- Pacoma編集部
- このWebマガジンと月刊フリーペーパー『Pacoma パコマ』の編集部です。自分の手で心地よい暮らしをつくりたい、ホームメイドな人たちを応援する楽しい記事を日々模索中です!
キャベツは低カロリーな野菜?キャベツの種類や栄養を紹介
キャベツはサラダやとんかつなどに添えられて一年を通してよく食べられているポピュラーな野菜です。最近は種類も増えてさまざまな色や形のキャベツを見かけようになりました。そこで今回はキャベツの種類や栄養、気になるカロリーについて紹介します。
キャベツの特徴
キャベツはブロッコリーやカリフラワーなどと同じアブラナ科の野菜です。キャベツの名前の由来は英名のcabbageで、フランス語のcoboche(頭でっかち)、ラテン語のcaput(頭)が語源とされています。主な生産地は、愛知県、群馬県、千葉県、茨城県が有名です。
キャベツはヨーロッパ原産で、古代ギリシャ・ローマ時代から食べられている野菜です。ただ、その頃のキャベツは丸くなく葉も肉厚のものでしたが、長い間栽培されていく中で現在のような葉の柔らかい丸い球形のものになりました。
日本には江戸時代にオランダ人によって長崎に伝わりましたが、最初は観賞用の野菜でした。その後、明治時代以降になって現代のような丸い球形のキャベツが伝わってきて、食用として栽培されるようになりました。
キャベツの種類
一年を通して出回っているキャベツですが、春キャベツ、夏キャベツ、冬キャベツと採れる時期によって呼び名があります。他にもレッドキャベツ、グリーンボール(丸玉)、サボイキャベツ(ちりめんキャベツ)、芽キャベツ、プチヴェール、たけのこ型キャベツ、カーボロネロ(黒キャベツ)などさまざまな種類のキャベツがあります。
3月~5月に出回っている春キャベツは丸い球形で葉の巻きがゆるいのが特徴で、内部は黄緑色をしています。葉が柔らかく甘みがあり、みずみずしいのでサラダなど生で食べるのに向いています。また、浅漬けやスープの具にしても美味しいです。
1月~3月に出回っている冬キャベツは寒玉とも呼ばれ、全体に扁平な形をしているのが特徴です。内部は白くて葉はしっかりと巻かれていて、ずっしりと重いです。甘みがあり加熱しても煮崩れしにくいのでロールキャベツなどの煮込み料理に向いています。
7月~8月に出回っている夏キャベツは長野県や群馬県などの高原で栽培されるため高原キャベツとも呼ばれます。冬キャベツを品種改良したもので、春キャベツと冬キャベツの中間のような特徴があります。
キャベツのカロリーと糖質
Mサイズのキャベツ1個を約1020gとした場合のカロリーは約235kcal、糖質は約34.68gです。例えば1回の食事でキャベツの千切りを200g食べたとしてもカロリーは約47kcal、糖質は約7gにしかなりません。
また、キャベツの種類ごとのカロリーと糖質はそれぞれグリーンボール204kcalと27.54g、キャベツ235kcalと34.68g、紫キャベツ306kcalと39.78gとなっていてキャベツはカロリーも糖質も低いのがわかります。
ただし、キャベツを料理した場合は、使用した材料や調味料によってカロリーや糖質は違ってきます。特にロールキャベツは肉類が入るのでカロリーも糖質も高くなるので食べる量に気をつけなければいけません。生で食べる場合でもマヨネーズやドレッシングなどのかけ過ぎに注意が必要です。
キャベツの栄養
キャベツには、風邪の予防や疲労回復、肌荒れなどに効果のあるビタミンCや血液の凝固促進や骨の形成を助けるビタミンKが含まれています。中でもレッドキャベツにはキャベツの1.5倍以上もビタミンCとビタミンKが含まれています。
紫キャベツやレッドキャベツの色素成分はポリフェノールの一種のアントシアニンです。アントシアニンは目の働きを高めたり、眼精疲労を予防する効果があります。
キャベツには薬の名前にもなっているキャベジンと呼ばれるビタミンUも含まれていて、胃や十二指腸などに対する抗潰瘍作用があり、潰瘍の予防や治療にも効果があります。
トンカツにキャベツの千切りが添えてあるのは、キャベツと一緒に食べることでトンカツの脂っぽさで胸焼けを起こすのを防ぐためです。胃が弱ってると感じたら、キャベツを食べることで胃が楽になることもあります。
キャベツにはでんぷん分解酵素のジアスターゼも含まれていますが、その含有量は大根よりも多いということがわかっています。ジアスターゼは消化不良、胃酸過多、胃もたれ、胸焼けに効果があります。
他にも骨を強くするカルシウムやむくみ解消に効くカリウム、脳卒中や心筋梗塞を防ぐビタミンB群の一種の葉酸などの栄養素があります。
キャベツの芯は葉の部分よりも栄養が多く含まれていて、カルシウム、カリウム、リン、マグネシウムは葉の部分に比べて約2倍も多く含まれています。特にカリウムとリンは芯に一番多く栄養が入っています。
ビタミンU、ビタミンC、カリウム、葉酸は水溶性の栄養素なので、ゆでると水に流れ出てしまいます。加熱する場合も蒸したり炒めたりしてなるべく加熱時間を短くした方が栄養素が逃げません。また、スープにしてしまえば栄養素も一緒に摂れます。
おわりに
キャベツは古代ローマ時代から食べられてきた野菜でした。日本では明治の頃から野菜として栽培され、今ではさまざまな種類のキャベツが一年を通して出回っています。カロリーと糖質は低く栄養価が高いので幅広い料理に使われています。
ただし、調理方法や調味料の使いすぎや一緒に使う食材によっては高カロリーになるので気をつけてください。