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DIY
薮田朋子

庭に小さなお城を作ろう。DIYer・えりすけさんに聞く小屋の魅力

最近、ミニガーデンハウスやミニログハウスなどの小屋を庭に建てるDIY女子が増えています。まだまだ火がつき始めたばかりですが、意外とどんな人でも気軽に建てられるものなのだそう。PacomaでDIYを教えてくれているえりすけ(スプンク)さんも、庭に素敵な小屋を建てているひとり。その魅力について伺いました。

えりすけ(スプンク)さん|Pacomaサポーター

欲しいモノは自分でつくる、楽しい毎日は自分でつくる、をモットーに2008年より我が家づくりをスタート!家づくり庭づくりと平行して、木工、紙モノ、日々いろんなモノをつくりつづけ書籍、webマガジン、イベントなどで発信。その辺に転がっているようなモノや散歩の途中で拾ってきたモノを組み合わせて何か可愛いモノが作れないかな?と実験することが大好き。メインサイト「スプンク
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小屋は10万円台から。場所さえあれば気軽に建てられるもの

ーー立派でかわいい小屋ですね! 建てることになったきっかけを教えてください。

「ありがとうございます。もともとは家作りをしていたのですが、それがDIYレシピを考えたりイベントに出たり、ワークショップにも出たりと仕事になって。Pacomaさんでも以前、簡単テーブルDIY、ヒサシ、フェンスの作り方等をご提案させていただきました。

そんな中、長野で小屋キットを販売・施工をしているグリーンベルさんに声をかけていただいたのがキッカケ。グリーンベルさんの男性が4名来てくれて、あれよあれよという間に建ててくれたんです」

ーーご自身ではなくて、プロが作ってくれた小屋だったんですね。

「そう、2日で建ててくれましたよ。これは、横3.6m、奥行き1.8mこれは(デッキ部分は、横3.6m、奥行き0.9)のスタンダードな小屋で、材料と組み立て込みで約60万円のものなのですが、小屋の大きさによっては10万円台からもあるみたいです」

ーー10万円台から! 意外と手が届くお値段なんですね。

「この小屋を建てているときも近所のおじさんが『うちにも建ててよ』って、グリーンベルさんにお話に来てました(笑)。もうちょっと大きくて中で絵を描くアトリエにしたいって。この小屋キットは防湿断熱もカスタムできるから、数時間滞在も可能だそうです。小屋の使用目的やお庭の大きさに合ったものを選ぶといいですよ」

−−目的に合わせた使い方ができるんですね。えりすけさんの場合は?

「私の場合は家の中にあったDIYの道具などを小屋に移動しました。おかげで家作りがもっとできるぞー! って(笑)」

 

▲DIY道具を収納できる壁や棚を手作り。作業できるテーブルも作った。

 

プロが作るから基礎もしっかり。自分の知識も増えた

−−小屋作りですが、プロの技を見てどうでしたか?

「すっごく勉強になりました!! もう当日から張り切って見学して。本当は一緒にやりたかったんですけど、出る幕がなかったです(笑)。

先ほども言ったようにグリーンベルさんから4名来てくれていて、最初は穴を掘って家の基礎になる石を埋め込むんですけど、私もマイシャベルを持ってスタンバイしていたけどもう家の四隅には人が足りていました(笑)。

『じゃあ、モルタルを練ります!』って用意しようとすると、『練らないやり方でやるよ』って。モルタルを先に練るとすぐに固まって土台の水平の調整が難しくなるから、先に乾いたまま入れて、雨の水分で少しずつ固めて行くんですって」

−−今までの自分の知識とは全く違うプロの知識が得られたわけですね。

「そんなやり方もあるんだ!! って目からウロコでしたね。そしてデッキの板を留めるときにやっと出番が来たんです。『それくらいならできます!』って(笑)」

−−ついにお手伝いのチャンスが!

「職人さんたちに混ざり、インパクトドライバーで床にビスを打ちました。それからペンキも塗らせもらったんです。このとき小屋女子計画(2012年に発足した小屋が好きな女性ハンドメイド作家のユニット)の仲間が来ていて、みんなにも手伝ってもらいました」

 

「ペンキ塗りも教えてもらったんですけど、ペンキをまず同じ方向にサッサッサッサッと塗りますよね。そして最後のひと塗りは反対側にハケを返す。そうすると、ハケの跡が消えてきれいに塗れるんです! そのほかにもDIYに便利な道具についてもたくさん教えてもらいました」

−−プロの技を直伝してもらったわけですね。

「知らないことがいっぱいで、本当に見ているだけでも勉強になりました。段取りなんかもそうですね。それに一番いいなって思ったのが、みんな楽しそうに作ってるんですよね」

−−そうしてできあがったのがこの小屋。えりすけさんにとって、小屋の魅力って何でしょうか。

「自分の好きなものを毎日見られるから、気分的に楽しいです。飾りもしょっちゅう変えているし、中もいろいろと足していますよ。
プロが基盤を作ってくれているから、大切な柱を切らないようにさえ気をつければ、ちょっとくらい失敗しても大丈夫っていう安心感があります。ここから自分のDIYも存分に楽しめるし、まだまだ終わりが見えないのがいいですね」

次回は、えりすけさんの小屋の中身を公開。小屋のカスタム技をお見せします!

撮影:牛島康介
 
> この記事の後半「100均でも小屋は建てられる!? DIYer・えりすけさんのとっておき小屋カスタム術を拝見」はこちら!