- 井上 佑佳
掃除チェックリストで掃除の効率アップ!作成のポイントを紹介
快適な暮らしを送るには掃除が欠かせません。 しかし、掃除の項目は多岐にわたるので、何から着手すればよいか迷ってしまったり、やり残してしまったりすることもありますよね。 そこで、本記事では円滑に掃除をするために役立つチェックリストの作成方法について解説します。 具体的な項目の可視化で、苦手な掃除を克服しましょう。
目次
チェックリストで掃除を見える化
散らかった部屋や汚れた箇所が多いと「どこからやろう……」と考えているうちに時間が過ぎ、次第に掃除への意気込みが低下して、後回しにしてしまいかねません。
そこでおすすめなのが掃除のチェックリストを作ること。
場所や作業内容、掃除の手順を書き出して“見える化”することで、何に取り組むべきか悩むことがなくなります。
掃除のチェックリストのメリット
掃除チェックリストを作成することによるメリットとして
- 掃除を実施する項目が明確になる
- 無駄な時間を省いてスケジュール管理ができる
- 掃除の習慣化が図れる
ということが挙げられます。
1つずつ見ていきましょう。
掃除を実施する項目が明確になる
掃除の項目は細かい内容も多く、頭だけの把握では限界があります。掃除し忘れる箇所があったり、同じところを掃除してしまったり、掃除すべきポイントにそもそも気づけなかったりと、掃除が不完全になってしまうこともあるでしょう。
しかし、掃除のチェックリストを作ることにより、適切な頻度で、漏れなく掃除をすることができます。
無駄な時間を省いてスケジュール管理ができる
その日の掃除項目を一覧で確認することで効率よく作業に取り組め、各箇所の掃除にかかる時間も明確に把握することができます。また、どこを掃除しようか、と悩む時間も省けます。
大掃除のように作業に数日を要する場合も、チェックリストがあれば計画的に取り組むことが可能に。その結果、掃除以外の一日のスケジュールも立てやすくなります。
掃除の習慣化
掃除項目のリスト化は、作業の習慣化に効果的です。毎日考えながらでは負担だった掃除も、繰り返すことで無理なく定着していくでしょう。
部屋を使えば必ず汚れます。でも掃除を習慣化することで、部屋を常にキレイな状態で維持することができるようになるはずです。
掃除チェックリストを作成するデメリット
掃除チェックリストを作成するデメリットとして
- 項目を増やしすぎると疲れる
- 形骸化によりチェックリストが活かせなくなる
ということが挙げられます。
それぞれの内容について見ていきましょう。
項目を増やしすぎると疲れる
チェックリスト作成時は掃除項目をついつい多く設定してしまいがちです。しかし作業量が許容範囲を超えていると、日々の掃除に疲れてしまうことも。
最初は時間や作業量に対して余裕のあるリストを作成し、定期的に見直して調整するのがベストです。
形骸化によりチェックリストが活かせなくなる
日を追うごとに作業が負担と感じるならば改善が必要です。放置すると、いつしかチェックリストを使わなくなってしまったり、チェックリストにチェックすること自体が目的となり、掃除がおざなりになってしまったりしかねません。
各家庭の環境や、ライフスタイルの変化などによっても掃除内容は変化するので、一度作ったチェックリストを変更してもOKです。効率化ややる気につながるものになっていないと思ったら、内容を見直してみましょう。
掃除チェックリストを作成する際のポイント
掃除の項目や手順は非常に多岐にわたります。日々の掃除でチェックリストが効果的だと判明しても、具体的にどう作りはじめればいいのか、悩むもの。そこでチェックリストを作成するうえで押さえておきたいポイントをまとめました。
1.自分に合う管理ツール
紙での作成が面倒な場合や「よく見るものは貼っておく」などの習慣がなければ、パソコンやアプリでの管理がおすすめです。
継続的にスムーズな掃除をおこなうためのチェックリストなので、自分がよく使うツールで作成しましょう。
2.掃除場所と手順
掃除場所だけでなく、それぞれの掃除手順を記載することで、作業時間や作業ボリュームの可視化につながります。後回しにしがちな場所も掃除の一覧があれば抜ける心配はありません。
最初はリビング・キッチン・浴室など、大きなまとまりのスペースを列挙しましょう。その後に細かい箇所、次にそれぞれの手順を書き出すと、項目を整理しやすくなります。
3.掃除の予定日
場所によって汚れる範囲や汚れの種類、度合が異なるため、掃除が必要な回数も変わります。
したがって、『毎日』『週1回』『毎月1回』と、項目ごとに回数を設定することがおすすめです。
また、項目ごとに日付・曜日・所要時間を決めると、その日全体の所要時間を把握することができます。
定期的な掃除とともに作業の効率化にも効果的です。
4.掃除用具
チェックリストで予定を立てたら必要な掃除用具を準備します。適切な道具がないと作業が滞り、掃除に対するモチベーションが低下してしまう恐れも。
