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DIY
柳美菜子

ワンランク上の「すのこDIY」でおしゃれなウッドラックを作ろう!【柳美菜子のDIYレシピ】

価格も安く、扱いやすい「すのこ」は、DIYアイテムの定番ですよね。今回は、そんな「すのこ」にさらにひと工夫。おしゃれで実用度満点の「3段ウッドラック」の作り方をご紹介します。

おしゃれで便利な3段ウッドラックを作ろう!

今回挑戦するのは、室内では鮮やかなキッチンラックに、屋外では春色のプランタースタンドになるおしゃれな「3段ウッドラック」。

1b すのこを使ったさまざまなDIYアイデアが雑誌やテレビなどで日々紹介されていますが、若干気になるのが、その見た目。すのこの主張が強く、100%おしゃれかと言われるとちょっと微妙なことも……。

今回はちょっとした工夫で、すのこを使ったとは思えない見た目にもおしゃれなウッドラックに仕上げたいと思います!
 

用意するものはこちら

2b

1.ヒノキ工作板×3(厚さ2mm程度のもの)
2.すのこ×5 (※1)
3.木工ネジ(12本)
4.糸ノコ
5.プリントしたラベル (※2)
6.プラスドライバー
7.木工用瞬間接着剤
8.カッターナイフ
9.スポンジ
10.刷毛
11.塗料
12.金尺
13.ダストメディウム

※1 どんな大きさや形状の「すのこ」でも作ることができるのでサイズは指定しません。
※2 ダウンロードページはこちら(ダウンロード期限:2016年5月末日まで)

 

さっそく作ってみましょう!

1.ラックの側面板を作る

3b まず最初に、これから作る3段ラックがどういう構造になっているか頭の中でしっかりとイメージしておきます。写真のものが完成図ですが、ラックの左右に2枚と棚板に3枚、合計5枚のすのこを使っています。

用意するすのこは5枚すべて同じサイズなので、それぞれを写真の形になるようにカットして組み合わせるイメージですね。では、早速カットしていきましょう!

 

  1. まずはラックの側面になる部分から作ります。写真の赤線がすのこをカットするラインで、影のところが不要部分です。これをラックの側面部(左右一対)用に合計2枚作ります。

  2. 同じ向きのものを2枚作るのではなく、写真のように「左右対称」になるよう注意しましょう。
  3. すのこをカットする際には糸ノコを使います。糸ノコの歯を板に対して垂直に当て、力まずにゆっくりとカットするのが綺麗に切断するポイントです。以後のすのこも、この糸ノコを使って同じようにカットしていきます。

 

2.ラックの棚板を作る

7b ラックの棚板となる部分を作ります。写真のように「天板」「中板」「底板」の計3枚を作ります。

 

  1. はじめに「天板」から作っていきます。先程同様、赤線がカットするラインで影のところが使わない部分です。
  2. 5枚のすのこ板を繋いでいる細い板を3箇所カットするだけなのでカンタン! これで天板となる部分が完成です。
  3. 続けて「中板」を作ります。こちらも天板と同じように赤線でカットします。ここで注意するのが赤線の位置。5枚のすのこ板を繋ぐ細い板より、少し外側をカットします。具体的には「細い板」と同じ幅分だけ外側をカットすればOKです。
     
    これが後々棚板を組み合わせるときにとても重要になってくるポイントなので注意して下さい。
  4. 中板となる部分ができました。
  5. 最後に「底板」を作ります。先ほど同様、5枚のすのこ板を繋いでいる細い板と同じ幅分だけ外側をカットします。
  6. 最後の「底板」も完成です。ここまでで、ラックを構成する全ての板が揃いました。

 

3.ラックを組み立てよう!

14b 先程カットした「側面板」2枚と「底板」を上のように組み合わせます。

 

  1. 写真のように組み合わせたら、底板と側面板を木工ネジでしっかりと接続します。
  2. 使うネジはホームセンターで手に入る「木工ネジ」という軸細で長さのあるものが使いやすくてオススメです。力を使わずにネジ止めできるので、市販のドライバーで回すことができます。
  3. 次に、底板と同じような感じで「中板」を組み合わせます。なんとなく形になってきましたね!
  4. 最後に「天板」を組み合わせます。これでラックの本体部の完成です。

 

ヒノキ作版でがらりと印象が変わる!

と、ここで気になるのがラックの見た目。やはり、”すのこ感”が否めません。おしゃれなラックとして使うにはやや抵抗がありますよね。そこでご紹介するのが、次のひと手間アイデア。

用意するのはホームセンターで売っている「ヒノキ工作板」。様々な長さやサイズのものがありますが、今回は2mm厚で幅2cmのものを使いました。この板幅については、使うすのこのサイズ感に合わせて選んでもらえればOKです。
 
 

  1. ヒノキ工作板をカッターを使い、ラックの横幅と同じ長さにカットします。薄手の板なので、カッターで数回なぞっただけで簡単にカットできます。
  2. これを写真の位置に、木工用瞬間接着剤を使って接着していきます。
  3. すのこの端を板で隠してしまうようなイメージです。
  4. たったこれだけの手間で、ほらこの通り! “すのこ感”を克服し、ちょっとした家具のように生まれ変わりました。

 

4.塗装する

最後に、完成したウッドラック本体を次の水性塗料で好みの色に塗っていきます。
 
 

  1. ミルクペイント
    本物のミルクを使って作られた天然成分の水性塗料。肌に優しく、ペンキ特有の嫌な臭いがしないので、女性でも使いやすい塗料です。
  2. ホワイトとブルーを混ぜて、春らしく鮮やかな水色で全体を塗ります。
  3. ダストメディウム
    ただ、単色で塗り上げるとどうしても安っぽい仕上がりになってしまいがち。こちらの塗料をウエスやスポンジなどに適量とり、塗装した面の上からポンポンと乗せるようにおいていくと、ほこりをかぶったようなアンティーク風の質感に仕上げることができますよ。
  4. 全体にほどよく施していきます。
  5. 春にぴったりの優しく鮮やかな3段ウッドラックが完成しました! お好みでラベルなどを貼ればさらに質感がアップします。

 

室内でも屋外でも!ウッドラックの2つの使い方

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すのこで作ったウッドラック。段違いの3段オープンラックになっているためとても開放的で、すのこの特徴である板と板の隙間によって圧迫感なく、どんなシチュエーションにもマッチする仕上がりになりました。

これが、箱形の棚には決してマネのできないところ。

作りもしっかりしているので実用性も十分! 重さのあるものも難なく収納することができます。

 

キッチンで食器を乗せるオープンラックとして

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室内ではキッチンラックとして使ってみるのがオススメです。食器類やジャムなどを並べて、カントリー風に彩ってみましょう。

 

植物のプランタースタンドとして

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室外ではプランタースタンドとして使ってもOK!

すのこはヒノキでできているため本来水気に強く、板と板の隙間があるおかげで水捌けもバッチリなので、安心して使うことができます。
 

ひと手間の工夫で、おしゃれな「すのこDIY」!

今流行の「すのこDIY」ですが、組み方やカットの仕方、塗装方法などにひと手間かけるだけで、ここまで変身させることができるんです。

材料費も安くて作り方も簡単な春色鮮やかなウッドラック。みなさんもぜひ作ってみて下さいね!