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家事
津久井 玲子

調味料の保存場所は冷蔵庫?常温?保存のコツも!

料理に欠かせない調味料ですが、開封後の保存場所に困ったことはないでしょうか?調味料は冷蔵庫に入れて保存したほうがよい物と、常温で保存したほうがよい物とに分かれるのです。調味料の保存場所について詳しくご紹介します。

開封後の調味料の保存は冷蔵庫と常温のどっち?

開封後の調味料で保存場所に困る人は多いのではないでしょうか?冷蔵庫を開けてみると、調味料だけでもいろいろ入っているものです。しかし調味料によって、開封後は冷蔵庫で保存するべき物と、常温で保存するべき物に分かれます。

 

本記事ではどの家庭でも使っている調味料の開封後の保存場所は冷蔵庫か常温か、種類ごとに分けて調査してみました。意外と間違えている調味料の保存場所をスッキリ整理しましょう!

 

 

基本の調味料の「さしすせそ」は冷蔵庫?常温?

調味料の基本としてよく耳にする言葉があります。「さしすせそ」と呼ばれる調味料です。砂糖、塩、酢、しょうゆ、味噌を表す言葉ですが、開封後はそれぞれ冷蔵庫と常温、どちらで保存するべきなのでしょうか?

 

砂糖

砂糖は冷暗所での保存に向いている調味料です。温度だけでなく湿度の変化にも敏感で、冷蔵庫に保存していると出した時に容器内で結露し、吸湿して固まってしまうこともあるために常温保存が向いています。水分に触れないように密閉容器に入れることも大切です。

 

ただし黒砂糖に関しては、冷蔵庫で保存する方が安心な場合もあります。カビが生えやすいために、涼しい場所で保存したほうがよいのです。出し入れのたびに結露ができないよう、密閉容器の中に乾燥剤も入れておきましょう。

 

砂糖と性質が似ていることから、保存場所は冷蔵庫よりも常温の冷暗所が向いています。湿度に弱くて固まりやすいため、密閉容器に乾燥剤とともに入れておくのがおすすめです。

 

調味料にはさまざまな種類がありますが、米酢や穀物酢などの酢100%の物ならば、元々持っている強力な防腐作用が働き、冷暗所での常温保存で問題ありません。常温保存でも半年ほどもつほど、劣化しにくい特徴を持つ調味料です。

 

ただしポン酢や柑橘系などの果汁である果実酢では話は変わります。ほかの調味料の混ざった酢の場合は、常温にさらされると酸化や発酵など変質する原因になってしまうのです。開封したら使い切るまで冷蔵庫で管理しましょう。

 

しょうゆ

世間一般の認識と違って繊細な調味料で、冷蔵庫で保存しても賞味期限は1か月と言われています。開封後は酸化しやすいため、常温で保存しているとすぐに変色や風味が落ちてしまうのです。開封後の劣化の速さを抑えるために冷蔵庫に保存し、早めに使い切りましょう。

 

味噌

味噌は開封前から温度や時間経過で変色するほど繊細な調味料です。変色するということは風味にも影響が出ることを意味するため、すぐに冷蔵庫に入れて保存しましょう。

 

さらにしょうゆ同様に酸化もしやすい特徴があるため、開封後はラップがけをするなど空気に触れさせないことも大切です。また味噌は一般家庭の冷凍庫くらいなら入れても凍りません。冷蔵庫がいっぱいのときには冷凍庫に入れておくとよいでしょう。

 

 

和食で必需品の調味料「みりん」は冷蔵庫?常温?

煮物をはじめとして優しい甘味付けや美しいテリを出す時など、何かとお世話になるみりんは常温保存に向いた調味料です。みりんにはアルコールのほかにも糖分が多く含まれています。この糖分には温度が低いと結晶化してしまう特徴があるのです。

 

みりんにはアルコールが14%ほど含まれているため、常温でも90日ほど保存がききます。もちろん早めに使い切る方がよいですが、目安として覚えておくとよいでしょう。

 

みりん風調味料はみりんと違う?

みりん風調味料は、「みりん風」と付いているようにみりんとは全く異なる調味料です。アルコール度数も1%未満のため、保存性も低いという特徴があります。そのため開封後は冷蔵庫に入れるのが正解です。みりんと同じく90日ほどもつので、その間に使い切りましょう。

 

 

油やオイル系の調味料は冷蔵庫?常温?

