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「エシャレット」の育て方【家庭菜園初心者ガイド】採れたてシャッキリ食感!
ベランダでも狭い庭でも大丈夫!たった一畳のスペースでも、プランター1個でも、野菜を植えればそこがあなたの家庭菜園です。本記事では、シャキシャキした独特の食感がおいしい「エシャレット」の育て方をご紹介します!
目次
今回育てる「エシャレット(ラッキョウ)」とは?
エシャレットとは、若い時に収穫するラッキョウのこと。8月に植え付けて、翌春に収穫するのがエシャレットで、初夏から夏に大きくなったものを採るのがラッキョウです。意外と知らない人が多いのではないでしょうか。
ラッキョウほどニオイが強くなく辛みも少ない点と、爽やかな食感が人気!生のまま味噌で食べたり、サラダにしても良いですよね。栽培も手間がかからず、プランターで手軽にできるので家庭菜園に持ってこいな野菜です。
エシャレットとエシャロットは違う野菜!
ちなみに、一文字違いの「エシャロット」は西洋野菜で使われている小型タマネギの一種で香味野菜。ラッキョウとは全く違う植物です。日本だけの名前で、海外では通じません。
間違えやすいので、種を買う時などは気をつけてくださいね!それでは「エシャレット」の栽培カレンダーを見ていきましょう。
エシャレットの栽培カレンダー
8~9月 植え付け
《POINT #01. 植え方は深めに、8月は敷きわらなどで遮光》
エシャレットの植え付けは、まだまだ太陽の日差しが強い8~9月に行います。そのため、遮光ネットなどで暑さ対策をするのがポイントです。
畑に植える場合は、株間を15cmとって、球根を畝(うね)に押し込みます。深さは球根の頭から5~6cmとやや深めに。浅すぎると、球根が緑化してしまうので注意しましょう。球根が小さいときは2個まとめて植え付けます。
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- 球根を植える位置は平らにならした畝の上に支柱など棒状のもので筋を付け直線の溝をつくります。
《POINT #02. 土をかぶせて上からしっかり押さえる》
球根を畝の中に押し込んで植え付けたら、左右から土を寄せて覆いかぶせ、球根が土となじむよう手のひらでしっかり押さえましょう。このとき、水やりは必要ありません。
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- 暑い時期に植え付けするので地温が上がり過ぎないよう注意。遮光ネットや敷きわらで暑さ対策を。
3~5月 エシャレットの収穫
《POINT #03. みずみずしいエシャレットの収穫は葉の青いうちに》
来年の3~5月頃、まだ葉が青いうちに抜くのが収穫のタイミング!辛みが少なくシャキシャキした独特の食感が楽しめます。
まだ葉が青々としている頃に収穫しましょう!株元を持って引っ張ると力を入れなくても抜けます。未熟な球根は辛みが少なく生食できます。
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- 収穫は一時なので、たくさん収穫できたら塩漬けやピクルス(酢漬け)にしてビン詰めで保存を。
6~7月 ラッキョウの収穫
《ラッキョウにするなら6~7月に収穫する》
エシャレットは3~5月に。ラッキョウは6月〜7月に収穫します。
春に1㎡当たり化成肥料40~50gを追肥して、葉が枯れるまで成熟させましょう。収穫は晴れた日に。
プランターでも育てられます!
プランター植えも栽培の基本は地植えと同じですが、株間は7~8cmくらいまで詰めて植えても大丈夫です。
地植えに比べて過度な水やりを避けることがポイント。少し深めの容器を用意しましょう。
採れたてを畑で食べよう!
収穫したエシャレットは根と葉を切り落とし、表面の薄い皮をむいてきれいに洗い、もろみみそで。刻んでサラダに入れたり、オリーブオイルで焼いてしょうゆで味付けしたり、肉を炒めたりとレシピも多様です。ビールやお酒のつまみにも合いますよ!家庭菜園でおいしいエシャレットづくりに、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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教えてくれた人 加藤正明さん
農業体験農園「百匁の里」園主、ジュニア野菜ソムリエ。都内で貸し農園会員に野菜づくりの指導をする他、NHKなどでも活躍。