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「そら豆(ソラマメ)」の栽培法【家庭菜園初心者ガイド】来年の初夏に食べるには今がまき時!
エダマメと並んで人気の高い「空豆(ソラマメ)」の育て方をご紹介します。来年の初夏に食べるためには今がまき時ですよ!
今回育てる「そら豆(ソラマメ)」とは?
「ソラマメ」の由来は、空に向かってサヤが付くことからきています。さわやかな緑色のサヤと、ぷっくらしたふくらみが豊かさを象徴!豊富なたんぱく質、ビタミンB類とC、ミネラル、鉄分など栄養価の高さが魅力です。
最近ではビギナーでも育てやすい品種が出回るようになり、家庭菜園で人気急上昇中なんです!来年の初夏に食べるためには、今がちょうどまき時。
まずは「ソラマメ」の栽培カレンダーを見ていきましょう!
ソラマメの栽培カレンダー
10~11月 タネまき
《POINT #01.種まきは、“おはぐろ”を斜め下に向けてポットに!》
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ソラマメの植え付けは、培養土を入れたポットに種をまき本葉が出てから定植します。種まきの時は頭の黒い部分“おはぐろ”を斜め下に向けて種が少し見える程度に浅く埋めます。
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高さ10cm、畝幅60cmの畝を立て、株間を40~50cmあけて植え穴を掘ります。穴に水を満たした上から一株ずつ根鉢をくずさないように苗を植え、株囲りと畝にも適度に水やりを。
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春先、生長が旺盛になってきます。その前に伸びた株が倒れないよう、畝の四方に支柱を立て、麻ひもを張って囲い込むあんどん仕立てを施します。生長して葉がはみ出したら中に入れ込んで管理を。
ソラマメは、マメの中でも、たくさんの肥料を好む種類です。葉の色が薄かったり、生育が遅いときは積極的に追肥をしましょう。 -
草丈が40~50cmになったら6~7本の枝を残してほかは地際から刈り取ります (整枝)。草丈が 60~70cmになったら、先端の新芽を摘んで(摘心)生長を止め、養分が花や実に向かうようにします。
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サヤが垂れ下がり、つやも出てきて背筋に褐色の線が入ったらハサミで収穫しましょう!
11~12月 植え付け
《POINT #02.畑に畝をつくって定植!植え穴には水をたっぷりと♪》
3~4月 追肥
《POINT #03.株が倒れないよう“あんどん仕立て”で保護》
5~6月 収穫
《POINT #05.整枝・摘心~収穫へ 先端の摘心は害虫対策にも》
《収穫チェック!空を向いていたサヤが下を向いたら収穫のサイン。》
収穫前の「側枝(そくし)」の処理が大切!
春になり、本葉が5~7枚出たら主枝(しゅし)を摘み取りましょう。すると、脇からニョキニョキと側枝(そくし)が伸びてきます。
放っておくと1株から20~30本も枝が伸びるので整枝します。側枝の草丈が40~50cmになったら、生育の良い太い茎を6~7本だけ残して、余分なものは付け根から切り取りましょう。これによって、太陽の光がまんべんなく当たるようになり、風通しも良くなります。
枝が伸びれば株元が不安定になるため、茎まわりに土を山だかに盛り上げて重しにすると良いでしょう。ソラマメの茎は弱く、風の影響をとても受けやすいです。倒れるのを防ぐために、POINT#3でも触れた「あんどん仕立て」による保護が大切になってきます。プランターの場合は春になって、側枝が一気に伸び始める前に支柱を立てるのがポイントです。
残した側枝の上部に花が7~10個ほどついたら、先端の新芽を摘み取ることで生長をストップさせます。
側枝をそのまま伸ばしてしまうと、葉に養分が無駄に吸い取られてしまいます。すると、収穫量が減ったり実も大きくなりません。
それ以上伸びないよう、忘れずに摘み取ってしまいましょう。
プランターでも育てられます!
株が生長すると風などで倒れやすくなるので、支柱と麻ひもで囲むあんどん仕立てやアサガオ用の支柱キットで支えるのがポイント!
水やりで固くなった土 は割り箸などで突いてほぐし、根に酸素をたっぷり取り入れましょう。
採れたてを畑で食べよう!
収穫したソラマメはサヤごと丸焼きがおすすめ!サヤの中で蒸し焼きの状態になり、特有の風味と甘みは頬っぺたが落ちるおいしさ。自分好みの塩を用意して、焼きたてをぜひ召し上がってください。
- 教えてくれた人 加藤正明さん農業体験農園「百匁の里」園主、ジュニア野菜ソムリエ。都内で貸し農園会員に野菜づくりの指導をする他、NHKなどでも活躍。