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DIY
木津 イチロウ

セメントで作る世界で一つだけの「猫草プランター」【お猫様に奉納DIYグッズ】

猫を愛しすぎて専用アパートまで建ててしまった大家が、我が家のお猫様にもっと喜んでもらうため、今度は猫グッズをDIY! 第5回目は猫が大好きな猫草を入れるおしゃれなプランターを手作りしちゃいます! 果たして今回は成功なるか?

お猫様満足度
★★★☆☆

オリジナル猫草プランターに猫まっしぐら

こんにちは! 東京・杉並区にある、デザイナーズ猫専用賃貸「Gatos Apartment」の大家、木津です。

さて、密かに「猫の嗜好品」なんじゃないか?と睨んでいるアイテム、猫草
我が家の愛猫・ウー様の朝一番の日課は、この猫草をハミハミすること。これがないとウー様が悲しそうな顔をするので、草を切らさないよう常備しています。

なんとか大量生産できないものかと土に植えてみたり、色々と試行錯誤してみましたが、結果的にコレを買うことに落ち着きました。

dai (1 - 15)ミーちゃんスッキリ生野菜」。紙パックの中に粉砕パルプと燕麦の種が入っていて、水を注ぐだけで簡単に栽培ができる優れものです。1個あたり100円程度と経済的で、土で汚れることもなく満点! ……と言いたいところですが、許せない点が一箇所だけあるのです。それが、このそっけないルックス。

というわけで、今回は「ミーちゃんスッキリ 生野菜」の紙パックを、スッポリ隠しちゃうオシャレな専用プランターを作ろうと思います!

チー
登場猫物:チー(母)MIX・8歳。生粋のノラ。目の見えないわが子ウーを連れてきたことがきっかけで飼うことに。人見知りの激しいツンデレ猫。恥ずかしがり屋のため、あまり出てこない。

ウー
登場猫物:ウー(娘)MIX・5歳。物怖じしない人懐っこさでGatos Aptの広報を担当。おっとりした甘えん坊猫。本企画の主役。

 

今回使用した材料はこちら

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<材料>
1. セメント 2kg
2. ゴムクッション(プランター底に貼り付けて使用)
3. セメントを混ぜるための容器(2ℓのペットボトルをカットして利用すると便利!)

<道具>
4. ダンボールカッター
5. プラスチックヘラ
6. 防水テープ
7. 紙やすり(#400程度)
8. 使い捨て手袋
9. ステンシルスタンプ(詳細は記事内にて!)

以上の材料に追加で、セメントを流し込むための「型」が必要になります。型枠は身近にあってすぐに用意できるダンボールを使用。

dai (3 - 15) 今回は外側と内側用に中小2つのダンボールを使います。
 

さっそく作ってみよう

dai (7 - 15) 実は「オシャレなプランターをDIYする」と決めてから、結構悩んだのです。そこで、バブル期にやたらとコンクリ打ちっぱなしマンションが流行ったことを思い出し、敢えて質感を剥き出しにしたセメントプランターを作ろうと、使う素材はセメントに決定!

それでは早速、作っていきましょう。

 

内側の型枠を制作

猫草の紙パックを採寸すると横16cm x 縦10cm x 奥行9cm。この大きさがスッポリと入る原寸大の内枠を作ります。適当な大きさのダンボールがないかな?と家中を見回して目に付いたのがこちら。

dai (5 - 15) 試しにこの中に紙パックを入れてみると……、

dai (6 - 15) ピッタリ(笑)。内枠用にはこの箱をそのまんま使うことにします。「ズルい!」って
思いました? 大人の知恵と呼んで欲しい(笑)。こんなに都合よく手に入らないよ! という場合は、横16cm x 縦10cm x 奥行9cmにプラス0.5mm~1cmした大きさの箱を、ダンボールを切り取って制作してください!
 

