸が原産地で、京都で改良が重ねられ発達してきました。
ビタミンCやビタミンA、カルシウム、繊維分が多く含まれ、シャキシャキした食感、歯ごたえは生でも加熱しても美味しく召し上がれます。鍋からサラダまで幅広いレシピで食卓に欠かせないミズナ。ぜひ自分の手で育ててみませんか?
「ミズナ」の栽培カレンダーを見ていきましょう!
ミズナの栽培カレンダー
9~11月 タネまき
ミズナの種まきは9月中旬から11月中旬までが適期。近年は温暖化が進んでいるので、少々過ぎてしまっても大丈夫です。
《POINT #01. 密植ぎみに育てると柔らかいミズナに!》
- 5~10cmの高さに畝を立てたら条間(まき筋の幅)を20cmとり、支柱を押し当てて深さ1cm位の種まき用溝をつけます。
- 密植ぎみの方が柔らかく育つので、種まきは直線状の条まきで、列に沿ってまっすぐにまきます。
《POINT #02. 1cm間隔で種まきし畝全体に不織布をかける》
- 溝の中央に1cm間隔で種をまきます。列ごとに種まきが終わったら、親指と人差し指で左右の土をつまみように土で覆い、その上を手のひらで押さえ種と土を密着させます。乾燥を防ぎ発芽を均一にするため畝全体に不織布をかけます。
- 不織布の上から、さらに保湿機能や換気生にすぐれた防虫ネットをかけて、寒さ対策をしておきましょう。
10~11月 間引き・追肥
《POINT #03. 元気な株を残して間引きと同時に追肥と土寄せもしよう》
- 本葉が2,3枚になったら不織布をはずし、元気な株を残して1/3程度(株間が3~4cmくらい)に間引きます。追肥は株元に2株で15粒程度の化成肥料をまきましょう。株から3~4cm離れた両側に指で溝を作り、指先で株元に土寄せを。
- 土寄せをするのは間引き後の隙間のできた株が倒れないように株元に土を寄せて株を支えるため。
11~3月 収穫
《POINT #04. 収穫適期は草丈30~40cm大きくし過ぎないように》
- 草丈で収穫適期の目安は葉の先までの丈が30~40cmに成長した頃。数株分の株元をまとめてハサミで切り、まとめたまま持ち上げます。1株ずつ切ると絡み合った茎をはずす時に傷みます。収穫適期を過ぎると葉が硬くなるので注意!
- 収穫は、まとまった株ごとに。間引くようにバラバラに切ると株同士の支えがなくなり倒れます。
プランターでも育てられます!
プランター栽培でも、種は直線状にまきます。本葉が2,3枚になったら間引きをしますが、株を大きくしたい場合は株間を12~15cmあけてください。
間引きの時に株元に化成肥料を追肥。土の表面が乾いたら水やりしましょう!
採れたてを畑で食べよう!
収穫したミズナは、できるだけ生に近い状態で食べること。味付けも塩だけ、醤油だけ、とシンプルなほど素材感を楽しめます。生のまま塩で揉んで一夜漬けのお漬物もおすすめ。ほかにも様々なレシピに活用できますよ!ぜひ美味しいミズナ作りにチャレンジしてみてください。
- 教えてくれた人 加藤正明さん農業体験農園「百匁の里」園主、ジュニア野菜ソムリエ。都内で貸し農園会員に野菜づくりの指導をする他、NHKなどでも活躍。