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暮らしの工夫
津久井 玲子

簡単にできる前髪の切り方!セルフカットでおしゃれに決める!

「前髪が伸びてきてしまったけれど、まだサロンに行くほど後ろまで伸びていない」、そんなときはセルフカットで前髪を整えましょう。前髪はコツさえつかめば簡単におしゃれに整えられるのです。前髪を簡単に美しく整える切り方をご紹介します。

前髪を手軽にカット!簡単にできる切り方は?

髪の伸びる速度に個人差があるとはいえ、前髪は1か月もたてば伸びてきてしまい、目に入るなど気になる長さになってしまうものです。しかし髪全体でみると、まだまだサロンに行くには早いということも珍しくないのではないでしょうか?

 

そんなときには自宅でセルフカットして、手軽に、それでいて自然にまとめるのがおすすめです。セルフカットというとハードルが高そうと感じるかもしれませんが、コツさえ知れば簡単に自然な前髪に仕上げることができます。

 

髪を切るのに必要な道具は必ずしもプロ仕様のものでなくても構いません。誰でも自宅で簡単にできる前髪の切り方をご紹介します!

 

 

用意したい道具と前髪を切るときの注意点

セルフカットするには当然ですが道具が必要です。ハサミ1つとっても値段はピンキリですが、あまり安すぎる物は切れ味が悪かったり、髪を傷めるばかりか怪我をすることもあるので、相応の物を用意しましょう。

 

ハサミ・すきバサミ

ハサミは切れ味のよい髪用のハサミと、セニングシザーとも呼ばれるすきバサミの2種類を用意します。基本的に使うハサミは通常の髪用のハサミがあれば十分ですが、残す毛の量を細かく調節するにはすきバサミで整える方が便利です。

 

前髪を簡単により自然でおしゃれに切るためには、よく切れるハサミを用意する必要があります。ホームセンターや通販など、2種類のハサミがセットになった物を売っているので、丁寧にチェックしてから購入しましょう。

 

コーム(櫛)

髪を切りやすいように整えて自然な髪形に仕上げるために、しっかりとかすのに使う櫛です。コームも安く購入することができますが、プロ用の商品から選ぶと静電気を抑える効果もあるため、切るときに静電気で髪が広がるのを防げ、髪を切るのも簡単になります。

 

髪をとかすだけならブラシでも大丈夫ですが、前髪を整えるようにすくときにはコームの方が勝手がよいため、1つは用意しておきましょう。

 

髪留め(ピン・ゴム・ヘアクリップなど)

切る予定のない後ろ髪などの余分な毛をまとめたり留めておいたりするためには、ヘアピンやヘアゴムなどの道具が必要です。そのほかに、取り分けた髪を留めておくためのヘアクリップなども必要になります。

 

大きめの鏡

前髪を切るときに忘れられない道具が鏡です。顔の印象を決める前髪は切り方も大切ですが、そのために髪全体のバランスが整うように切ることが重要になります。そのため髪を切っている間は、鏡で常にバランスを確認しながら少しずつ切るようにしたいものです。

 

小さい鏡よりも大きい鏡の方が全体をみやすく、切っている途中に鏡に向かってかがむこともありません。全体がよくみえれば仕上がりもより自然になります。なるべく大きい鏡を用意するのがおすすめです。

 

前髪を切るときの注意点

セルフカットにはいくつか意識して注意しておきたいことがあります。特に顔の印象を決める前髪を切るときは、カット後の普段の生活に戻った状態に近い、乾いた髪で切ることです。髪は乾くと見た目が短くなることを忘れず切った後の長さを決めます。

 

このほかでは髪を引っ張って伸ばしたまま切らないことも大切です。先の場合と同様に、引っ張った状態で切って仕上げると、見た目に短くなりすぎてしまいます。

 

また、ハサミで髪を切る際には髪は斜めに持ち上げたりしないで、なるべく顔と水平にした状態で切るよう注意しましょう。そうすることで仕上げた後に思ったよりも短くなる危険を防ぐことができます。

 

このほかにも髪は一度に切ろうとせずに、少しずつ目的の長さに近づけるよう確認しながら切ることも大切です。

 

忘れがちな点として、髪を切るときに使うハサミは刃物にあたります。多くの切り方で刃先を縦に入れることから、指を切ってしまう危険性があるので注意は欠かせません。髪を切るときには、常に刃物を扱っていることを意識するようにしましょう。

 

 