  1. 鉛筆で紙パックの最上部位置をダンボールに書き、印を付けます。

  2. 印の高さまで、防水テープを隙間なく貼ります。これで、セメントが固まったとき内枠からはがれやすくなります。また、コンクリートが隙間に入り込むのを防げます。

 

外側の型枠を制作

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  1. 外枠は、内枠より1cm大きく作ります。こちらはぴったりなサイズのダンボールがなかったので、適当なサイズのものから切り出します。

  2. 外枠の大きさは、横17cm x 縦11cm x 奥行10cm。定規を使い、ガイドラインを鉛筆でなぞります。裁断するのは赤枠の部分。

  3. 前回登場した電動ダンボールカッターで、こんな形に切り取ります。

  4. 箱の形状になるにはあと二辺足りないので、他の部分からカットします。

  5. 赤枠の形に裁断します。

  6. 先ほど裁断した三辺と合体させます。写真の赤線をガムテープで仮止めしたら、箱の内側に防水テープを隙間なく貼っていきます。

  7. 組み立てるとこんな感じ。箱の内側になる部分に防水テープを貼って、組み立てれば完成です。

 

セメントを混ぜ合わせる

dai (9 - 15) いよいよセメントの出番! 適当なペットボトルや牛乳パックなどを再利用して、練るためのバケツ代わりにすると、作業が終わったあとの処理が楽チンです。

 

  1. セメント500gに対して約110ccの水を入れ、ヘラで混ぜます。
     
    水を入れてすぐに固くなるので、混ぜるときは手を止めちゃダメ! 時間がある方は超速乾タイプ以外を選ぶことをおススメします。

  2. セメントがある程度なめらかになったところで、先ほど作った外枠にセメントを流し込みます。そして、ものすごく素早く残りの500gを練って、同じく箱の中へ。

  3. 内枠を外枠の中にセットし、上から押してセメントをグググーっと押し上げます。

  4. ここで重要なミス発覚。「セメント1kgもあれば楽勝だろ」と高をくくっていましたが、あと500gはないと、高さが明らかに足りないのです……。コレを見て作ってみようと思った方はセメントは2kg購入することを強くオススメします!

  5. セメントが固まるまで、30分待ちます。ちなみにここまでの作業に要した時間は、2時間半!

    「お疲れ様。コーヒーでも飲んでてにゃ」

 

固まったセメントを型からはずす

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  1. 30分経過後。箱をさわると、セメントの化学反応で結構な熱を帯びています。恐る恐るカッターで外枠を切ってみると……、

  2. ワクワク

  3. おお! 固まってる! (当たり前)

  4. 内枠も外してみましょう。防水テープを巻いているのでスポッと外れることを期待していましたが、なかなか抜けてくれません。
    悪戦苦闘の末、結局カッターで切っていくことに。これが悲劇を生むことになるとは……。

  5. 「あー!割れちゃったー!」
    内枠を抜く際、圧力がかかり側面が割れてしまいました……。すかさず瞬間接着剤でくっつけてっ……と。味ですよ、味!

  6. 「大丈夫かにゃ……」

  7. バリが出ているところを紙ヤスリで滑らかにし、底面にゴムクッションを取り付けます。

  8. なんとか完成しました! 防水テープの模様がシッカリと出て、予想外に良い感じじゃないですか!?

 

ステンシルで最後の仕上げ

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  1. プランターに文字を入れて、オシャレ度をアップさせようと購入したのがコチラ。「U.S.ミリタリーステンシルスタンプ」。ハンコを押す要領で、ステンシルのような文字を入れることができるお手軽グッズです。

  2. プランターにスタンプを押していきます。

  3. 「早くココに持ってきてにゃー」

  4. ジャーン。「NO CAT NO LIFE」と文字入れしてみました! ちょっとズレたけど。

 

猫草紙パックを入れてみます

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おお! 緑とコンクリのコントラストが、なんとなくオシャレ! でも、やはりちょっと高さが足りない……。

 

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とはいえ今回の猫奉公は、思いのほか時間がかかりましたがワタシの満足度は高めです。

どうですか、ウー様!?

 

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「いつもとおんなじにゃ。美味しいよ?」

実は私、子供の頃、観光地などで作る楽焼とか「何が楽しいんだろう?」って思っていた口なのですが、楽しいですわ、これ! ちょっと陶芸に興味出ちゃったかも……。

 

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次回もウー様とチー様に喜んで頂けるモノを奉納しますので、お楽しみにー!