- 薮田朋子
- おしゃれライター、編集者。雑誌やWebメディアなどで“女子がかわいく生きること”をモットーにどんよくに活動中。若手有名人インタビューから恋愛記事までおてのもの。インテリアなら老若男女問わず幅広いジャンルで得意。
twitter:@tokyo_neet
100均でも小屋は建てられる!? DIYer・えりすけさんのとっておき小屋カスタム術を拝見
自宅の庭にかわいい小屋を建てて、よりDIYが楽しめるようになったDIYerえりすけ(スプンク)さん。前回は小屋作りについてのお話を伺いましたが、今回は小屋の飾りや内装まで公開します!
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えりすけ(スプンク)さん|Pacomaサポーター
欲しいモノは自分でつくる、楽しい毎日は自分でつくる、をモットーに2008年より我が家づくりをスタート!家づくり庭づくりと平行して、木工、紙モノ、日々いろんなモノをつくりつづけ書籍、webマガジン、イベントなどで発信。その辺に転がっているようなモノや散歩の途中で拾ってきたモノを組み合わせて何か可愛いモノが作れないかな?と実験することが大好き。メインサイト「スプンク」
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目次
既存の小屋にDIYプラスでより愛着がわく!
−−小屋販売・施工のグリーンベルさんに建ててもらった小屋ですが、今でもどんどん手を入れて変え続けているそうですね。
「もちろん建てたら終わりではなく、建ててからがスタートですよ! 外には棚や飾りをつけ、中は作業しやすい過ごしやすいスペースにどんどん改良中です」
外に飾った雑貨や多肉たちは、どこか味のあるものを
−−まずはえりすけさんが手を加えた、外の雑貨から見せてください。
▲100円ショップのフレームを4つ貼って作った窓風の飾り
▲壁掛けの鉢植えには多肉を。土は水で練れば固まる土「ネルソル」を使っている
▲壁に棚をつけて、青い壁に映えるテラコッタの鉢植えを並べる。
▲小屋の前の木箱や鉄の棚には、お気に入りの雑貨たちがズラリ。
「雑貨類は100円ショップなどのお店で買うこともあるけど、もらったものもたくさんあるんです。小屋の前に置いている木箱の上の丸い雑貨は、ケーキ屋さんが閉店するときにいただいたケーキ型。その下のスケールも、閉鎖する工場からいただきました。
もちろん何でもいいわけじゃないんですけど、ピンと来るものがあればいただいてインテリアとして活用しています」
▲ベンチも手作り。座面のみ古道具屋で購入した板で、ほかはもらいもの。
「このベンチも、椅子の脚にちょうどいい木をいただいたのがキッカケで、作ろう! って閃いたんです。レシピは見ないで、角度も切りながらその場で考えて作りました(笑)。
でもそれが自分なりにやりやすくて。缶ジュースを横にして座面に乗せて、転がらないところで水平を測りました(笑)」
小屋の中は、使いやすく快適な作業スペースを展開中!
−−それではいよいよ中へ。えりすけさんの作業スペースがありますね。
▲有孔ボードを壁に貼りつけ、一面に収納を。物を引っ掛けているフックも手作り。
▲作業台は素敵な木のテーブル……と見せかけて、100円のリメイクシートを貼っただけ! 実は木よりも掃除がしやすいのだとか。
▲奥の小窓も、小屋を建てた1年後に自分で開けて作った。風通しがよくなり、明かりも取り入れられた。
−−小窓を自分で開けちゃうのがすごいですよね。これはさすがにサイズを測って……
「ないです(笑)。外から見てあの辺りにあるといいなって考えて、中に入ってここかなって穴を開けて。それで外に出て合ってるなって確認して、中に入って作業して」
−−(笑)。面倒そうだけど、一番自分がやりやすい方法なんですね。
「ゆるいのが好きなんです。きちんとやろうとすると、最初の穴を開けることさえ考えすぎてできなくなっちゃう。ダメだったらまた直せばいいし、だいたいごまかし方もわかってきたし(笑)。ちょっとくらい穴が開いたって雨なんて入ってこないから!」
−−ゆるくしていこうという心構えが、DIYを続けられるコツなのかもしれないですね。
自分でも小屋を手作り! 100円ショップの材料だけで作ったことも!?
−−この小屋ができる前は、このスペースには何があったんですか?
「物を置くために、もっと小さな小屋があったんですよ。それは私の手作りです」
−−もともとご自身でも小屋を作っていたんですか?
「そうなんです。それだけでなく、小屋女子計画という小屋好きな女性クリエイターユニットに所属しているんですけど、そのメンバーでも『各自で小屋を作ろう』っていう企画があって、そこで私は、5分で組み立てられて。持ち運びが可能な小屋を作っていたんです。
私はいつも木を切ったりしているからまだ慣れているんですけど、布作家さんとか多肉作家さん、革作家さんなどもみんな作ったんですよね」
▲えりすけさんが作った移動できる小屋。屋根に布をかけて日よけも。
−−普段DIYに慣れていないような方でも作れてしまうんですね。
「その人のレベルに合ったものを無理なく作ればいいんですよ。布作家さんはアンティークのアイロン台を基盤にして、それを取り囲むように、かわいい小屋を作っていました。小屋といっても人がひとり入ったら終わりなんですけど、色を塗って飾りをつけるとすごくかわいくなるんです。
みんな作家活動をしているからその小屋を持ってイベントに出かけて、自分の作品を飾ります。そうすると、ただの長机の上に作品を飾るよりも素敵で目立ちますよね。
あと、100円ショップのフレームを組み立てて小屋を作ったこともありますよ」
−−えっ、100円ショップの材料で小屋が作れるんですか!?
「フレームを50枚組み立てて、両面テープでくっつけて作りました。このときは仲間に手伝ってもらったんですけど、3時間くらいで完成しましたよ。みんなに説明するためにいつもは書かない設計図も書きました(笑)。一度イベントに使うくらいなら十分に使えるものだと思います」
−−無謀なようだけど、作り上げてしまうのが素敵です。そして手伝ってくれるノリのいい仲間たちも! 今後、ほかに作りたい小屋はありますか?
「誰でも簡単に小屋を組み立てられるキットを開発したいですね。長机の上にバタバタと広げられるような、小さな折りたたみの小屋なども素敵だと思います。みんなが次々に新作を作っているから負けられないなって!」
−−いいですね! 小屋って意外と身近でかわいいなって感じました。
「かわいいですよね。庭の大きな小屋作りもそうなんですけど、DIYはたくさん失敗をしていいと思います。私も失敗ばかりしてますよ(笑)。
それでもなんとかなるし、完成するとうれしいし。自分が楽しいと思えるモチベーションを大事にして、一番やりやすいやり方で、小屋をカスタムしていくといいと思います」
撮影:牛島康介
> この記事の前半「庭に小さなお城を作ろう。DIYer・えりすけさんに聞く小屋の魅力」はこちら!