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家事
津久井 玲子

キレイで健康な爪を維持しよう!正しい爪の切り方はこう!

爪は切り方を間違えると、形がおかしくなったり痛みの原因になったりします。正しい爪の切り方を学んで、健康で美しい爪を維持しませんか?爪を切るとき爪に負担がかからない爪切りの選び方や、爪を切った後のケアの仕方までご紹介します!

爪の健康に切り方は大切!間違えると大変なことに?

普段爪を切るときに、切るための道具はもちろん、どれだけの長さを残してどんな形にするか、後のケアはどうするかまで、気を配るようにしていますか?爪は切り方を間違えると、割れたり形が悪くなったり、ときには激痛に悩まされる原因になります。

 

元々爪は皮膚が変化してできたもので、その役割は指先の血管の保護です。爪を構成している成分は髪と同じですが、その形や硬さが全く異なるのは、役割の違いが理由になっています。

 

それだけに爪の切り方は指先の健康にもかかわってくるのです。美しい指先を維持するためにも、正しい爪の切り方を学んでおきましょう。

 

 

爪を切るときはここに注意!

爪の健康を維持するためには、切るときの前提として、いくつか注意したい点があります。まずはその注意点から確認していきましょう。

 

圧力はなるべくかけない

 

爪を切るときに、なんと約26kgもの負荷がかかると紹介しているサイトもあるほど、爪には大きな力がかかっています。この26kgという重さは、8歳児の平均体重ほどというのですから驚きです。

 

爪を切るたびにこれだけの負荷がかかり続けると、爪にダメージがたまっていくことになります。その結果、爪の厚みがなくなって弱くなったり、割れたり欠けたりしやすくなるのです。

 

爪も乾燥する

 

爪はトッププレート・ミドルプレート・アンダープレートと呼ばれる3つの層の間に、水分と脂肪分が挟まってできた、ミルフィーユのような構造になっています。

 

爪を切るということは、爪を切った部分に断面ができるということです。そうしてできた断面からは、爪の層の間を満たす水分が蒸発していきます。爪の切り方を間違えると断面は無駄に大きくなり、その分蒸発する水分も多くなるのです。

 

爪を構成する層の間の水分が蒸発すると、爪の層をつなぐ水分が不足して、分離して剥がれてしまうことがあります。その結果、二枚爪など爪に異常をもたらす原因になる危険もあるのです。

 

仕上げは削って

 

爪を切るときにはわざと少し長めに切り、やすりを使って長さを整えるようにしましょう。爪を切る量を減らすことができるため、かける圧力も最小限ですませられます。さらに余分に切らずにすむことから、断面をより小さくすることができる点もメリットです。

 

 

爪の切り方だけでなく道具選びも大切

爪の負担を最小限にとどめて切るためには、切り方だけでなく道具選びにも配慮が必要です。一般的な爪切りは「クリッパー型」と呼ばれるタイプで、上下の刃で挟んで切ることから、爪に大きな圧がかかるデメリットがあります。クリッパー型のデメリットを大きく改善する、おすすめの道具をまとめてみました。

 

ネイルニッパー

 

ハサミと同じ要領で爪を切る、小型の刃をした爪切りで、「ニッパー型」と呼ばれるものです。切るときに必要とする力が小さくてすむことから、爪を切るための圧ができるだけ小さい状態で切れるようにできています。

 

また、ハサミに似た形状から、ニッパーの刃先や、切ろうとしている爪先をみながら作業できるため、爪を切り過ぎる心配もありません。小さな刃先で、どんな形の爪先にもフィットして、どの部分でも切りやすいメリットもあります。

 

ネイルファイル(エメリーボード)

 

プロのネイリストが爪の長さを整えるためによく使うのが、このネイルファイルです。いわゆるやすりで、目の粗さはグリッド数(数字が大きくなるほど細かくなる)でわかるようになっています。爪が弱くて割れやすい方は、200~400G(グリッド)の物を選ぶとよいでしょう。

 

