お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
ガーデニング
津久井 玲子

ピーマンにつく害虫とは?駆除方法もご紹介します!

ピーマンは家庭菜園初心者向けの野菜として、とても人気のある野菜です。丈夫で育てやすく、収穫量も多い優良野菜ですが、害虫がつくことはあるのでしょうか?ピーマンにつく害虫とその種類のほか、対処法についてもまとめてみました。

ピーマンの害虫による被害を防ぐには?

ピーマンは家庭菜園初心者でも育てやすいだけでなく、収穫量も多いことから人気の野菜です。しかしそんなピーマンでも、うっかりしていると害虫がついて、枯れてしまうことがあります。しかも収穫間近の実にも害虫はつくため、実際には気が抜けません。

 

本記事ではピーマンにつく害虫の種類や、対処法について調べてまとめました。ピーマンを育ててみたい方、害虫にいつも悩まされるという方は必見です!

 

 

葉や茎に付く害虫

ピーマンの葉や茎につく害虫を放っておくと、ピーマンの株が弱って成長が鈍くなったり、病気にかかりやすくなってしまいます。そうなる前に害虫を駆除しましょう。ピーマンの葉や茎につく主な害虫からご紹介します。

 

アブラムシ

ピーマンの芽や若葉、つぼみや葉の裏などに集団で寄生する害虫です。汁を吸い取るために葉や実の形が悪くなったり、黄色く変色し、ひどい場合には枯れてしまいます。汁を吸うときにウイルスを、排泄物を通して病気の原因を媒介するため、早めの駆除が必要です。

 

殺虫剤などの散布のほかに、防虫ネットでピーマンを覆ったり、黄色い捕虫テープをピーマンの上に吊るしたりすると、アブラムシの被害を減らせます。さらに銀色のシートを敷いておくと、アブラムシが寄り付きにくくなるので、試してみてください。

 

コナジラミ類

主に葉の裏側や芽の先などに寄生して、ピーマンの汁を吸う寄生虫です。寄生された葉を手で払ってみると、まるで白いホコリが舞うように飛び立ちます。被害が広がるとピーマンの成長が止まってしまったり、病気を媒介されたりする危険な害虫です。

 

殺虫剤のほかにも予防方法は意外と多く、ピーマンの周りの雑草を抜き、抜き取った草もすべて処分します。シルバーマルチを敷いて下から反射した光が当たるようにすると、集団飛来も防ぐことが可能です。防虫ネットや黄色い捕虫テープも効果があるので試してみてください。

 

カメムシ類

アブラムシやコナジラミ同様に、集団で新芽や茎から汁を吸う害虫です。栄養を取られたピーマンは、ひどいと株全体がしおれて成長が止まってしまいます。せっかくついた実が被害にあうこともあるため、気付き次第捕まえて処分しましょう。

 

予防方法は周囲の雑草を抜くことです。雑草から移ってくることが多いため、除草を徹底すると被害を減らせます。このほかにも目合いが1mm以下の防虫ネットを張ったり、農薬をまくのも有効です。カメムシを捕まえるときに臭いが気になる方は、ガムテープを使うとよいでしょう。

 

アザミウマ類

葉に集団で寄生して汁を吸い、被害にあった葉は小さな斑点状に色が抜けてしまいます。被害が広がると葉が変形して縮れてしまい、落葉するなど成長にも大きな影響が出るため注意が必要です。実の元となる子房にも被害が出ると、ケロイド状の傷がついて見栄えが悪くなります。

 

傷のついた実を食べても害はありませんが、間接的にウイルス病を媒介するため防除しましょう。周囲の雑草から移らないよう除草を行い、網目が0.4~0.8mmほどの赤や黒の防虫ネットをかけます。光の反射を嫌うため、シルバーマルチを敷くのもおすすめです。それでも発生した場合は農薬で除去してください。

 

ヨトウムシ類

幼虫が葉の裏に集団でつき、若いうちは葉の表皮を残して食害するため、葉が透けて見えるようになります。成長するにつれて葉に穴を開けながら食い尽くし、ぼろぼろにしてしまうため早めに駆除しましょう。

 

幼虫は夜行性のため、昼間みつけるのは大変です。ピーマンを植え付ける前に土をよく耕し、イモムシやさなぎの類は取り除いて処分しておきましょう。ヨトウムシは葉の裏に黒や白の卵をまとめて産みつけるので、みつけたらすぐに葉ごと取り除いて処分します。

 

