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ベランダでも狭い庭でも大丈夫!たった一畳のスペースでも、プランター1個でも、野菜を植えればそこがあなたの家庭菜園です。本記事では、新しい野菜づくりにおいて欠かせない『土づくりの基本』ご紹介します。冬の時期に、畑に感謝の気持ちを込めて、土をリフレッシュさせましょう!
目次
「寒い冬の家庭菜園は何もすることがない」。そんなことありません。実は、1年間の収穫がすべて終わった冬こそ、畑に感謝の気持ちを込めて土をリフレッシュさせることが大切なのです。
新しい野菜づくりは土づくりから始まります。今回は、土をふかふかに、野菜をおいしくする『土づくりの基本』について、ご紹介いたします。
農業体験農園「百匁の里」園主、ジュニア野菜ソムリエ。都内で貸し農園会員に野菜づくりの指導をする他、NHKなどでも活躍。
1.土の『pH値』をきちんと測る
日本は雨が多く、土が酸性に偏りがち。酸性の土は根にダメージを与え、野菜が育ちにくかったり、病気が出やすくなります。土づくりのときにpHを測り、好適値に調整しましょう。
2.味にこだわるなら、『有機』を混ぜる
野菜のおいしさは有機物が決め手。中でも『米ぬか』は野菜のうま味を引き出し、土壌病害を抑える効果もあるといわれています。有機物でおいしさアップを目指しましょう。
1.市販の『野菜用培養土』でOK!
プランターは使う土の量も少ないので、自分で土づくりをするより、あらかじめ必要な成分がブレンドされている市販の「野菜用培養土」 を使うのがおすすめです。
2.古い土を再生して使うなら日光消毒を
昨年の古い土を再生して使う場合は、ゴミを取り除いた後、土を湿らせてから透明のビニール袋に入れて1カ月くらい日光消毒。ただし、プランターの容量の3分の1から半分は新しい土を混ぜましょう。
【家庭菜園向き!ゴールデン粒状培養土】
通気性・保水性・排水性のよい培養土。こちらは鉢底石がいらないから、初心者にもぴったり【ゴールデン粒状培養土/アイリスプラザ】
まずは土のpH(ペーハー)を測ってみましょう。今回使用したのは、液体タイプの酸度測定液。pH値測定には簡単な試験紙からプロ用の測定機までさまざまですが、ホームセンターで入手出来る測定セットが便利ですよ。
畑の土壌を採取する。
コップ に土壌1に対して水道水2の割合で水を入れ、よくかき混ぜる。
できるだけゴミを取り除いて、澄んだうわずみの部分を付属の試験管に2.5ccとる。
測定液を3滴加えて試験管のふたをし、よく振る。土壌酸度(pH値)によって色が変わるので、添付の比色表で測定する。この菜園の土は弱酸性を示している。
主な野菜に適したpH値はコチラ!
土に混ぜる『有機』はこの4種
土づくりの決め手となるのが『有機』です。以下4つの有機物を、上手に使い分けてみてくださいね!それぞれの特徴をご紹介いたします。
「もっと野菜をたくさん育てたい!」「有機・無農薬栽培にチャレンジしたい」という方におすすめなのが、畑のレンタルサービス「シェア畑」。
牛糞・鶏糞たい肥や油かすなどの有機質肥料を使うため、うまみが詰まった野菜が収穫できます。
種や資材、農具までそろえてくれているから、手ぶらでできるのもうれしいポイント。
経験豊富な菜園アドバイザーが週4回以上勤務しているため、作業で困ったときも安心ですね。
土の中には目に見えない病気の原因菌や害虫の卵、幼虫がたくさん生息しています。それらが活動を始める前に、野菜の種まきや苗の植え付け作業に先んじて、便利な薬剤を使った病害虫対策をしっかり行いましょう。ダメージが広がならいよう、早めの対処が野菜づくりのポイントですよ。
右:土中に潜む害虫の専用殺虫剤
『家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3 700g入』
種まきや苗の植え付け前、土に混ぜるだけで、植物の根を害虫の食害から守ります。
左:土の殺菌・消毒で病気を予防
『石原フロンサイド粉剤 700g入』
土に混ぜたり、株元に散布して根こぶ病やそうか病などの病害発生を予防する殺菌剤。
おいしい野菜づくりに欠かせない『土づくり』。寒い冬の時期に、土をきちんとリフレッシュして、おいしい野菜をぜひ育ててくださいね。今年も家庭菜園を存分に楽しみましょう!