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暮らしの工夫
津久井 玲子

耐震マットで地震に備える!選び方と使い方を伝授

日本は有数の地震大国です。それだけに日頃の備えが欠かせません。家具の固定もその1つ。地震の時に下敷きになったり、避難経路をふさがれたりしては大変です。そこで役立つのが耐震マット。耐震マットが何なのか、選び方や使い方とともにご紹介します。

耐震マットって何?

耐震マットとは、要は「地震の際に家具類が転倒したり落下したりするのを防ぐアイテム」です。家具の転倒や落下を防ぐことからもわかるように、大きな家具は床などに、小さい家具や置物などは棚などに固定できるように作られています。

 

耐震マットは、家具や置物などを設置面にしっかりと固定するための強い粘着力を持ち、地震によってもたらされる揺れや衝撃を吸収するように作られているのです。そのためジェル状で、クッション性も持っています。

 

耐震マットは、小さい置物にはじまって、冷蔵庫や食器棚といった各家庭の必需品の大きな家電や家具にも使えるように、それこそ指先サイズのごく小さいものから、A4サイズのような大きなマット状のものまで様々です。必要な大きさに切って使えるものもあります。

 

耐震マットは目立ちにくくて部屋の雰囲気を壊すこともないので、使い方次第で効果的に地震対策ができるためおすすめです。ただし、もちろんのことながら絶対はありません。特に大型の家電や家具などには、ほかの地震対策グッズもあわせて使いたいものです。

 

耐震マットとよく似た商品

地震対策グッズコーナーに行ってみると、耐震ジェルや耐震シートといった、耐震マットと何が違うのかわからないようなアイテムも置かれています。一体それぞれ何がどう違うというのでしょうか?

 

耐震マットや耐震シートは実質同じといってもよく、素材としてゴムやウレタン、ゲルなどが使われています。もう1つの耐震ジェルは、その名前の通りのジェルか、もしくはゲルが使われているのです。つまり耐震ジェルとは、耐震マットに含まれる1種といえます。

 

 

耐震マットの選び方

耐震マットは当然のことながら地震対策として有効です。しかし、それはあくまできちんとした商品を選べることが前提、ということを忘れてはいけません。選び方のポイントをしっかりと頭に入れておきましょう。

 

耐震マットの製造元で選ぶ

耐震マットの選び方として最も簡単な方法は、製造元のメーカーをチェックする事です。耐震マットの安全基準を満たしているかどうかは、耐震マットの選び方のポイントとして外せません。

 

「そうはいっても、どのメーカーが信用できるのかわからない」という場合には、ホームセンターの店員に選んでもらうのもよいでしょう。パッケージに書かれている想定震度の数値も基準になりますが、信用できるメーカーかどうかは店員に聞く方がより確かといえます。

 

有名メーカーの商品が多数並んでいる場合は、どのくらいの耐震試験をクリアした商品なのか、粘着力試験もしっかり行っているかなど、商品をいくつも見比べることが大切です。値段だけで購入するのは、場合によっては命を預けるアイテムなだけに避けましょう。

 

耐震マットの使い道に合ったサイズを選ぶ

耐震マットにはさまざまなサイズがあります。固定したい家電や家具などに適切なサイズを買うことも、選び方の大切なポイントです。設置面の広さや、固定する家電や家具の大きさを基準にしましょう。

 

置物や置時計など、本体のサイズも設置面も小さいものは、小型の耐震マットで充分です。冷蔵庫や本棚などの大型の家電や家具は、十分なサイズのある大物用の耐震マットを購入します。

 

ただし、テレビやパソコンのモニターのように、スタンドタイプで設置面の小さい家電の場合は、小型の設置面の大きさに適した耐震マットがおすすめです。好みに合わせてカットできるタイプもあるので、選び方としてはそのようなタイプもよいでしょう。

 

耐震マットの形や色で選ぶ

耐震マットの中には、あらかじめ貼り付け場所に合わせた形に、カットされたものも売られています。カットする手間を省けるので、固定するものに合った形のものを購入するのも、1つの選び方としておすすめです。

 

底の丸い置物などを固定する時には丸形を、冷蔵庫などの大型家電や本棚などの大型家具は、角型を使用すると安定します。

 

また、耐震マットには透明だけでなく色が付いている商品も。選び方としては、色付きのものは貼ってあることを確認しやすいことから、貼り忘れを防ぎたい場所に使うのがおすすめです。貼り付けるものの色に合わせることで、逆に目立たなくする方法もあります。

 

一方で目に付きやすい場所で、部屋の雰囲気などにかかわりやすい場所には、透明なものがおすすめです。ガラス製の花瓶などに色付きの耐震マットでは、部屋の統一感を台無しにしてしまうこともあります。忘れやすいことですが、色の選び方に注意してください。

 

耐震マットの素材や耐荷重で選ぶ

使おうとしている耐震マットが、何を素材として作られているかも、選び方の大切なポイントです。素材としてそれぞれに特徴があり、ゴムやウレタンは貼り付けて固定するタイプが多く、ゲルは固定したいものの下に置いて揺れを吸収して家具を守ります。

 

耐震マットの中でもジェル製ならではの特徴として、水洗いで汚れを落とせば、繰り返し使える点も見逃せません。どのような家電や家具などに使うかで、耐震マットの素材そのものを吟味することも、とても大切な選び方です。

 

もちろん、耐震マットがどの程度の荷重に耐えられるかを示す、耐荷重のチェックも忘れてはいけません。耐荷重が十分でなければ、耐震マットを貼っておいても、効果が十分に発揮されないことがあるからです。商品に書かれている耐荷重をきちんと確認してください。

 