成虫が飛来するのを防ぐために、防虫ネットを張って保護するのも効果的です。農薬はさなぎや成虫には効きにくいので、幼虫のうちに散布します。農薬の使用を避けたい場合は、葉にコーヒーを吹きかけたり、出がらしを土に混ぜると忌避効果があるので利用しましょう。

 

ダニ類

ダニ類でもハダニ類は葉の裏に寄生して汁を吸います。ホコリダニ類は若い葉や芽に寄生して汁を吸う害虫です。発生したばかりではいずれもわかりにくいですが、増殖すると葉が委縮したり巻いた状態になったりして、形が変形してしまいます。

 

ひどくなると葉が落葉し、芽が伸びない芯止まり状態になってしまうため、農薬をまいて早めに駆除するようにしましょう。雑草から移ってくることが多いため、雑草が生えにくいよう防草シートを敷いたり、除草を徹底すると効果的です。

 

またハダニは水を嫌う性質があります。散水して湿度を一定に保つと寄り付きにくくなります。ただし、過湿しすぎると蒸れて病気の原因にもなるため、水をまくタイミングや量を間違えないようにしてください。

 

 

果実に付く害虫

葉や茎につく害虫の多くは実にもつきます。そのため、葉や茎だけでなく、実にも同じように注意を払い、防除するようにすることが大切です。しかし害虫の中には、実を狙ってつくものもいます。葉や茎と同様に、実も害虫から守ってあげましょう。

 

タバコガ類

幼虫が実に穴をあけて潜り込み、主に種を好んで食害します。幼虫そのものの数が少なくても実から実へと渡り歩くため、幼虫の数以上に被害が出やすい点が特徴です。実に直接被害を与える害虫のため、収量に直結する厄介な害虫といえます。

 

タバコガ類の防除にも防虫ネットは有効です。ほかの害虫の予防も兼ねて張っておけば、タバコガの害も防げます。農薬は実の中に潜ってしまうため効きにくいので、手間はかかりますが実を1つ1つ確認して、穴の開いた実を全て摘みとって処分する方が早いです。

 

 

根に付く害虫

ピーマンの根にも害虫はつきます。上から見ただけでは被害が出るまでわからないため、より注意が必要です。被害の出方を見極め、早めの対策で防除しましょう。

 

コガネムシ類

幼虫が根を食害するため、ピーマンの苗の成長期に当たる育苗期に被害を受けると成長できず、せっかくの苗が枯れてしまうこともあります。株が急激にしおれてきたら、コガネムシの害を疑ってみましょう。ひどい場合にはまとめて枯れてしまうこともあります。

 

そんなコガネムシは、柔らかい土質で腐食質に富んだ土に産卵する害虫です。有機農法を目指して腐葉土を多く入れすぎると、逆にコガネムシを呼んでしまいます。畑の周辺に成虫が好むクリやブドウなどの木がある場合、農薬を散布して成虫を減らすのも効果的です。

 

また、ピーマンの苗の根元をマルチシートで覆ってしまうのもよいでしょう。成虫に卵を産みつけられるのを防げます。マルチングを行うときは、産卵期を迎える6月以前が効果的です。それでも被害が発生してしまったときは、根元を掘り起こして幼虫を駆除してください。

 

センチュウ類

根に寄生するため発見しづらく、葉や茎がしおれて全体が黄色味がかり、成長が止まってしまう危険があります。予防が重要な害虫で、ピーマンの種をまいたり苗を定植したりする前に、土壌消毒するなどの対策が必要です。

 

簡単なこととしては、同じ場所で連作しないことや、畑やプランターの土を入れ替えることがあげられます。また、たっぷりと水をまいてから透明のポリマルチシートを隙間なくかぶせて、20~30日放置すれば太陽熱で土壌消毒できるためおすすめです。

 

 

害虫はウイルス病も媒介する!

ピーマンにつく多くの害虫は、葉や茎から汁を吸います。その際にウイルスを媒介したり、排泄物にカビなどが生えたりして、さまざまな病気を蔓延させる原因になるのです。中でも怖いのがウイルス病で、かかったら最後、株を抜いて処分するしかないものも珍しくありません。

 

ピーマンは育てやすい野菜ですが、水やりのときなどに株全体を見回し、葉の裏にも異常がないかを確認して、害虫がついていたら早めに対策するようにしましょう。害虫に対して早期に対策をすれば、美味しい実をたくさんつけてくれるはずです。

 

 

おわりに

ピーマンにつく害虫の中には最終手段の農薬にも高い抵抗力を持つものもいます。そのため習性を利用した防除方法で防ぐのが理想です。適切に害虫対策を行って健康に育ったピーマンは、きっと豊かな実りで応えてくれることでしょう!