- 藤岡みなみ
- ふじおか・みなみ/文筆家。暮らしの中の異文化をテーマにした『パンダのうんこはいい匂い』(左右社)が発売中。
藤岡みなみ|思い立ったがDIY吉日 <vol.10>
タレントの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。藤岡みなみさんの可愛くもシュールな世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回は、藤岡みなみさんが心を奪われている『縄文土器作り』について語ってもらいました!
目次
縄文時代は究極のDIY時代だと思う。
―家、器、服、祭りの道具、全てが手作り。
今日も縄文びより! pic.twitter.com/lGk7JNoj3j
— 藤岡みなみ (@fujiokaminami) October 8, 2016
縄文時代の土製品は、ずばぬけて面白いデザインのものが多い。ゆるキャラのような見た目をした土偶たちや、燃え上がる炎のような形にも見える火焔型土器などを見れば共感してもらえるだろう。
8/20(土)札幌での縄文イベント、それぞれ申し込みは本日までだそうです。https://t.co/gAa1FQcRuqhttps://t.co/3dsj3dJkVg pic.twitter.com/qepeBjyB2Y
— 藤岡みなみ (@fujiokaminami) August 7, 2016
縄文好きになってしばらくは博物館などで鑑賞するだけで楽しんでいたが、やはりすぐに自分でも作ってみたくなった。
まず初めに挑戦したのは土偶。
―はっきり言ってナメていた。
緩い見た目だから、小学生の頃の粘土遊びの要領で簡単に作れると思ったのだ。しかし実際に挑戦してみると、細かい文様を入れるのが難しかったり、うまく自立させられなかったりして大変だった。
今日つくった土偶です pic.twitter.com/5w0kbp9s6X
— 藤岡みなみ (@fujiokaminami) August 20, 2016
その上、縄文時代に作られていた土偶は中が空洞になっていたりするからとんでもない。見た目が緩いからって緩いマインドで作れるものではないと分かり、それから土偶を見る目が変わった。
いちばんの力作は火焔型土器。
新潟県で博物館の人にかなり手伝っていただきながらなんとか完成させることができた。ひたすら集中力の必要な作業で、縄文人の精神力がほんの少しだけ分かった気がした。魂を込めるってこういうことか。
DIYの哲学を体験できるので、縄文土器作りはおすすめです。
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藤岡みなみ
ふじおか・みなみ/1988年、兵庫県出身。テレビ番組・CMに出演からラジオパーソナリティ、エッセイストなど、幅広く活動。バンド「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」ではボーカルを務める。
ブログ:藤岡みなみ 熊猫百貨店
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