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暮らしの工夫
Pacoma編集部

猛暑注意!!愛犬のための夏対策3選【医師監修】

これからの季節の暑さやジメジメで憂うつなのは人間も動物も一緒。犬も健康トラブルが多発します。中でも注意が必要な3つのトラブルを解説。愛犬のヘルスケアをしっかりと行い、元気に夏を乗り切りましょう。

しらさぎ動物病院 常安健介院長

トリミングやペットホテル、里親カフェを併設する動物病院の院長。近年は高齢の犬・猫のケアにも力を入れている。
http://www.shirasagi-ah.com

愛犬のため!夏に注意すべき3つのこと

犬の健康維持に大切なことは、しっかり食べて、寝て、運動するという生活習慣です。
「もともと暑さに弱い犬にとって、高温多湿な日本の夏は特に厳しい環境。生活バランスは崩れ、体調不良に陥りがちです」と語るのは獣医の常安健介先生。

特に夏に増える疾患が、「皮膚炎」「夏バテ」「食あたり」だといいます。
「これらのトラブルは日々のケアで防止できます。愛犬の体調に注意しながら、散歩の時間帯や住環境、シャンプーの頻度、フードの管理、水分補給などの生活習慣を夏仕様に見直してください」(常安先生)

 

要注意の夏トラブル1:皮膚炎

 
【症状】

かゆみ、乾燥、皮膚や被毛がベタついている、フケ、膿がある発疹、悪臭(皮膚や耳)など。

 
【要因】

アレルギーやノミ、ダニによる原因以外に、犬の皮膚に潜伏しているマラセチア菌や、ぶどう球菌などの常在菌が、高温多湿な環境で活発化して皮膚炎を引き起こすことが。
ストレスや免疫機能の低下があると発症しやすくなります。

 
【日常の対策】

とにかく清潔にすることが大切。臭いが少し気になってきたらシャンプーや耳掃除を行いましょう。
毎日のケアは優しくブラッシングをしてよく皮膚を観察し、異常があれば病院へ。ノミ、マダニ予防には薬を1ヵ月に1回投与。

 

要注意の夏トラブル2:夏バテ

© PIXTA

【症状】

元気がない、食欲がない、歩く速度が遅くなる、寝ていることが多い、下痢、軟便、嘔吐など。

 
【要因】

全身が被毛で覆われている上、汗腺が肉球にしかないため、犬は体温調節が苦手で夏バテに陥りやすいです。
また体高が低いため、散歩時のアスファルトの照り返しや熱気も、人間が体感する以上に感じやすいのだとか。

 
【日常の対策】

新鮮な水をいつでもたっぷり取れるようにしてください。散歩は早朝や夜など涼しい時間に行いましょう。
もし、息が荒くつらそうなときは体を水でぬらして体温を下げてあげてください。
室内の温度は25度以下に設定し、風通しを良くしましょう。

 

要注意の夏トラブル3:食あたり

© PIXTA

【症状】

下痢(水っぽい状態のほか、時に血が混ざっていることも)、嘔吐、食欲がない、脱水症状など。

 
【要因】

古いフード、出しっ放しのフードや水など、傷んだものを口にしたことによるものが大半。
特に、カビや細菌が繁殖しやすい、梅雨のジメジメとした季節や暑い夏場は要注意。冷たい水の飲み過ぎも下痢になりやすいですよ。

 
【日常の対策】

フードは食べきれる量だけを与え、出しっ放しにしないこと。食事用の容器はその都度洗いましょう。
ドッグフードの長期保存は避けてください(ストックは冷蔵庫で。特に無添加、保存料不使用のものは要注意)。冷たい水のガブ飲みはNG。

 

いかがでしたか。
暑い夏も愛犬が元気に過ごせるように、気になる症状がないか常に気を配ってあげてくださいね。