お猫様が “好きなときに” “自分で” グルーミングできちゃうマシンをDIY!
こんにちは! 東京・杉並区にある、デザイナーズ猫専用賃貸「Gatos Apartment」の大家、木津です。
「猫を飼って良かったな~」と、しみじみ実感することのひとつ、それが「グルーミング」。
愛猫の毛づくろいをしてあげて「気持ち良いにゃー」と目を細める姿に癒やされる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
猫の毛は体温調節のため、季節によって生え替わります。特に暖かくなる春先には、たくさんの毛が抜けるので、グルーミングすると子猫1匹分の毛が取れることも。放置すると猫が大量に毛を飲み込んでしまうし、床も毛だらけになるので、毎日のグルーミングは欠かせません。
ならば、24時間いつでもグルーミングできるマシンを作ってあげようじゃないか!
というわけで今回は、お猫様が “好きなときに” “自分で” ブラシ・グルーミングできちゃう「セルフグルーミング機」をDIYしちゃいます!
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- 登場
人猫物:チー(母)MIX・8歳。生粋のノラ。目の見えないわが子ウーを連れてきたことがきっかけで飼うことに。人見知りの激しいツンデレ猫。恥ずかしがり屋のため、あまり出てこない。
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- 登場
人猫物:ウー(娘)MIX・5歳。物怖じしない人懐っこさでGatos Aptの広報を担当。おっとりした甘えん坊猫。本企画の主役。
今回使用した材料はこちら
<材料>
① 木の板 470mm x 400mmの合板
② 亀の子たわし 大 2個
③ 円形クッションコルク 2個
④ 球形コルク 1個
⑤ モフモフの布地
<道具>
●ニッパー
●タッカー
●瞬間接着剤
「あれ?このモフモフ、どこかで見たことがるような……」と思った方、鋭い!
実はこのモフモフ、「キャットティピー」を作ったときにカーペット代わりに使った布。
ちなみに木の板も「猫ベッド ボックス」で余った端材を再利用しました。
つまり、偶然木材がこの大きさになっているだけなので、木の板のサイズは目安でOKです!
さっそく作ってみよう!
亀の子タワシを分解する
「何か使えそうなものはないかな~」といつものホームセンターを物色中に見つけた、「亀の子タワシ」。最近は化繊ブラシにシェアを奪われ、ご家庭で活躍する機会もめっきり減った亀の子タワシが、こんなところで役に立つとは……。
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まずは亀の子タワシを結束している針金部分を、ニッパーで分解します。
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分解したタワシ両端の針金を、ニッパーでできるかぎり真っ直ぐに伸ばします。
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2つのタワシを分解したら、角度を整えます(※左の画像は、針金が未処理の状態です)
ブラシ部分を組み立てる
2つの亀の子タワシを、コルクを使ってこのように組み立てます。なかなかにシュールな画です。
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針金に円形クッションコルクをグリグリッと突き刺します。
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この状態のものを2つ作ります
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ジョイント部分に、このコルク玉を使います。しかし球状のコルクって、一体何のために売っているんですかね。誰か本当の使い方を教えて!
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タワシの針金に、コルク玉を差し込みます。グリグリ。コルク玉の反対にもうひとつのタワシを刺したらブラシ部分の完成!
土台部分を作る
「ねぇお父さん、ティピーの床に敷いてあったモフモフカーペットが無いんだけど、知らない?」
ウー様、ここでーす。ここにありますよ、モフモフカーペット。ちょっとの間、貸してください。
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板にモフモフ生地を巻きます。
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板のサイズより7~8cmほど余裕を持って裁断します。
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板を裏返し、タッカーで生地と板を固定します。
土台とブラシ部分を組み合わせる!
さきほど作った亀の子タワシで作った部品を、接着剤で固定します。
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ブラシの足元(2箇所)に、印をつけます
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印の場所にはさみで穴を開けたら、そこに瞬間接着剤を塗ります。
完成!ウー様の反応は?
完成~!
それでは実際に試して頂きましょう! それではウー様、思う存分スリスリしちゃってください! どうぞ!
「あら、これはティピーテントのカーペットじゃないの。で、これは何なのにゃ?」
「スリー。取り敢えず通り抜けてみるにゃ」
おお!? と、通った! でも1回だけ!?
ブラッシングというよりは顔をすり付けるだけで、人間側の思惑とはだいぶかけ離れているような……。
でも、奉納品ができると毎回こりもせず見に来て、何かしらアクションしてくれるウー様には感謝なのです。
愛する猫のためのDIYのつもりでしたが、猫のほうが人間に調子を合わせて、楽しませてくれているのかもしれません。
それでは、皆さんもハッピー猫奉納を!
「今日はこの位で良いかにゃ? また今度、違うの作ってにゃ」