- 藤岡みなみ
- ふじおか・みなみ/文筆家。暮らしの中の異文化をテーマにした『パンダのうんこはいい匂い』(左右社)が発売中。
藤岡みなみ|思い立ったがDIY吉日 <vol.08>
タレントの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。藤岡みなみさんの可愛くもシュールな世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回は、藤岡みなみさんがずっと憧れていたという『壁塗り』にトライします!
目次
休日の過ごし方ですか?
―「部屋の壁を塗ってますね」と、言ってみたかった。
DIY慣れしてそうでかっこいい。だけど実際、壁にペンキを塗るのはけっこうハードルが高い。一度塗ったら元に戻せないし、調子に乗って奇抜な色にしてすぐに飽きる可能性もある。
でも、だからこそ、気軽に壁を塗ることができる人に強い憧れを持っていた。その自由な精神にロックンロールを感じたのだ。
壁を塗ることを決意
―ホームセンターでときめきボルテージが急上昇
だから私は、後先考え過ぎる保守的な気持ちを打ち破りたくて、壁を塗ることに決めた。
ホームセンターに行ったら、塗った部分が黒板になるという塗料が売っていた。そんなものがあるなんて!ときめきボルテージが急に上がるのがわかった。
好きな色をじっくり選んで帰宅するころにはもう、家の壁ぜんぶ塗ってやろうかという気持ちになっていた。ホームセンターはいつも自分の知らないスイッチを入れてくれる。
実際、壁塗りはとても気持ちのいいものだった。広いところはローラーで豪快にごろごろ、コンセントの周りはマスキングしてから筆でしずかに塗っていく。
いろんな刷毛を使い分けます
いろんな種類の集中力を使うから、1日がかりでも飽きることがない。ひと晩置いて、塗料が完全に乾いたのを確認したら完成。黒板も成功。壁黒板、位置もこだわって測りました。
壁は大きなキャンパスだ
―部屋の白い壁は、ただの壁じゃない。
私のための大きなキャンバスだったのだと気付いた。
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藤岡みなみ
ふじおか・みなみ/1988年、兵庫県出身。テレビ番組・CMに出演からラジオパーソナリティ、エッセイストなど、幅広く活動。バンド「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」ではボーカルを務める。
ブログ:藤岡みなみ 熊猫百貨店
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