- 津久井 玲子
- 自分が仕事の中で勉強したことを、わかりやすさ、伝わりやすさに気をつけて書いています。読んでくださった方にとっても、読んでよかった、勉強になったと思える記事を目指しています。
部屋干しの乾かないお悩みの人必見!上手に乾かすコツを徹底解説
「雨で外に干せない」「花粉やPM2.5が気になる」「昼間は外出してだれもいない」など、洗濯物を部屋干しする機会は決して少なくありません。しかし、部屋干しだと思ったようにスッキリ乾かないことも。気持ちよく乾かすためのコツをご紹介します。
部屋干しだとなかなか乾かないと悩んでいませんか?
『部屋干しする時の悩みの中には、「スッキリ乾かない」「時間をかけないと乾かない」といった、』部屋干しと外干しでは乾く速度や乾き方に差があり、特に部屋干しで洗濯物を乾かす時には外干しの場合にはめったにない、洗濯物の乾き方に関する悩みが多く見られます。乾かないまま長時間たった洗濯物は、気になる臭いも出やすいことから、「部屋干しはしたくない」という人も多いことでしょう。
しかし、雨の日や花粉、PM2.5、共働きで昼間はいないなど、部屋干しするしかないという時も多くあります。では部屋干しでもスッキリ乾く方法があるなら、問題は解決するのではないでしょうか?
そこで部屋干しでなかなか乾かないという悩みに効果的な、干した時に臭わない洗濯方法から乾きやすくなる干し方、あると便利なアイテムまで調査しました。生乾きとさようならできる、部屋干しでスッキリ乾かすコツをご紹介します!
乾かない部屋干しにおすすめの洗濯方法は?
部屋干しは乾かない、そんなことになる原因を取り除くためには、洗濯の段階から見直す必要があります。まずは部屋の湿度が上がりすぎて乾かない、そんなことにならないように、一度に干す洗濯物の量を調節しましょう。
一度に大量の洗濯物を干すと湿度が上がりすぎ、空間のすき間が少なくなるため風が起きにくくなります。そうすると洗濯物がなかなか乾かない状態になってしまうためおすすめできません。
まずは洗濯物が溜まる前に洗うようにしましょう。さらに1日に何回かに分けて洗濯することで、常に空間にゆとりをもって干すようにします。これがなかなか乾かない洗濯物でも、より早く乾かすコツです。
特に冬になると外出用も室内用も厚手の衣類が増えます。気温も下がるために洗濯物がなかなか乾かない時期です。一度に洗濯する量が増えると洗い残しも出やすくなり、イヤな臭いに悩まされるようになりかねません。
どうしても部屋干しすると臭いが出るという人は、洗濯物の汚れをしっかり落としきれていないことが疑われます。最近では部屋干し用の洗剤も販売されているので積極的に活用し、さらにお湯を使って洗濯するとより効果的でおすすめです。
また脱水は長めにし、あらかじめ洗濯物の水分をしっかりと飛ばしておきましょう。ただし、シワや型崩れの原因にもなるので、脱水時間をキチンと調節するのも大切なコツです。
このほかでは、通常より乾くまでに時間がかかる厚手の冬物を洗濯した時や、急ぎで乾かしたい洗濯物の時には、脱水時に乾いたバスタオルを一緒に入れて脱水してください。バスタオルが洗濯物の水分を吸い込み、短い干し時間でもスッキリ乾くようになります。
特に厚手の衣類を何枚も洗濯する時には、脱水前に個別にバスタオルで包みこんでおきましょう。それぞれの干し時間を短縮する効果が得られるのでおすすめです。
乾かない部屋干しでも洗濯物が乾きやすくなる干し方
洗濯物を部屋干しする時には、それぞれの衣類の間を十分にとるように物干しにかけるのが、普段はなかなか乾かない洗濯物をより早く乾かすコツです。特に厚手で乾きにくい冬物の衣類を干す時は、間は15cmほどあくように物干しにかけると、風が通りやすくなり乾きがよくなります。
衣類の種類や生地の厚さに合わせて、物干しにかけるやり方を変えるのも大切なコツです。独特な形をしたパーカーや厚手の衣類などは、逆さに吊るして物干しにかけることで、全体に風が行きやすくなり、乾くまでの時間を短縮できます。
このほかにも、厚手のものと薄手のものを交互に干したり、タオルも端を留める1枚干しにしたりするのも大切なコツ。いつもならまだ乾かない時間でも乾燥することから、時短につながるのでおすすめです。
また厚手の衣類やボトムスなどは、ハンガーを2つ使って中が空洞になるように干しましょう。中央にあいた空間を空気が流れて、なかなか乾かない内側も素早く乾くようになります。縫い目が乾きやすいように裏返してから物干しに干すとより効果的です。
衣類の長さによって、物干しにかける場所を変えるのもよいでしょう。物干しの外側に丈の長い衣類をかけ、中側は丈の短い衣類をかけるアーチ型と呼ばれる干し方も、なかなか乾かない洗濯物でもより早く乾かす効果があります。
ただし、いくら温かい日当たりのよい場所に干したいからといって、窓際に干すのは避けましょう。特に注意したいのは冬。実は空気の通りがよい部屋の中央が、洗濯物を部屋干しする時の特等席です。
もし窓際や壁際に洗濯物を干すと、洗濯物の周りの空気の循環が悪いため、洗濯物から水蒸気が抜けにくくなります。その結果、ただでさえ乾かない洗濯物が、ますます乾かないという悪循環に陥るため、おすすめできません。
