
- Pacoma編集部
- このWebマガジンと月刊フリーペーパー『Pacoma パコマ』の編集部です。自分の手で心地よい暮らしをつくりたい、ホームメイドな人たちを応援する楽しい記事を日々模索中です!
モノを片づければ、心地よい暮らしに変わる。 キャスターやフックなどを使って上手にDIYをし、快適な毎日を実現している片づけのプロが、とっておきの収納の秘策を伝授します。
目次
収納に必要なのは「発想の転換」!
そう思わせてくれるのが、ホームオーガナイザーの吉島智美さん。柔軟な発想でデッドスペースをなくし、今まで片づけられないと嘆いていた人に、目からウロコの使いやすい収納を提案してくれます。
キャスターで“動かす”収納を紹介してくれた吉島さんに 「吊るす」 収納についても聞きました。
スペースが限られた場所では、吊るす収納を取り入れるのが賢いやり方。頭を柔軟にして、使い勝手のいい収納を考案しましょう。
S字フックにも様々な形がありますが、吉島さんが愛用しているのは、フックの片方が輪っかになった変形タイプ。
「片方がパイプに固定されているので、モノを取り外す度にフックが外れてしまうストレスがありません。フック収納で大切なのは金具同士に空きを作って、重なり合わないようにすること。選びやすさ、使いやすさが違います」
お風呂場の手桶や洗面器などは、壁面に浴室用フックを取り付けて吊るしているそう。
「桶などを床に置きっぱなしにしていると、カビが生えやすいですし、見た目も雑然としてしまいます。壁のフックに吊るしておけば、水も自然にはけてくれるので清潔さをキープできますよ。フックは耐水タイプを使っているので、粘着力もばっちり」
限られた収納スペースをフルに活用するために、忘れてはならないのが扉の裏です。
「収納は複雑すぎると、出し入れが億劫になるものです。パッと扉を開けてすぐに使える、扉裏にフックで吊るす収納は、見た目にもわかりやすいし、戻すのにも便利。でも、扉の裏にたくさん吊るし過ぎては逆効果になってしまうので、吊るす数は厳選しましょう」
ご主人が建築士の吉島さん。ご自宅でも仕事をすることがあり、様々な用具が必要になるそう。
「主人は片づけが苦手なタイプ。使いっぱなしにすることも多いのですが、使う場所に近いところに分かりやすく収納スペースを作ったら、自然と片づけてくれるようになりました。金網ネットは、どんなサイズのモノもまとめて吊るすことができるので便利です」
収納専門グッズがなくても、発想を豊かにすれば、ねじ一本で吊るす収納ができます。
「モノは、使いたい時に使いたい場所でサッと取り出せないと意味がありません。写真はツボ押しグッズ。形も変わっているし、引き出しに入れておくのも不便。ねじ2本を壁に取り付ければ、吊るしておくことができます。私たちの要望にぴったりな収納方法です」(吉島さん)
吊るす収納で、最も安定感があるのがパイプです。両端にブラケットをつけてネジで固定すれば、そこそこの重さにも耐えられる、頼もしい存在に。
「パイプ収納では、いろいろなサイズや種類のモノを収納できます。長目のパイプを使う場合は、中間部分にも横受タイプのブラケットを取り付けて、パイプがたわまないように補強するのも忘れずに」(吉島さん)
1. 希望の長さを計ってから、油性ペンで目印を書き込みます。
2. パイプカッターの凹み部分にパイプをはめ、目印上に歯を合わせその場で回転させます。
3. 切断できました!
4. 両端にパイプ用ブラケットをはめて、取り付けたい場所にねじ止めします。
フック、金属ネット、パイプ、そしてネジまで、あらゆるアイテムを”吊るす収納グッズ”として活用することができます。
煩雑になりやすい気になるスペースに、ぜひ試してみてくださいね!