最低限用意したい主な掃除道具は下記の通りです。
- 雑巾もしくはマイクロファイバークロス
- 掃除機もしくはフロアシート
- ハンディモップ
- 各場所に合わせた掃除ブラシ
- スポンジ
各家庭や生活スタイルに合わせて用意してくださいね。
場所別、掃除チェックリストの具体例
掃除は全ての箇所を毎日行う必要はありません。すぐに汚れる部分とそうでない箇所があるので、下記を参考に掃除頻度も変えましょう。
- 毎日→すぐに汚れる部分や手早く掃除が終わる箇所
- 週1回→放置すると汚れが目立つ箇所
- 月1回→積み重なった汚れを念入りに除去したい箇所
ここでは場所別によるおすすめの頻度を紹介します。ただし各家庭で汚れ具合は異なるので、チェックリストは各家庭の状況に合わせて調整してくださいね。
リビング・寝室
リビングは長い時間家族で過ごす場所です。清潔保持のために毎日の掃除が好ましいですが、難しい場合は最低でも週1回は全体掃除をしましょう。
【毎日もしくは隔日】
テーブル拭き
ドアノブ拭き
床のホコリ取り
【週1回】
床の水拭き
テレビ周辺機器のホコリ取り
布物の洗濯
エアコンの使用頻度が高い時期のエアコンのフィルター掃除
【月1回】
窓拭き
エアコンを使用しない時期のエアコンフィルター掃除(理想は月2回)
キッチン
使用するたびに油汚れや排水口のヌメリが目立つキッチン。時間経過とともに落ちにくくなる汚れが多いので、使用後はなるべく早く掃除に取り掛かりましょう。
【毎日もしくは隔日】
排水溝のヌメリ除去
生ゴミ処理
コンロ周りの油汚れ除去
タオル交換
【週1回】
壁や食器棚、冷蔵庫などの水拭き
床の油汚れ除去
【月1回】
換気扇掃除
トイレ
トイレは常に水が溜まっているのでカビが発生しやすく、排泄物による汚れも積み重なる場所です。便器周辺だけでも毎日掃除に努めると清潔に保つことができます。
【毎日もしくは隔日】
便器内や便座の汚れ落とし
トイレ内の換気
【週1回】
壁や床の水拭き
タオルやトイレマットなどの交換
【月1回】
トイレタンク内の掃除
浴室
浴室を掃除せず放置してしまうと、水あか・皮脂・石鹸カスによる汚れをエサにカビが発生してしまいます。可能な限り毎日掃除しましょう。
【毎日もしくは隔日】
浴槽の湯垢落とし
壁や床、ボトルの皮脂落とし
浴室全体の水気取り
浴室使用後の換気
【週1回】
排水溝の髪の毛取りやヌメリ除去
【月1回】
浴室全体のカビ落とし
換気扇掃除
洗面台・脱衣所
毎日使う洗面ボウルは、石鹸カスや歯磨き粉の残りなどで汚れが目立ちやすい場所です。洗面ボウルだけでも毎日キレイな状態を保つと、週1回のまとめ掃除にも手間がかかりません。
【毎日もしくは隔日】
洗面ボウル洗い
床のホコリ取り
鏡拭き
【週1回】
蛇口や排水栓などの水洗金具磨き
洗濯機の糸くずフィルターの掃除
【月1回】
洗濯槽内の掃除
玄関
訪問者からも目に留まりやすい玄関。常時滞在する場所ではないので、目立つホコリや泥汚れがなければ週1回の掃除で十分です。玄関がキレイだと清々しい気分になるでしょう。
【毎日もしくは隔日】
靴箱内の乾燥
【週1回】
たたきのホコリや土汚れ取り、ドアノブやドアの汚れ取り
【月1回】
靴箱内の水拭き
掃除のポイントをおさえてチェックリストを効果的に活用しよう
掃除は闇雲に取り掛からず、手順を追って作業することが効率アップのポイントです。手早く終わらせてプライベートな時間を確保しましょう。
掃除の基本は上から下に、奥から手前に
ホコリは上から下に落ちるため、照明や背の高い本棚の上など、高い場所からの掃除を心がけましょう。また、一度キレイにした場所を汚さないためにも、手が届きにくい奥から取り掛かるのが基本です。
手順を意識すれば、二度手間になりません。
掃除の正しい順番について、詳しくは下記の記事で解説していますので、チェックしてみてくださいね。
『ついで』『しながら』で掃除の習慣化
「◯◯のついでに」「◯◯しながら」と意識すると、普段からの掃除を習慣づけられます。例えば、キッチンで調理しながら片付けをする動作が無意識にできれば、チェックリストの項目も減らせて日々の掃除がラクになるでしょう。
掃除が得意ではない人でも、ひとつの作業にひとつの掃除を組み合わせることで苦になりにくくなるのでおすすめです。
完璧を求めない
キレイな環境を目指したいという意欲は大切ですが、掃除はキリがないので完璧を目指すと終わりません。根詰めた作業は心身ともに疲れてしまう原因に。ゆとりある計画を立て、程よいところで切り上げることも大切です。
また、チェックリストを毎日完璧にこなすのではなく、その日が難しそうなら明日にまわすといった判断も懸命です。「ぱっと見てキレイならばOK」といった気持ちで取り組むほうが、掃除を継続することができますよ。
まとめ
掃除のチェックリストを作ることで、忙しいときでも「ここだけは取り組みたい場所」を可視化したり、忘れがちな項目のチェックが容易となります。
苦手な掃除もチェックリストの活用でスムーズに実施し、快適な生活を目指しましょう。