目安としては、小型のものは大体5kg未満しかありません。大型の家電や家具には、物足りないことは明白です。そこで、耐荷重の高い専用の耐震マットを用意しましょう。

 

裏技としては、「あとちょっと足りない」という時に、複数枚重ねることで耐荷重を上げられる商品もあります。確認してから購入するのも賢い選び方です。

 

耐震マットのタイプや耐震性で選ぶ

耐震マットでも、商品によって粘着力や伸縮性にさまざまなタイプがあります。粘着力は、いざ地震がきた時に、固定する力に直結するため無視できません。「固定したはずが倒れてしまった」では意味がないため、きちんとチェックする事が選び方のポイントです。

 

また、伸縮性に優れたゴムなどの素材でできた耐震マットは、底に凹凸のあるものもしっかり固定します。焼き物などの底面がザラザラしたものなどの固定には、このような耐震マットを選びましょう。

 

もちろん、耐震マットそのものの耐震性も選び方の重要なポイントです。近年の大震災では震度7を観測したものが複数あることから、震度7クラスの地震を想定した耐震マットも売られています。耐震マットを使う目的からも、このような商品を選ぶことも大切です。

 

耐震マットの扱いやすさで選ぶ

耐震マットや耐震ジェルの中には、水洗いのできる商品もあります。耐震マットにホコリや汚れが付けばその分だけ粘着力が低下してしまい、効果が落ちてしまうこともあるのです。

 

しかし水洗いができれば粘着力も戻り、長く安全に使うことができます。耐震マットを購入する時には、水洗いできるかどうかをチェックする事も選び方の大切なポイントです。

 

 

耐震マットの使い方

耐震マットの使い方はいたって簡単です。なぜなら固定したい家電や家具などの底に、しっかりと貼り付けるだけ。

 

ただし、使い方そのものは簡単でも、その前に下準備が必要です。耐震マットを貼り付ける前に、固定したい家電や家具などの設置面を丁寧に掃除して、汚れやホコリをしっかりと取り除いておきましょう。

 

この作業を怠ると、いくら正しい使い方をしても無意味です。特に油汚れが残っていると耐震マットがしっかりと接着しないため、地震がきたときに簡単に倒れてしまっても不思議ありません。耐震マットの使い方の一番のポイントは、この下準備といえます。

 

後は固定したい家電や家具の底面に、耐震マットを貼り付けてから固定していくだけです。使い方としては、底面の形が正方形などの角形をしているものは四隅に貼り、奥行きがあるなどで不安な場合は、中間部分などにも貼り付けてください。

 

おすすめは設置面の形に合わせてカットできる耐震マットです。使い方は、設置面の形にカットしてから貼り付けるだけ。薄型のテレビなどには特に使い勝手がよいです。

 

耐震マットのはがし方は?

耐震マットは使い方は簡単ですが、はがす時には少々コツが必要です。耐震マットはしっかりと家電や家具などを固定するのが役目のため、乱暴にはがそうとすると床面や家具の塗装などまで傷めてしまいます。

 

そこでまずは硬くて平らなもの、例えば金属製のヘラや定規といったものを用意してください。それらを水で濡らしてから、耐震マットと固定した設置面との間に、ゆっくり設置面を傷めないよう気を付けながら差し込みます。

 

時間をかけて丁寧にはがすことが、設置面を傷めずにキレイにはがすコツです。くれぐれも力任せに無理やりはがすことがないようにしてください。

 

 

耐震マットの効果と注意点

耐震マットの使い方は簡単とはいえ、いろいろと比較しながら選び抜き、貼り付けたその効果はどのくらいなのでしょうか?また、意識しておきたい注意点もご紹介します。

 

耐震マットの効果はどのくらい?

耐震マットの耐震性能はJISなどで明確に定められていません。そのため、パッケージに書かれている対応震度は、あくまでメーカーによる耐震実証実験の結果です。そのため、なるべく具体的に実証実験の内容が書かれたものを選べば、目安としても安心できます。

 

しかし、それでも実際に期待しただけの効果があるかとなると、必ずしも保証しきれないのが現実です。使い方は簡単ですが、汚れ落としが不十分であれば接着力は落ちます。固定する家電や家具の材質次第では、接着力が足らなかったということもあるのです。

 

さらに、地震の揺れ方もさまざまなため、耐震マットや固定した家電や家具などにかかる力も一定ではありません。そのため、震度7対応と書かれた耐震マットでも、必ずではないということを意識して、そのほかの耐震グッズと合わせて使うことも大切です。

 

耐震マットの注意点

耐震マットの性能は、ちゃんと使い方を守り、きちんと固定したいものを設置面に接着できてはじめて発揮されます。設置が完了したら押してみて、きちんと接着しているかなどをチェックしてください。まっすぐに張り付けられているかもチェックポイントです。

 

また、さまざまなものに耐久年数があるように、耐震マットにも耐久年数があります。耐久年数も商品によってばらつきがありますが、一般的に約5~10年が目安です。劣化した耐震マットの性能は低下するため、当然のことながら期待した効果は得られません。

 

耐震マットを選ぶ時に耐久年数の近いもので揃えておけば、まとめて交換することも可能です。交換のし忘れを予防することもできるので、忘れやすいという方にはよいでしょう。また、一気に交換するのが大変という方は、あえて部屋ごとに交換時期をずらすのもおすすめです。

 

 

おわりに

耐震マットは選び方のポイントを理解し、使い方のポイントも守れば、地震の時の危険性を軽減できるアイテムです。あくまで過信は禁物ですが、それでも地震への備えとして確かに効果的といえます。

 

設置がまだという方は、ぜひ耐震マットを取り付けてみてください。いざ地震にあった時に、「本当に取り付けておいてよかった」と思うことでしょう。