部屋干しで一番大切なコツは、洗濯物の周りの空気を十分に循環させることです。洗濯物から出た水蒸気が、最も飛びやすい環境を整えるように干しましょう。物干しは空気の循環が最もよい部屋の中央に置き、扇風機で空気の流れを作るのもおすすめです。
さらに湿度を下げるために、除湿機を取り入れてもよいでしょう。扇風機で空気の流れを作り、除湿機で洗濯物の周りの湿度を下げる。これだけで洗濯物が乾かない雨の日でも、スッキリと乾くようになります。
乾かない部屋干しにおすすめの洗剤3選
部屋干しで手早く乾燥させるにはさまざまなコツが必要です。「扇風機はあるけれど除湿機がない。けれど買うにもちょっと。」という人もいることでしょう。それならば洗剤を見直してみませんか?部屋干しにおすすめの洗剤をご紹介します。
『P&G アリエール バイオサイエンス部屋干し洗濯洗剤ジェルボール抗菌&菌の餌まで除去』
洗浄力と使いやすさを両立した商品です。抗菌力も高いので、干している間の菌の繁殖もおさえてくれます。そのため生乾き臭がほとんどしない点も魅力です。さらに洗濯槽の防カビ効果もあるため、洗濯槽クリーナーも不要。
ただし、漂白剤を含むため、洗濯物によっては使いづらい点があります。また、強い香りが苦手という人は、好みが分かれるかもしれません。計量も不要ですが、1人暮らしで洗濯物が少ないという人には、1回の使用量を多く感じるかもしれません。
『ライオン 部屋干しトップ除菌EX』
汚れと菌対策を両立しているだけでなく、すべてとはいえませんがウイルスの除去効果もある、粉洗剤の中でも文句なしの性能を誇ります。粉洗剤は溶けにくいという印象が強いですが、この商品は溶けやすいので使い勝手もよいです。
分解酵素がダブルで入っているため消臭効果も高く、生乾き臭を強力に防いでくれます。香りもスッキリとしているため柔軟剤との相性もよいです。計量の手間はもちろんありますが、洗濯物の量にあわせやすいともいえます。
『花王 アタックNeo洗濯洗剤濃縮液対抗菌EX Wパワー』
高い抗菌力でイヤな臭いの素となる原因菌を、ほぼすべて抑制してくれる液体洗剤です。部屋干しだけでなく残り湯を使った洗濯でも、抗菌効果や消臭効果が発揮されます。洗濯槽のカビにも効果があるため、洗濯槽クリーナーも不要です。
ただし、漂白剤が配合されているため、こちらも衣類のタグをきちんと確認する必要があります。色落ちの心配がある衣服は、先に色移りをしないかテストをしてから使いましょう。
乾かない部屋干しにおすすめの柔軟剤3選
柔軟剤には、抗菌作用や防臭効果のある成分が配合されている商品もあります。これらの柔軟剤を使うことで、なかなか乾かない部屋干しでも、イヤな臭いがつきにくくなるのです。部屋干し用としておすすめの柔軟剤をご紹介します。
『ネイチャーラボ ランドリン柔軟剤クラシックフローラル』
女性でも扱いやすい形のボトルで、香りが強すぎない点も魅力の柔軟剤です。香りの種類も多いので、好みの香りをみつけてもよいでしょう。赤ちゃん用衣類にも使える低刺激商品で、静電気の軽減効果や花粉がつきにくい特徴もあります。季節を選ばず使える柔軟剤です。
『P&G レノア本格消臭柔軟剤フレッシュグリーン』
こちらも赤ちゃんの衣類にも使えるだけでなく、夏場のように汗をかきやすい季節でも消臭効果が持続します。抗菌効果はもちろん、脱水時の水切れがよく水分が残りにくいことから速乾効果もあり、部屋干しでも乾きやすくしてくれるのでおすすめです。
同じシリーズには部屋干し用の『部屋干しDXリフレッシュハーブの香り』もあります。基本の仕様は変わらないので、香りの好みで選んでもよいでしょう。
『花王 ハミングFine柔軟剤DEOEXフレッシュサボンの香り』
部屋干しに特化した柔軟剤で、消臭、抗菌効果が24時間継続します。生乾き臭を徹底して防ぐだけでなく、静電気や洗濯じわ、花粉の吸着も防ぎ、着用時の汗の吸収まで早い優れモノです。
「普段忙しくて洗濯物が溜まりやすい。」「こまめにしていても洗濯物の量が多くて、干す時にすき間を作りにくい。」こんな悩みを抱えている人でも、これならすき間なく部屋干ししても、そうそう臭う心配はありません。
つっぱり棒を使って乾きやすくする干し方
つっぱり棒には縦型と横型があります。そのためアイデア次第で、家の空きスペースを洗濯物を干す場所に早変わりさせられることが強みです。
縦型のつっぱり棒は、天井と床の間につっぱらせて設置します。その分広いスペースが必要になりますが、一度にたくさんの洗濯物を干すことができる点が強みです。また、窓際に設置することでカーテン越しに太陽の光を当てて、洗濯物を乾きやすくすることもできます。
もちろん風通しをよくするために、扇風機や送風機能のついた除湿機などもあるということなしです。暖かい日差しとの相乗効果で、厚手の洗濯物でも乾きやすくなります。
部屋の鴨居にフックを取り付け、そこにつっぱり棒を通して物干しにするのもよいアイデアです。部屋と部屋の間の鴨居に専用のフックを取り付け、そのフックの穴に横型のつっぱり棒を通すだけで部屋干しスペースが広がります。
フックの耐荷重に配慮が必要ですが、空気の通りのよい場所に取り付けられるのがメリットです。扇風機や除湿機と併用すれば、より乾きやすくなります。
つっぱり棒を風通しのよい場所に設置して、扇風機や除湿機もセットしたからもう安心。そう思って洗濯物を見てみると、風にあおられてハンガーが寄ってしまって乾かない、そんな経験もあるのではないでしょうか?
