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家事
佐藤 恵子

ホットケーキは日本だけ!ホットケーキとパンケーキの違い知ってる?

ホットケーキは、日本には割と昔からあったような気がしませんか?逆にパンケーキという言葉は、比較的最近耳にすることが多くなったように思います。見た目がほぼ同じですが、実は全く違うホットケーキとパンケーキについて、どこがどう違うのか紹介します。

ホットケーキとパンケーキの決定的な違いとは!?

 

パンケーキとホットケーキの違い、それはホットケーキは日本独自のものであり、パンケーキの一種でしかないということです。

 

そもそもパンケーキのパンは、フライパンなどのパンと同義語で、浅い鍋で底が平らな鍋をさします。そこに生地を流し入れて焼くもの、全てがパンケーキの仲間になります。

 

お好み焼きなどは、ジャパニーズパンケーキといったところでしょうか。チヂミは、コリアンパンケーキと呼ばれても、不思議はないかもしれませんね。

 

パンケーキは、シロップやフルーツなどを乗せて、オヤツのように食べることもあれば、主食として食べることもあるなど、そのバリエーションは豊富です。

 

一方、日本でいうホットケーキは、子供が大好きな甘いオヤツというイメージでしかありません。明治期に、パンケーキが日本に伝わったとき、その和訳は薄餅だったようです。

 

その薄餅を、その後、デパートなどがハットケーキとして売り出し、それがホットケーキに転じたものということです。

 

甘い物は高級品という意識が強かった時代ですから、デパートで売り出されるものとして、より甘いケーキに近いものになったのも頷けます。

 

パンケーキとホットケーキの歴史の違い

 

世界中に広がるパンケーキですから、そのルーツは相当古いだろうことが予想されます。一方、日本で新しく派生したホットケーキは、日本独自のルーツがあるに違いありません。パンケーキとホットケーキの、それぞれの歴史の違いを紹介します。

 

パンケーキの歴史

パンケーキの歴史を記した書物などはないものの、そろルーツは古代ギリシャの時代まで遡ることが分かっています。

 

最初は小麦粉に水を混ぜて練り、熱く焼いた石で両面を焼き、神様にお供えしていたものでした。それが時を経て、16世紀に入るころには、文献に登場しているものが残っています。

 

18世紀に入ると、レシピ本が発行されるようになり、その中には頻繁にパンケーキが登場するようになります。

 

19世紀になると、食材の入手が比較的容易になったこともあり、階層や老若男女を問わず、パンケーキが愛されていた様子がうかがい知れません。

 

ホットケーキの歴史

明治期に日本に入ってきたホットケーキですが、やはり爆発的な火付け役となったのは、森永ホットケーキミックスの登場ではないでしょうか。

 

1957年(昭和32年)12月に、始めて発売されたホットケーキミックスは、450gで180円でした。当時の物価を参考にみてみると、大福30円、たばこ40円、貴重品だったナイロンストッキングが400円の時代でした。

 

発売から2年後、1959年には450gが100円になりました。この時のホットケーキに、始めてインスタントという言葉が使われ、その後のメジャーな単語の先駆けとなりました。

 

今はついてくる袋入りのメープルシロップは、この時はなかったようです。まだまだ入手が困難だったのかもしれません。

 

今ではホットケーキミックスを使った、手軽なオヤツ作りにまで輪が広がっています。

 

世界パンケーキ事情

 

ホットケーキとパンケーキの違い、お伝えしたとおりですが、世界中で食べらえれているパンケーキには、地域による違いはあるのでしょうか?

 

数年前から日本で盛んに食べられるようになったパンケーキは、アメリカで多く食べられているものです。生クリームやフルーツで、可愛らしくデコレーションされたりして、映えることで人気を博しています。

 

オーストリアでは、カイザーシュマーレンというホットケーキが人気です。キャラメルでコーティングされた柔らかい生地に、フルーツやナッツを添えて食べるものです。

 

東ヨーロッパは、クレープより薄い生地が主流です。イギリスは、クレープみたいな薄い生地に、レモンジュースと砂糖をかけて食べます。かけるソースによっては、主食にもなりそうです。

 

フランスでは、もちろんクレープです。スィーツとしても食べますが、サラダやチキンなどを挟んで、主食としても食べます。

 

ドイツでは、中に詰め物をして主食として焼いて食べるプリンゼンというパンケーキが人気です。一口サイズのパンケーキを食べるのが、ロシアでオラディと呼ばれています。

 

ところ変われば、パンケーキにもこんなに違いがあります。名前も全く違いますから、日本にホットケーキと呼ばれるパンケーキがあっても、何の不思議もありませんね。

 

おわりに

ホットケーキとパンケーキの違いを紹介しました。思っていた通りだったという人も、沢山いるかもしれませんね。でも、ホットケーキという言葉は、和製英語なので、海外では通じないことが多いようですから覚えておきましょう。