“くっつける”収納で美しいお片付けを実現! 専門家に聞いた3つの収納テク
マグネットを使ってくっつける収納は、飲食店などでもよく見かける、いわば「見せる収納」です。
モノを片づければ、心地よい暮らしに変わる。キャスターなどを使って上手にDIYをし、快適な毎日を実現している片づけのプロが、とっておきの収納の秘策を伝授します。
目次
収納に必要なのは「発想の転換」!
そう思わせてくれるのが、ホームオーガナイザーの吉島智美さん。柔軟な発想でデッドスペースをなくし、今まで片づけられないと嘆いていた人に、目からウロコの使いやすい収納を提案してくれます。
「快適な暮らしの基本は、よく使うモノが使いやすいところに置いてあること。モノの定位置を決め、出したモノを戻したくなる仕組みがあれば、出しっ放しもなくなります」
「工夫次第で、収納はいくらでも使いやすくなります。作り付けのクローゼットやクロークだけでなく、購入した収納ケースや収納グッズも、自分の暮らし方や使い道に応じて、自由に手を加えて変えていけばいいんです」
“取り出す”“しまう”といった行為がスムーズにできることが吉島さん流収納の大前提。そんな時に役立つのが、キャスターやフックなどのDIY商品です。
“吊るす”収納を紹介してくれた吉島さんにキャスターで“動かす”収納についても聞きました。モノは、自分が使いたい場所に置くのが鉄則。キャスターを使って、収納場所そのものを自在に動かしちゃいましょう。
【貼るだけキャスター4個組/amazon】
作業することが多く、モノの出し入れが頻繁な台所。
「調理と片づけがスムーズに行えれば、台所作業はもっとラクなものに。ただ、奥行きがある収納場所は、デッドスペースができてしまったり、重い調理器具を取り出すのが厄介。キャスター式の収納に変えれば、スペースを有効に使え、取り出しやすく片付けやすくなります」(吉島さん)
写真はコロ付きタイプの収納ボックス、「シンク下ストッカー」(イノマタ化学株式会社)
重たいモノや季節モノ、またいざという時の防災グッズなどはキャスター付きの台に載せて収納するのがおすすめ。
「使う時が限られる加湿器などは、収納場所の奥に置きますが、キャスター付き台に載せておけば取り出すのが億劫じゃありません。また、お取り寄せで届く玄米も、玄関で受け取って台に載せてもらい、そのまま収納します」(吉島さん)
「実は私、掃除はそんなに好きじゃなくて(笑)。どうしたらストレスなく掃除できるかを考えて、べッドやチェストなどの重い家具にもキャスターを付けてしまったんです」(吉島さん)
重い家具も片手で動かせるので、これまで掃除しにくかったチェストの裏やベッドの下も、こまめにホコリが取れるように。掃除のハードルが下がって、吉島さんも大満足。
観葉植物を置いたベンチや、大きな鉢の下にもキャスターを付けている吉島さん。
「元々、植物の手入れはそんなにマメにできる方じゃないので、日当たりだけでも考えてあげようとキャスターを付けてみました。そうすると重い鉢を動かすのも億劫じゃなくなり、日当たりのいい場所にマメを移動するように。おかげでいつも元気ですね」
日々、試作中の吉島さん。
作っては失敗の繰り返しだそうですが、その過程も楽しんでいるとのこと。
収納にキャスターをちょい足しするだけで、家事が少しラクになったり楽しくなったりしそうです。みなさんもぜひ試してみてくださいね!
見栄えも美しく収納スペースを整頓することができるのが、ブックスタンドで、ボックスで、“分ける”収納。