- 藤岡みなみ
- ふじおか・みなみ/文筆家。暮らしの中の異文化をテーマにした『パンダのうんこはいい匂い』(左右社)が発売中。
藤岡みなみ|思い立ったがDIY吉日 <vol.06>
タレントの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。藤岡みなみさんの可愛くもシュールな世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回は、ズボラさんでも簡単だという『シイタケ栽培』について語ってもらいました!
目次
小学生時代の苦い思い出
―私のアサガオだけ枯れていた。
夏休み前、枯れたアサガオの鉢を誰にも見られないようにダッシュで帰宅した小学生時代の思い出が蘇る。はっきり言って、植物を育てるのが苦手だ。飽きっぽいのか忘れっぽいのか、毎日水をやる、という単純な作業がどうしてもできない。そんな私にぴったりの園芸がこのほど、めでたく見つかった。
それは、シイタケ栽培である。
家庭栽培用の菌床をネットで購入し、早速開封した。説明書きの「よくある質問」のコーナーに、「全体にシイタケがびっしり生えて怖いです」「シイタケがいっぱい採れて食べ切れません」などと書いてあり、期待が高まる。
栽培方法は簡単、乾いてきたら湿らすだけ。ビニール袋で包むのでなかなか乾燥せず、1日くらい放って置いても大丈夫だ。シイタケ栽培がズボラな私にむいている理由はこれだけではない。
驚きの成長率に心を奪われる。
私の心を鷲掴みにしたのは、その驚きの成長率だ。見る度に成長して、毎日はっきりと一回り大きくなる。それが面白くて、1日に何度も様子を見てしまう。
これでまた開封2日めとか。信じられますか?シイタケとだるまさんが転んだをしているような日々が一週間ほど続き、気づいたときにはもう収穫時期を迎えていた。家庭栽培、初めての成功体験!
3日家をあけて戻ってきたらシイタケが育ちすぎていた pic.twitter.com/VfVQxK8790
— 藤岡みなみ (@fujiokaminami) April 3, 2017
家でキノコ狩り!
―シイタケ栽培、やりがいありすぎ説
家に居ながらにしてキノコ狩りできる日が来るなんて。茹でて食べたらちゃんとシイタケの味がして感動した。シイタケからシイタケの味がするだけで震えるほど嬉しいのだから、DIYは最高だ。
-
藤岡みなみ
ふじおか・みなみ/1988年、兵庫県出身。テレビ番組・CMに出演からラジオパーソナリティ、エッセイストなど、幅広く活動。バンド「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」ではボーカルを務める。
ブログ:藤岡みなみ 熊猫百貨店
公式Twitter
公式Instagram