お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
家事
佐藤 恵子

ぜんざいとおしるこの違い知ってる?地域によっても違いがあります

ぜんざいとおしるこの違い、知ってますか?なんとかく「こんな感じかなぁ…」くらいの認識しかないという人が、案外多いのではないでしょうか?そこで、ぜんざいとおしるこの違いを、ハッキリ分かるように解説しましょう。地域によって、ぜんざいとおしるこの定義が違うという驚きの結果も!

地域で違うぜんざいとおしるこの定義とは!?

 

ぜんざいとおしるこの違いは、なんだと思いますか?ぜんざいは汁なしの餡子で、おしるこは、その名の通り餡子の汁物といった感じでしょうか。こしあんか、粒あんかの違いだと思っている人も少なくないでしょう。

 

でも、地域によって、ぜんざいとおしるこの定義が違うことまでは、知らなかったという人も多いのではないでしょうか?自分がおしるこだと思って食べてきたものは、実はよその地域では違う名前なのかもしれませんよ。

 

関東のぜんざいとおしるこの違い

関東のおしるこは、汁気が多めの餡に、餅をいれたものをいいます。この場合は、こしあんでも、粒あんでも、どちらもおしるこです。

 

おしるこを分けると、こしあんのおしるこを御膳汁粉、つぶあんのおしるこを田舎汁粉と呼んでいます。一般的ではありませんが、粒あんにこしあんを混ぜた小倉汁粉というおしるこもあります。

 

関東のぜんざいは、餅に汁気のない餡を乗せたものを指します。ぜんざいの場合は、小豆の粒がしっかり残っていることが必要です。関東の餅は、角餅が使われます。

 

関西のぜんざいとおしるこの違い

関西のおしるこは、こしあんを水でのばして砂糖で煮詰めたものに、餅を入れたものをいいます。ちなみに、関西の餅は、一般的に丸もちです。

 

関西のぜんざいはというと、粒あんを使ったおしるこを指します。もちろん、餅は丸もちを使用します。

 

では、関東でいうぜんざいは、関西では何と呼んでいるのでしょうか。汁気の無い餡は、金山とか金時とか呼ばれます。抹茶と餡を合わせた、宇治金時といえば、聞いたことがある人もいるかもしれません。

 

沖縄のぜんざいとおしるこの違い

 

沖縄は、気候や文化の違いから、まったく違ったぜんざいとおしるこが存在します。

 

かき氷に白玉と餡を乗せたものが、沖縄でいうぜんざいです。沖縄のおしるこは、汁気のある餡に白玉や餅をいれたものですが、名前はホットぜんざいといいます。おきなわでは、おしるこという名で呼ばれるものは見当たらないようです。

 

北海道のぜんざいとおしるこの違い

そう遠くない昔、日本各地から人々が北海道に開拓に入ったという歴史があります。ぜんざいとおしるこの違いに地域制があるなら、出身地が混ざりあった北海道には、どんなぜんざいやおしるこがあるのでしょうか?

 

北海道では、これがぜんざい、これがおしることいった定義は見当たりません。その代わり、餅の代わりにかぼちゃを入れて食べることがあるといった地域性が見られます。

 

開拓時代、米が不作だった時などに、かぼちゃが代用された名残かもしれません。

 

九州のぜんざいとおしるこの違い

九州地方での、おしることぜんざいの違いは、関西とほぼ同じです。一部の地域で、餅をいれたものをおしるこ、白玉をいれたものをぜんざいと呼ばれているようです。しかし、全く逆の呼び方をする地域も、九州にはあるようです。

 

日本には、食の境界線というものが存在します。九州は、餅の形も丸もちであることから、境界線的には関西と一括りになるのかもしれませんね。

 

ぜんざいとおしるこの由来の違い


地域性がるとはいえ、見た目も作り方も違うおしることぜんざいには、それぞれどんな由来があるのでしょうか?当然、由来にも違いがあるのではと思い、しらべてみました。

 

おしるこの由来

おしるこは、江戸時代に誕生した「すすり団子」というものが起源だと伝わっています。

 

このすすり団子は、うるち米ともち米を合わせて作った団子と、こしあんを塩味で煮て合わせたもので、酒の肴的なものでした。砂糖が貴重な時代ですから、食べるときにうっすらと砂糖をかけて食べたのが、このころの食べ方だったようです。

 

砂糖が一般に普及するようになってから、今の形のおしるこが出来上がってきたのでしょう。

 

ぜんざいの由来

ぜんざいの由来とされる説は、2つあります。1つは、一休さん説。もう一つは神在餅説です。簡単に説明しましょう。

 

ぜんざいを始めて食べた一休さんは、あまりの美味しさに「善哉」と叫んだそうです。よきかなとも読める善哉の文字ですが、この音は、仏教用語のサンスクリット語にもあり、素晴らしいという意味です。

 

もう一つの由来である神在餅とは、出雲の話になります。神無月の11月には、神様が全て出雲に集まるというのは、知っている人も多でしょう。出雲の11月は、神在月となるわけで、神在祭が行われます。

 

こで食べられる餅が、神在餅で、この「じんざい」が訛ってずんざいになり、それが京に伝わって、ぜんざいになったとされています。

 

おわりに

おしることぜんざいの違いを紹介しました。元々これらは、京やその周辺で発祥したものと伝わっています。それが東西に伝わる過程で、名前が変わったり作り方が違ったりして、今に至るということでしょう。