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ガーデニング
柴﨑 光一

すぐに除去しないで!湿気によって観葉植物の土に生えるカビの秘密

湿気がこもりやすい梅雨の時期などは、観葉植物の土の表面にカビが生えやすいです。見た目が悪く、すぐに除去したいですよね。しかし、全てのカビが悪いとは限りません。今回は、カビが生える原因や対処法、さらにきのこや白いカビの良さについても紹介!

観葉植物の土にカビが生える原因とは?

原因1|風通しが悪く、湿気がたまりやすい

観葉植物を育てている部屋のドアや窓を閉めっぱなしにすると、風通しが悪くなり、湿気がたまりやすいです。湿気がたまり部屋の温度が上昇すると、観葉植物の土の表面にカビが発生することがあります。

特にじめじめとした湿気と暑さを感じやすい梅雨の時期や夏は、カビが普段よりも発生しやすいです。湿度が70%以上でカビが生えやすい環境になります。水やりをした後など、モワっとするような部屋に管理しているとすぐに発生してしまうので注意してくださいね。

原因2|日当たりが悪い

窓際から離れた部屋の暗い場所、日光が届かない暗い部屋は、日光が差し込む場所よりもカビが発生しやすいです。カビは紫外線を嫌うため、電気が付いた明るい部屋でも関係なく発生します。

原因3|肥料の与え過ぎ

観葉植物に与える肥料には、植物性や動物性の材料からできた有機質タイプがあります。有機肥料は、高温多湿な場所では、胞子がついたカビが生えやすいです。表面だけでなく、鉢底穴からもカビ胞子が出ることもあります。

原因4|鉢の中の土が乾かない

観葉植物の土が、通気性や排水性の悪い土を使っていると、湿気がたまりやすく、常に湿った状態が続いてしまいます。気温が上昇すると、菌が繁殖しカビが発生することも。特にさらさらとして細い粒子状の土は、水に濡れると泥のようになり、乾きにくいです。

原因5|ウッドチップがカビる

ウッドチップやバークチップなどを使った観葉植物の土は、湿気と気温によって白い斑点状にカビが出ることもあります。乾燥したウッドチップは湿気を吸収しやすく、室内の温度が高い場所では繁殖しやすいです。

 

湿気などによって観葉植物にカビが生えてしまったときの対処法

方法1|アルコールやお酢を吹きかけて、日光に当てる

土の表面に白いカビや、灰色のカビ胞子が発生してしまったときは、アルコール消毒液やオスをスプレーのように散布して殺菌しましょう。さらに、効き目がよくなるように、ベランダや庭で、植木鉢を日光浴させるのがおすすめ!

ただし、室内で育てている観葉植物を、突然直射日光に当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまう場合も。観葉植物には、寒冷沙などを被せて、直射日光が当たらないように保護しましょう。

方法2|表面の土とカビを取り除く

カビが大量に発生している場合は、アルコールやお酢を吹きかけても、あまり効果がないこともあります。また、大量のカビが死んでしまうと表面の土が汚くなってしまい、見た目が悪く、観葉植物にとっても環境が悪いです。

鉢の表面にびっしりとカビが生えてしまった場合は、土の表面だけを取り除いて、新しい土を被せてあげましょう。

方法3|観葉植物を別の土に植え替える

鉢の表面だけでなく、鉢底穴からもカビが生えてしまっている場合は、土を全て新しいものに取り替えるのがよいです。

カビが生えてしまった土は、そのままゴミ袋に封をして廃棄するか、新聞紙などに広げて天日干しして再利用することもできます。

 

きのこが生えたら良い?白いカビなど観葉植物にとってプラスになるカビ

自然に生えるきのこや白いカビは、実は観葉植物にとって良いサイン

観葉植物を育てていると、まれに土の表面や植物の根元まわりから、きのこが生えることがあります。しかし、観葉植物の土の表面に生えるきのこやカビは、実は植物にとって環境の良い状態を示しているサイン!

有機質を使った土に根を張った植物は、太い根から無数の細かい根がさらに伸び、その細い根に「糸状菌」と呼ばれる糸のように細い菌が付きます。

糸状菌は植物に付くと共生しはじめ、栄養を送り続けるため、肥料を与えなくても自分たちで栄養を補えます。

きのこや白いカビは、その状態を示しているサインであり、決して植物に害を与えているわけではありません。無農薬、無肥料薬と多くの農家さんが望む環境でもあるそうです。

肥料の表面に生えるカビなどは、良いカビ

観葉植物の土の表面にパラパラとまいた有機性の肥料は、温度や湿気によってフワフワした綿状のカビ胞子が発生しますが、実は観葉植物にとっては良いカビ。病気になるような菌やウイルスを繁殖させることはなく、酵母菌による働きのため無害です。

例えば生ゴミをコンポストに捨てた後、土をつくる菌と同じような働きをしてくれます。

カビは土にすき込むのがおすすめ

表面に白いカビやカビ胞子、糸状菌が生えてしまったときは、少し放置をして繁殖をさせ、土の表面をかき混ぜ、中にすき込むのがおすすめ。観葉植物の栄養づくりに役立ちます。

ただし、長く放置すると、風などによって胞子が葉や茎付着し、うどんこ病などの病気を発生させることも。風が強く吹かないところで鉢を管理し、1日ほど経ったらすぐに土の中に混ぜ込みましょう。

余談:観葉植物がつくり出すとカビとファイトケミカル

腐葉土やバークチップなど有機肥料を使った土で育つ観葉植物は、日光の当たる場所で育つと「ファイトケミカル(phytochemical)」という化学物質をつくります。

ファイトケミカルとは、植物の色素や香り、味、ネバネバなどの物質などに含まれている化学成分。株を地面から動かすことのできない植物は、ファイトケミカルを自らつくり出し、紫外線や病原菌、害虫など、有害なものから体を守ろうとしています。

また、ファイトケミカルに含まれる抗酸化作用が、植物の体を守る役割があるようです。

観葉植物も同じように、日に当たることで紫外線に強くなると、抗酸化作用によって株が弱りにくくなります。カビや菌によってさらに強くなり、最終的には病害虫にも負けない株に生長すると言われています。

 

おわりに

温度や湿気などによって発生しやすい白いカビやカビ胞子は、観葉植物の置き場所や、室内の環境を整えることで原因を未然に防ぎ、対処できます。しかし、観葉植物にとっては良い環境のサインであり、対処次第で栄養づくりにも役立ちます。

カビが発生してしまってもすぐに除去はせず、土の中に混ぜ込むなど対処の仕方を一度考えてみるのも大切です。