ラウンドカットの切り方

前髪は厚めに残し、顔の曲線に沿って半円を描くような切り方です。ラウンドカットはコツさえつかめば簡単なだけでなく、若くて小顔にみせる効果もあります。さらにポニーテールなど後ろ髪をスッキリみせるアレンジともよくあう、おすすめの切り方です。

 

まずは頭頂部から放射線状に丁寧に髪をとかして、前髪と後ろ髪を分けてください。後ろ髪はヘアクリップなどで留めて前髪と分けます。前髪は頭頂部を頂点に三角形に取ってください。

 

続けて前髪を横に上段・中段・下段の3層ほどに分けて、それぞれの段をピンやヘアクリップなどで留めます。

 

ラウンドカットは前髪の中央が全体の長さの基準です。切り過ぎはおでこが丸見えになってしまうため、バランスが崩れてしまうことからしっかりと長さを見極めましょう。

 

次に一番下のもっとも内側になる層の中央から、ハサミを縦に入れていきます。バランスよく切るコツは髪をすくように切ることです。基準となる長さが決まれば、後は縦にハサミを入れながら、両側に曲線を描くように切ることで小顔効果が期待できます。

 

一番下の層が終わったら2番目の層を下ろし、最後の段まで繰り返しながら前髪の長さを切りそろえれば完成です。丁寧さが要求される切り方ですが、それ以外は特に難しい技術を必要としない簡単な切り方といえます。

 

 

シースルーバングの切り方

シースルーバングは重さを感じるヘアスタイルや髪色でも、前髪の隙間から額が透けてみえることで軽さを感じさせる韓国発の切り方です。アイメイクが映えて目元が強調されるため、目を大きくみせたいときにおすすめの切り方といえます。

 

シースルーバングの切り方は、頭頂部から髪全体を放射線状にとかした後、両方の目の黒目の内側を結んだ狭い範囲の髪だけを取り分けてください。シースルーの切り幅は、なるべくせまくするのがコツです。元の前髪の長さにかかわらず範囲を守るようにしましょう。

 

もう1つのコツは、前髪を切るときには必ず最低でも上下に分けることで、まとめて切るのではなく少しずつ細やかに切ることです。下の段から間引くように、ハサミを縦に2~3cmほど入れていきます。シースルーに仕上げるためにも刃先は必ず縦に入れましょう。

 

髪は仕上がりのときよりも長めに調整して切り、毛のまとまりが不ぞろいになるくらいに間引きます。下段の間引きが終わったら仕上げの長さまでコームを入れて、横にハサミを入れて長さをそろえれば下段は完成です。

 

続けて上段の髪を切っていきます。上段の部分を切るときは下段とは一緒にせずに、下段と同様にハサミを縦に入れて間引いていきます。このとき上目づかいで切ると上段が短くなりやすいため、必ず鏡でバランスなどを確かめながらハサミを入れましょう。

 

上段をすき終わったらコームを入れて仕上げの長さに切って、見た目に違和感がないか整えて完成です。ヘアアイロンなどを使ってふんわり巻きあげればかわいらしい雰囲気に、ワックスなどで束感を出せば動きを出すことができます。

 

 

ぱっつんの切り方

ぱっつんはキレイに仕上げるのに多少のコツが必要です。しかし基本の形は、前髪を横に自然にみえるようにそろえて切るだけの簡単な切り方です。

 

顔の形によって似合う長さは変わりますが、長めでも短めでもかわいらしさを強調する効果があります。ただし、面長の方は顔の長さが強調されてしまうためおすすめできません。

 

ぱっつんでも切る幅は狭い範囲で収めるようにします。シースルーバングと同じく、両目の黒目の内側にあたる範囲を目安にするのがおすすめです。続けて上下2層に分けてピンで留めます。ぱっつんでは層ごとに長さに差をつけるので、髪を丁寧に分けてください。

 

下段はコームをガイドラインにして、眉ギリギリの長さを目安にハサミは横にして髪を切ります。切るときにはコームを使うと切りすぎ防止にもなるので、必ずコームを使うようにしましょう。

 

続けて上段の髪を下ろしたら、下段の髪と混ぜあわせます。前髪を持ち上げたり、上目づかいにならないよう鏡を見ながら、ハサミを斜めに入れて下段の長さにあわせて切ってください。毛先を自然に仕上げ、短くなるのも防げます。前髪の両端が自然につながるように整えて完成です。

 

 

おわりに

自宅でも簡単にできる前髪の切り方を、3種類紹介させていただきました。ちょっとしたコツはあるものの、誰でも簡単にできるおすすめの切り方です。前髪が伸びてきて気になったときに、またちょっと気分を変えてみたいときに、簡単ですのでぜひ試してみてください!