- 木津 イチロウ
- Gatos Apartment代表・猫コンサルタント。レコード会社でディレクターとして12年間従事したのち、KDDI(株)ヘ転職、LISMO立ち上げに関わる。無類の猫好きが高じて保護した野良猫たちのために家を建てることを決意し、2011年、世界初の猫専用デザイナーズ・アパートメント Gatos Apartmentを東京・杉並区に竣工。
Gatos Aptを通じて知り合ったネコ好きな人々の声を聞くうち、人と猫が快適に過ごす社会を作りたいと、猫専用物件に関するコンサル業務のほか、猫に関するWebサービス、商品を構築/開発中。
猫もお家でフェス気分!キャットティピーを自作しよう【お猫様に奉納DIYグッズ】
猫を愛しすぎて専用アパートまで建ててしまった大家が、我が家のお猫様にもっと喜んでもらうため、今度は猫グッズをDIY! 第3回目は、家で猫と一緒にフェス気分を味わえる「キャットティピー」を手作りします。
目次
- 猫グッズDIY企画 第3弾は、フェスで人気のあのテント!
- 今回使用した材料はこちら
- 4ステップで完成! さっそく制作開始です
- ウー様の反応は……?
- 今回は人間も満足!
- お猫様が自らブラッシング!?「セルフグルーミング機」を自作【お猫様に奉納DIYグッズ】
- 猫用品を一括収納!「猫ベッドボックス」【お猫様に奉納DIYグッズ】
- セメントで作る世界で一つだけの「猫草プランター」【お猫様に奉納DIYグッズ】
- ダンボールでおしゃれな「猫の爪とぎ」を自作!【お猫様に奉納DIYグッズ】
- 猫もお家でフェス気分!キャットティピーを自作しよう【お猫様に奉納DIYグッズ】
- 猫の遊び場を自作「キャット・プレイグラウンド」【お猫様に奉納DIYグッズ】
- 意外なアイテムで作る「猫用爪とぎ」【お猫様に奉納DIYグッズ】
猫グッズDIY企画 第3弾は、フェスで人気のあのテント!
もう20周年なんですねぇ。国内最大級の野外音楽フェス、フジロックの話です。
富士山麓のスキー場で開催された日本初の野外フェス初日、現地は台風が直撃、猛烈な雨風と寒 さが参加者を襲ったのをご存知ですか? 参加者の多くが軽装で十分な装備を持っていなかったこ ともあり、具合が悪くなって倒れてしまう人、泣いている人……地獄の有り様だったことを覚えています。
これを教訓にしてか、今ではキャンプ用品一式を携えての参加が当たり前になりました。テントも そのうちのひとつ。しかし人間、慣れてくると見た目も追求したくなるもの。数年前から流行りはじめ、今ではフェスのキャンプ会場に溢れかえっているテント、それが「ティピーテント」です。
アメリカンインディアンが使っていたこのテント、ピースフルで可愛らしい出で立ちが、一瞬でおしゃれ女子の心を鷲掴みに。巷で流行中の「グランピング」でも大人気となっているよう。
ということで、今回は見た目にも涼しげなティピーテントを作って、我が家のお猫様に、プレミアムなキャンプ体験を味わってもらおうと思います!!
今回使用した材料はこちら
<材料>
- ティピー用生地 (100cm x 150cm)
- ラミン丸棒 5本 (長さ91cm x 直径12mmφ)
- 革ひも (130cm)
- 安全ピン 1本
- テントマット用生地
<道具>
- ハサミ
今回は、初夏に合いそうな爽やかな3色ストライプの生地を用意してみました。モフモフのフェイクファー生地は、お猫様が寝る、テントの土台部分に使います。
4ステップで完成! さっそく制作開始です
1. 骨組みを組み立てる
はじめに、テントの核となる骨組み部分を作ります。素材には「ラミン丸棒」を利用。ホームセンターの木材売り場で見つけたものです。ヒノキなど他の木材もありましたが、今回は最もナチュラルに見えるラミンをチョイスしてみました。
インディアンぽい感じを出したかったので、固定用のヒモには茶色のヌバック革ヒモを利用。 もちろん、それぞれ好みの色や材質のものを利用してもOKです!
- まず、2本の丸棒の上にもう1本を交差させ、革ヒモで固定します。
- しっかり固定できたら、蝶々結びか固結びをし、余ったヒモをカット。
- 結んだ3本の棒をバランス良く広げ、立てます。
- 広げた骨組みに、さらに2本の棒を合わせ、ヒモで固定します。ヒモは二重巻きにし、最後は蝶々結びにします。
- 「このヒモ、気になるにゃ」
2. 布を巻きつける
続いて、組み立てた骨組みに布を巻きつけ、ティピの上体部分を完成させます。
「今回は何ができるのかにゃ」
- 組み立てた骨組みを覆うように、布を巻いて行きます。
- 「ワクワク!」
- 結んだヒモが見えるくらいの位置に布を合わせます。
- 安全ピンで、写真の部分を固定します。
3. 土台を制作
土台部分には、このクッションとフェイクファー生地の2アイテムを利用。痔の手術後に愛用していたドーナツクッションが再び役に立つ日が来るとは……。
- フェイクファー生地でクッションを包みます(包み方はアバウトでOK!)。余った部分はハサミでカット。
- セットする場所が決まったら、カットして余ったほうの生地を平たくして床に敷きます。その上にクッションを置けば、お猫様が寝るフワフワの土台に!
4. 土台の上に、骨組みをセットする
- 土台の上に、完成したティピーを設置します。
- ティピーの中にクッションを置いて、ランタンなども置いてキャンプ感を演出したら……、完成です!
ウー様の反応は……?
フェイクファーのクッションカバーとカーペットが、流行りのグランピングっぽいでしょ? さて、 ウー様、いかがでしょう!?
「んー、落ち着く……かにゃ?」
「うん! 悪くない! 落ち着くにゃ。おやすみなさ~い」
今回は人間も満足!
Gatos Aptに来訪する人々(特に女性)が口々に「わ! これ何ですか? 超可愛い!」と(半ばお世辞とは言え)褒めてくれるのです。
「でしょ! 愛する猫たちのために作った、世界で一つだけのティピーですからね!」と、自慢気に語る私。あれ? 今回はどちらかと言うと人間の自己満足度が高いような……。自慢気に語るわりに、ものすごくイージーに作りましたけどね。
でも、ウー様もチー様も「快適な寝床のひとつ」として認識してくれたようで、しばしばティピー の中でお昼寝をしてくれています。
お猫様も人間も満足したということで、今回の奉納も大成功! ……と言いたいところですが、難点が一点。
あまりにイージーに作りすぎたのか、ウー様が布をチョイチョイといたずらしたり、走って中に入ったりすると、いとも簡単に倒壊することが発覚。骨組みに生地を固定するなど、改良の余地ありなので「お猫様満足度」は星3つとしました。
材料さえ揃えちゃえば、かなり簡単に作れる猫用ティピーテント。今夏はあなただけのオリジナルティピーを作って、お気に入りの音楽をかけながら愛猫と一緒に夏フェス気分を味わってみては?
「お父さん、ありがとにゃ」