油も風味付けなどに使われるように、一種の調味料とも言えるものです。また油分を多く含んだ調味料もあります。これらの保存方法はどうしたらよいのでしょうか?

 

マヨネーズ

未開封の場合は冷暗所でそのまま保存できますが、開封後はそうはいきません。マヨネーズは意外とデリケートな調味料で、温度が0℃以下まで下がると油分が分離してしまいます。高温すぎても変質してしまうため、保存場所は選びましょう。

 

おすすめの保存場所は冷蔵庫の野菜室です。冷蔵庫のドアポケットに保存されていることが多い調味料ですが、冷えすぎてしまうこともあるためあまりおすすめできません。その点野菜室の平均室温は5℃前後のため、冷やしすぎることなく保存できます。

 

オリーブオイル

オリーブオイルの入っているビンをみると、暗い緑色をしていることが一般的です。これはオリーブオイルが光に弱い性質であることを意味しています。さらに酸化しやすいことから、開封後は早めに使い切ることも大切です。

 

そんなオリーブオイルは冷蔵庫で保存すると凍ってしまいます。そのためなるべく涼しい冷暗所で常温保存するのが正解です。1~2か月を目安に使い切るようにしましょう。冬に白く濁った場合は、温めることで元に戻ります。

 

ごま油

オリーブオイルと同様に空気で酸化しやすく、暑い場所ではさらに酸化や劣化が進みやすい特徴があります。しかし冷蔵庫に入れると固まってしまうため、常温のなるべく涼しい冷暗所で保存してください。

 

バターやマーガリン

脂肪分が多くを占めるバターやマーガリンは、温度が高くなりすぎると溶けて分離したり、酸化しやすくなったりします。品質が劣化するだけでなくカビが生える原因にもなるため、適切な温度管理は欠かせません。10℃以下になる冷蔵庫内で保存しましょう。

 

商品によっては冷凍保存できるものもあります。1回分ごとに切り分けてから冷凍保存し、使う前に必要量だけ冷蔵庫内で自然解凍すると、より長く活用できるのでおすすめです。基本的に開封後は2週間~1か月以内で使い切るようにしましょう。

 

 

そのほかの主な調味料は冷蔵庫?常温?

家庭で使う調味料にはまだまだ種類があります。その中でも特によく使われる調味料についても見ていってみましょう。

 

ソース

実はその成分の約30%が酢でできていると言われるソースですが、純粋な酢でなく異なる成分が含まれていることから、保存する際には冷蔵庫の中が正解です。温度変化に敏感で色や風味などに変化が出るだけでなく、とろみまで落ちてしまいます。

 

同じソースでも開封後の保存期間には差があり、一般的にウスターソースやお好み焼きソースは保存期間が長めで約90日、そのほかのソースは約30日が目安です。

 

ケチャップ

開封前であれば常温のままで大丈夫ですが、開封することで酸化が始まるので冷蔵庫で保存します。酢を多く含み、そのほかにも糖分や食塩なども入っているため劣化が遅いのが特徴です。開封後の使用目安は1か月以内となります。

 

めんつゆ

出荷前には加熱殺菌されているため常温保存できますが、多くの商品で保存料が使われていないため、開封後は生ものとして扱いたい調味料です。空気によって酸化しやすくカビも繁殖しやすいことから、しょうゆよりも繊細で保存のきかない調味料といえます。

 

そのため保存期間も基本的に短く、濃縮タイプでも1~2週間、ストレートタイプにいたってはわずか3日以内を目安に使い切ってください。

 

練りスパイス

わさびやからし、しょうがなど、使いやすいように加工されたチューブ入りのスパイス類は、しっかりと蓋をしめた後に冷蔵庫で保存します。保存期間は商品によって差があり、わさびやからしは3か月、そのほかは1か月が目安です。

 

メープルシロップ

開封前は常温保存が可能ですが、多くの商品が保存料未使用のため、開封後は冷蔵庫に保存します。使用目安は1か月以内ですが、使いきれない場合は冷凍保存も可能です。小分けにしてから冷凍し、使用量にあわせて冷蔵庫で自然解凍していくとよいでしょう。

 

 

おわりに

日々の調理に欠かせない調味料ですが、その保存方法や保存期間の目安はさまざまです。開封後の保存場所について、思っていたのと違ったという調味料があったことでしょう。冷蔵庫だけが調味料の保管場所ではありません。よりよい状態で調理を楽しんでください!