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ガーデニング
Pacoma編集部

家庭菜園を始めるなら「パワーベジタブル」が手間いらずで栄養満点

家庭菜園を始めてみたいと思ったことはありませんか? 初心者だから、知識がないからと諦めている人も多いはず。そんな人におすすめしたいのが、短期間かつ簡単に育てられる「パワーベジタブル」。特におすすめは「クレソン」「ターサイ」「エンダイブ」「パクチー」「イタリアンパセリ」など。本記事では、これらの野菜の育て方の基本から調理法まで一挙にご紹介しちゃいます!

「パワーベジタブル」ってなに?

数ある葉物野菜の中でも、特におすすめは「クレソン」「ターサイ」「エンダイブ」「パクチー」「イタリアンパセリ」など。これらは〝パワーベジタブル〞と名付けるにふさわしい野菜なんです。

その名の由来は、これらの葉物野菜に共通する、下記の3つの要素から。

  1. 生命力が強い
  2. 栄養価が高い
  3. 育てやすい

そんな、初心者にも嬉しい、育てやすく栄養価の高い「パワーベジタブル」について今回いろいろと教えてくれたのは、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」にも出演する野菜作りのプロ・藤田智先生!!

藤田 智 先生恵泉女学園大学 人間環境学科教授。NHK「趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」に出演する野菜作りのプロ。野菜栽培に関連する著書は100冊超にのぼる。
オフィシャルサイト「野菜日和」

藤田先生曰く、パワーベジタブルの魅力は「毎日少しずつ摘みとることができるうえ、少量でも栄養価が非常に高い」点。店頭で売っているものを購入するとややお高めに感じるものの、自分で作れば手軽に使えるのも嬉しいポイントです。

 

それぞれのパワーベジタブルの特徴

1. パクチー(種から育成:60日、苗から育成:30日)

パクチー セリ科の一年草で、英語名は“コリアンダー”。寒さに強く、害虫もつきにくいため、種からでも苗からでも比較的育てやすいのが魅力。独特の香りが特長。
パクチーの育て方
 

2. イタリアンパセリ(種から育成:90日、苗から育成:40日)

prezzemolo 一般的なパセリと同じ、オランダゼリの一種。葉が縮れておらず、平たい形をしているのが特徴。旬の時期は春の3~5月と秋の9~11月頃。
イタリアンパセリの育て方
 

3. クレソン(種から育成:100日、苗から育成:15日)

クレソン その高い栄養価から、今もっとも注目を浴びる存在。生命力・繁殖力がとても強く、一度根づいたら2年目以降は毎日収穫することが可能。
クレソンの育て方
 

4. エンダイブ(種から育成:60日、苗から育成:30日)

エンダイブ チコリの仲間で、独特のほろ苦さを持つ葉物野菜。特に緑の濃い葉は非常に苦いため、株ごと収穫する場合は軟白処理(外側の葉を縛り、内側の葉が直射日光を浴びないようにすること)を施すと、おいしく育つ。
エンダイブの育て方
 

5. ターサイ(種から育成:50日)

ターサイ 寒い冬に旬を迎える中国野菜。別名“如月菜”。春まきと秋まき、両方の栽培方法があり、秋に育てると、花びらのように葉が大きく広がるのが特徴。
ターサイの育て方

 

パワーベジタブルの育て方

栽培に必要なもの

はじめてパワーベジタブルを育てるときに必要なものは、下記の5点。

  1. コンテナ……幅65cm×奥行き20cm×深さ20cmの標準サイズのもの
  2. 鉢底ネット……底穴に合わせて大きさを調整できるシートタイプがおすすめ
  3. 鉢底石……培養土の下に敷くと水はけが良くなり、根の成長も早まる
  4. 培養土(元肥入り)……あらかじめ肥料が入っているものを選ぶのがポイント
  5. 化学肥料……窒素、リン酸、カリの3要素が同量含まれるものが便利

 

収穫までの基本作業

  1. 001

    コンテナの底穴を鉢底ネットでふさぎ、その上から鉢底石を敷く。

  2. 002

    培養土を、コンテナの上から2cmくらいまで入れる。

  3. 003 B

    細い棒などで、土に深さ1cmほどの溝を作り、そのライン上に種をまく。まき終えたら土をかぶせ、平らにならしてから水やりをする。

  4. 004

    双葉が出てきたら、混み合っている部分や成長の遅い芽を間引いていく。生育状態に合わせて、2~3回に分けて行う。

  5. 005

    芽が出たら、2週間に1回程度、コンテナ1つあたり10〜15gの化学肥料をまき、水やりをする。追肥後は、根本に土を寄せる。

  6. 006

    品種ごとに、適宜十分な大きさに育ったものから収穫スタート

 

まとめ

家庭菜園に興味があるのに始めるのをためらっていた人でも、簡単にトライできる野菜とその育て方、調理法をご紹介しました。「思っていたより難しくないかも?」と感じていただけた人も多いのではないでしょうか。

まずはパワーベジタブルから、「自分で育てて味わう」楽しみをはじめてみませんか?