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暮らしの工夫
佐藤 恵子

実は大きく違うイタリアと日本の食事&マナーも紹介!

日本人にも馴染みが深いイタリア料理ですが、実は日本食的な間隔でみてみると、大きな違いがあるので。今回は、イタリアと日本の食事の違いと、マナーの違いを紹介しょうと思います。食事って、思いのほか、お国柄が濃くでるものだと、きっと驚くことでしょう。

イタリアと日本の食事の違い

 

世界各国、食事にまつわる常識やマナーは、千差万別です。食後のげっぷを盛大にしないと失礼に値する国もあれば、げっぷなんてマナー違反もはなはだしいという国もあります。

 

麺をズルズルと音を立てて食べるのが当たり前という日本のような国もあれば、パスタを決してすすってはいけないというイタリアのような国もあります。

 

まずは、日本とイタリアの食事の違いで、主なものを2つ紹介します。

 

日本の主食は米だけどイタリアの主食はパン

イタリアの食事の主食はパスタだと思っていませんか?実は、パスタは前菜なのです。そして、米はリゾットなどにして食べるもので、決して炊いた白いご飯の状態では食べないようです。

 

米はイタリアの食事では、野菜の一つといった分け方をしているようです。また順番的にも、パスタと同じように前菜という扱いになります。

 

前菜が炭水化物というのは、日本人的には、ちょっと理解が難しかもしれませんね。

 

イタリアの朝食は甘いもの

甘いカプチーノは、朝しか飲まないのがイタリアの常識です。砂糖たっぷりのカプチーノと一緒に食べるのは、甘いジャムをこれでもかと乗せたパンや、ビスケットなどの焼き菓子です。

 

特に、ブリオッシュという甘いパンに、甘いカプチーノが定番のようです。日本人は、甘いものと甘いものの組み合わせには、抵抗を感じる人も少ないないかもしれません。

 

日本の朝ごはんの定番、お味噌汁に納豆、焼鮭といったものとは、真逆ともいえるラインナップですね。イタリア人は、朝、これほど糖分が必要とするのはなぜか、疑問に思えてしまいます。

 

カプチーノに含まれるミルクが、消化に良くないという理由で、昼食や夕食の食後にこれを飲む習慣はありません。エスプレッソを頼むのが、大人なマナーらしいですよ。

 

イタリアの食事のマナーで知ったおきたいこと10個

 

日本でイタリア料理を食べるときは、日本流で文句をいわれることはありません。しかし、本場イタリアでは、私たちが知っていると思っているイタリア料理とは違ったルールがあるようです。

 

  • カプチーノは朝だけ
  • ピザはシェアしない
  • 魚介類のパスタにはチーズは使わない
  • パスタはすすらない
  • 料理は一皿ずつの順番厳守
  • お酒を注ぐなどはしない
  • ワインは水と一緒に飲むのが常識
  • パンはバスケットから自分で取る
  • ドレッシングは存在しない
  • ジェラートの選び方にもルールがある

 

知っているということもあるでしょうが、中には知らなかったとか嘘でしょ!といったマナーもあると思います。少し詳しく紹介してみましょう。

 

1.カプチーノは朝だけ

前述したとおり、朝食だけの飲み物がカプチーノです。牛乳が消化に悪いとされるイタリアの習慣ですが、同じ理由でカフェマキアートも飲まないというイタリア人もいるようです。

 

カフェマキアートとは、エスプレッソに少量のミルクが入ったものです。こんな頑固な一面が、イタリアっぽいといえるのかもしれません。

 

2.ピザはシェアしない

日本では、みんなんでシェアしながら、数枚のピザを食べるのが定番ですが、イタリアでは1人が1枚のピザを注文するのが普通です。

 

日本的にいうと、ラーメンを1人が1杯注文するのと同じです。分からないでも無い気がしませか?

 

3.魚介類のパスタにはチーズは使わない

 

パスタには全てパルメザンチーズをかけると思っているのは、イタリア人からみたら変に見えるのかもしれません。かけたほうが美味しいのにと思ってしまいますが、イタリア人には何かかけない理由があるのかもしれませんね。

 

4.パスタはすすらない

日本人は、熱い麺の温度を下げるために、空気と一緒にすすりこむという食べ方をします。しかし、パスタはそこまで熱くはありません。フォークと皿の淵の曲線を上手に使って、パスタをフォークに巻き取って食べるのがイタリアの食事のマナーです。

 

5.料理は一皿ずつの順番厳守

日本人の嘱託は、ご飯もおかずもみそ汁も、全部一緒にテーブルに並びます。そして、それぞれを順番に食べる、三角食べを教えらえて育ちます。

 

一方イタリアは、食事は順番に従って、一皿ずつ食べていくのがルールです。前菜からスタートし、メインの後はデザートです。例えば、メインの肉を食べた後、前菜のパスタに戻ることもできません。

 

6.お酒を注ぐなどはしない

 

食事中のお酒は、自分のペースで楽しむものです。決してお酌をするなどといった事はしません。また、泥酔するまで飲むのは非常識とみなされます。

 

あくまでも、食事を楽しみ、会話を楽しむための、補助的なアイテムといった位置づけです。

 

7.ワインは水と一緒に飲むのが常識

お店でも家でも、ワインの隣には水があるのがイタリアの常識です。イタリア人は、ワインをガブガブ飲んでいるイメージですが、全然違うみたいですね。

 

ワインと一緒に水を飲むことで、酔っぱらうことを適度に防いでいるようです。

 

8.パンはバスケットから自分で取る

パンが銘々に配られることはありません。テーブルにはバスケットが置かれ、その中にパンがあります。

 

それぞれが自分が食べたい量だけ、自分でパンを取るのがルールです。取ったパンは、一口大にちぎり、ソースを拭って食べたりします。

 

9.ドレッシングは存在しない

イタリアといえば、オリーブオイルとバルサミコ酢を思い浮かべるかと思いますが、そこに塩を加えるだけで生野菜を食べるのが、イタリアの定番です。

 

こんなところにも、イタリアの頑固な食へのこだわりが感じられます。

 

10.ジェラートの選び方にもルールがある

イタリアのデザートといえば、ジェラートです。色々あるフレーバーの中かから、2つのフレーバーを選ぶのが基本ルールです。フレーバーは大きく分けると、クリーム系のフレーバーとフルーツ系のフレーバーがありますが、それを組み合わせることはしません。

 

おわりに

イタリアと日本の食事の違いに、興味を持っていただけたら嬉しいです。何もここまで拘らなくてもと思えるルールもありますが、それも合わせてイタリアのお国柄なのでしょう。イタリアに行くことがあれば、参考にして頂けると幸いです。