そんな時におすすめのアイデアは、つっぱり棒の上の面に『隙間風防止テープ』を張ることです。テープが滑り止めの効果を発揮して、ハンガーが動かなくなります。風通しがよいままなので、もう乾かないなんてことはありません。ぜひ試してみてください。
乾かない部屋干しでついたイヤな臭いを取る方法
部屋干しだとなかなか乾かないために、気付いたらイヤな臭いがついてしまった。そんな経験はありませんか?原因はモラクセラ菌という雑菌です。一度イヤな臭いがついてしまったら、洗濯だけではそうそう取れません。
しかし、そんなモラクセラ菌にも弱点があります。それはズバリ熱です。高温対応している生地の場合は、60℃以上のお湯に20分ほど浸けておけば死滅します。浸け置きが終わったらすぐに洗濯して、手早く干して乾かしましょう。
高温で処理するのであれば、洗濯が終わったらコインランドリーの乾燥機を使うのもおすすめです。家庭用の乾燥機と違ってコインランドリーの乾燥機は約80~120℃と高温なので、モラクセラ菌を死滅させることができます。
「コインランドリーの乾燥機もいいけれど、もっと手軽な方法は?」という人は、洗い終わったばかりの洗濯物をアイロンがけするのもおすすめです。こちらも高温対応の生地限定ですので、アイロンをかける前にタグを確認してください。
酸素系漂白剤を使うのも、イヤな臭いを取るのに有効です。酸素系漂白剤を入れた40~50℃のお湯に、20分ほど浸け置きしてください。繊維を傷めないよう、浸け置きする時間には要注意です。漂白剤を使えるかどうか、タグを確認することも忘れないようにしましょう。
乾かない部屋干しは雑菌対策が大事
部屋干しのイヤな臭いの原因が、モラクセラ菌であることはご紹介しました。ではこのモラクセラ菌を増殖させないためにはどうしたらよいのでしょうか?
モラクセラ菌は洗濯物に残った汚れを餌にして増殖します。部屋干しでなかなか乾かないと、洗濯物に水分が含まれている時間が伸びることに。洗濯で洗い残した汚れがあると、汚れが水分と反応して変質したり、菌の作用で臭いの素が発生したりするのです。
さらに洗濯槽の衛生管理もキチンとしましょう。洗濯槽の裏はカビの温床になりやすい場所です。洗濯槽クリーナーで定期的に掃除をしたり、洗濯槽もケアしてくれる洗剤を使ったりして、洗濯槽自体が菌の温床になるのを防ぐように心がけてください。
もちろん洗濯物を溜めないことも大切です。洗濯物には大量の菌がついています。洗濯物は汗などで湿気を含んでいることもあり、長く放置すれば雑菌の温床になってしまうのです。洗濯物は通気性のよいカゴに入れ、除菌スプレーをしてから保管すると雑菌の繁殖を抑えられます。
そして洗濯する時には、部屋干し用の除菌力や抗菌力の強い洗剤を使いましょう。柔軟剤や酸素系漂白剤を使える衣類なら、併用するのもおすすめです。洗う時に注意したい点は、洗濯物を詰め込みすぎないこと。こまめに洗ってしっかり汚れを落としてください。
後は干す時に早く乾くよう工夫することです。洗濯物の間には適度なすき間を作り、風の通り道を確保します。扇風機や除湿機も効果的に取り入れると、さらに早く乾くようになります。洗濯物に合わせてハンガーを選んだり、干し方を変えたりすることも大切です。
おわりに
部屋干しの悩みの中でなかなか乾かないということは、特に冬場には上位にくるものです。しかし、いくつかコツはあるものの、思っている以上に早くスッキリと乾かす方法はあります。部屋干しする時にはこれらのコツを思い出し、気持ちよく洗濯を楽しんでください!