ネイルファイルのメリットは、爪への負担を最小限にとどめながら、爪の長さや形を調節できることです。爪の状態にあわせてグリッド数を選ぶだけで、安心して使うことができます。爪の負担を最小限にするなら、紙タイプかスポンジタイプを選んでください。

 

ただし、ネイル用のやすりを選ぶときに注意したい点は、用途によって4種類が売られていることです。人工爪用のアクリルファイルや、爪の表面を削るためのバッファー、爪の表面を磨くためのシャイナーがあります。購入時にはよく確認するようにしましょう。

 

 

正しい爪の切り方の手順

爪を切るときの注意点を確認し、爪を切るのに最適な道具がそろったら、今度は肝心の切り方を確認しましょう。爪の健康を守る切り方とはどのようなものなのでしょうか?

 

爪を切るベストのタイミング

 

個人差はありますが、人の爪は毎日0.1mm、1か月では3~5mmずつ伸びるとされています。爪の伸びすぎは割れる危険性が増したり、衝撃で傷んだりしやすくなるだけでなく、切る際の負担も増してしまうなどデメリットが多いです。伸びてきたと感じたら、すぐに適度な長さに戻しましょう。

 

爪にかける負担が最小限になるように切るなら、入浴後すぐに切ってください。お湯で温められて柔らかくなっているため、切る際に必要な力も小さく、爪の負担も少なくてすみます。入浴の代わりに、お湯に手を浸してしばらく置く方法もおすすめです。

 

爪の切り方と整え方

 

爪の負担を減らしながら、それでいて見た目にもキレイに仕上がるように切るコツは、指の先より爪の先の白い部分が、少しだけ出ている程度の位置で、まっすぐ横に切ることです。一気に切ろうとすると爪が割れる危険があるため、端から丁寧に切ってください。

 

爪のカーブにそって切ったり、ネイルベッドと呼ばれる爪のピンク部分すれすれまで切ると、深爪と呼ばれる危険な切り方になったり、皮膚まで切って感染症になる危険性もあります。それを避けるためにも、まずはニッパーでまっすぐ横に切りましょう。

 

次に「スクエアオフ」と呼ばれる形に爪を整えていきます。ただまっすぐ横に切った爪の端を、ネイルファイルで少しだけ丸く削って角を取ってください。角を取るときは45度の角度でネイルファイルを当てて、常に爪の中央に向かって動かすと爪が傷みません。

 

角を取るときは、「バイアス切り」と呼ばれる切り方のような、爪の両端がなくなるような切り方は避けます。爪の強度が落ち、割れやすい爪になってしまうだけでなく、巻き爪を引き起こす要因となりやすい切り方のため危険です。爪の両端を残すようにしましょう。

 

 

爪を切った後はケアもしよう

爪の切り方だけ正しくしても、そのあとのケアを怠れば爪が傷んでしまうことがあります。どんなに注意しても、爪を切ったことに変わりはありません。そのまま放置すれば多少なりとも爪が乾燥して傷んでしまいます。ではどのようなケアをすればよいのでしょうか?

 

ハンドクリームやネイルオイル

 

爪の健康を守るために、ネイルオイルを爪の生え際や爪周りになじませながらマッサージします。この手間一つで爪が健康に育つことを促すことができるのでおすすめです。最後にハンドクリームを塗って仕上げますが、両方が大変な場合は片方だけでも効果があります。

 

道具の手入れも忘れずに

 

爪を切るために使った道具は、できればアルコール消毒をしたり、せめてウェットティッシュで拭くだけでも残ったカスを取り除くことができます。家族での使いまわしは、水虫の菌をはじめ、雑菌が移る危険があるため避けるようにし、使った道具は必ず消毒しましょう。

 

爪の手入れは、道具も清潔に保つことが欠かせません。切り口からの感染症のリスクを減らせます。さらに道具そのものも長持ちし、買い替える手間も少なくなるので一石二鳥です。

 

おわりに

爪の切り方は手先の美しさにかかわるだけでなく、爪そのものの健康にもかかわります。爪に自信が持てなかったら、一度爪の切り方を見直してみてください。爪の切り方を正しく直せば、キレイな指先になるかもしれません。