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カルチャー
Pacoma編集部

バレンタインは映画でときめく!ファンタジー恋愛映画に浸ろう

ちょっぴり現実に疲れたときは、とびきりファンタジーな恋愛映画はいかがですか?フランス、日本、アメリカ、韓国の作品から、バレンタインの季節に観たいファンタジー恋愛映画をご紹介します!ドラマチックで幻想的な世界の恋愛映画にときめいちゃいましょう。

バレンタインの季節に観たいファンタジー恋愛映画おすすめ4選

2月の一大イベントといえば、バレンタインデーですよね。今回は、恋の季節にぜひ観てほしいファンタジー恋愛映画をご紹介します。ゆったりとファンタジー恋愛映画に浸ってみませんか?

フランス:『マーメイド・イン・パリ』(2021年2月11日公開)

恋を捨てた男と、恋を知らない人魚のピュアで切ない物語

バーのパフォーマーとして働くガスパールは、記録的な大雨で浸水したパリで、傷を負って倒れていた人魚・ルラを見つけます。ガスパールはルラを看病してあげることになったのですが、ルラは美しい歌声で出会う男性を必ず虜にし、恋に落ちた男性の心臓を破裂させて命を奪うという恐ろしい人魚だったのです。ガスパールの命も奪おうとルラは歌をうたいますが、恋をする感情をなくしてしまったガスパールには効果がありませんでした。次第にふたりは惹かれあっていきますが、ルラは2日目の朝日が昇る前に海に帰らなければ、命を落としてしまうといいます。そんな中、ルラに夫を殺された女医のミレナがルラを探しあてて…。パリで出会ったふたりは、無事に恋を成就させることが出来るのでしょうか?

恋に落ちるふたりを幻想的に描く

見どころのひとつは、さすがおしゃれの国フランス!と言いたくなるような幻想的で可愛らしい演出です。物語の序盤、ガスパールが海の中を進んでいくストップモーションの演出は、観る人を一気に作品の世界観に引き込みます。本から絵が飛び出したり、ルラの流す涙がパールになっていたりと、幻想的でありながらもどこか現実味のある物語として成立しているところが魅力です。また、ルラ役のマリリン・リマは、可愛らしい小物が散りばめられた部屋の装飾に感動して、思わず隅々まで観察したそうですよ。
単なるおとぎ話ではなく、恋の喜びと痛みを描いた大人こそ楽しめる作品です!

『マーメイド・イン・パリ』公式HP
https://mermaidinparis.jp/

日本:『今夜、ロマンス劇場で』(2018年公開)

憧れのモノクロ映画のヒロインが目の前に現れて…

映画監督になることを夢見る青年・健司は、月曜日の深夜に‟ロマンス劇場”でお気に入りのモノクロ映画『お転婆姫と三獣士』を観ることが楽しみでした。しかし、実はその映画は日本に1本しかない貴重なもので、愛好家に高値で買い取られることになってしまいます。健司が悲しい思いをしていると、映画のヒロイン・美雪が突然健司の前に現れます。そこから不思議な共同生活が始まり2人は惹かれあっていくのですが、美雪には‟人のぬくもりに触れたら消えてしまう”という秘密がありました。好きだから触れたいけれど、触れたら美雪は消えてしまう…。果たして、2人が選んだ運命とは?

映画愛にあふれた儚くも美しいストーリー

舞台である1960年代は、映画が全盛期を迎えていた時代です。そして本作には、映画作品へのオマージュがたくさん盛り込まれているのも見どころです。たとえば、健司と美雪がガラス越しにキスをするシーンは、『また逢う日まで(1950年)』の名シーンをオマージュしています。ほかにも、邦画・洋画を問わず「このシーンはもしかして…?」と感じられる場面があるはずですよ。
また、触れたら消えてしまうという美雪の‟儚さ”に、日本の美意識を感じることができる作品です!

アメリカ:『ルビー・スパークス』(2012年公開)

小説の女の子に恋をするちょっぴりホラーなファンタジー

19歳で天才作家として華々しくデビューしたカルヴィンは、その後10年間も思い通りの小説が書けずに悩んでいました。大スランプ中のカルヴィンは、夢で見た理想の女の子・ルビーを主人公に小説を書き始め、ルビーに恋心を抱くようになります。そんなある日、魔法のようにルビーが現れ、カルヴィンと一緒に楽しい同棲生活を始めることになります。今の幸せを壊したくないと思ったカルヴィンは、その小説を書くことをやめます。しかし、周りの人たちと仲良くなっていくルビーをみて嫉妬したカルヴィンは、再び小説に手を加えはじめるのです。ついにはルビーが自分の創作物であるという真実を告げてしまい…。

脚本を手掛けたのはリアルカップルの彼女

カルヴィンを演じたポール・ダノと、ルビーを演じたゾーイ・カザンは、実は現実世界でもカップルなんです。そして、本作の脚本を手掛けたのはゾーイ・カザン。小説の女の子が現実世界に現れるというファンタジー要素がありつつも、上手くいかない現実や人間の嫉妬心、承認欲求なども描かれています。物語が進んでいく中で、時に恐怖にさえ感じるほど人間味のあるファンタジー作品です。

韓国:『ビューティー・インサイド』(2015年公開)

男、女、老人、子ども、外国人…目覚めるたびに姿が変わる主人公の恋

18歳のときから目覚めると容姿が変わるようになってしまったウジンは、家具デザイナーとしてネットで家具を販売する仕事をしていました。そんな彼の秘密を知っているのは母と親友だけです。ある日、ウジンはアンティーク家具店で働く美しいイスに出会い、一目で恋に落ちてしまいます。ウジンはイスに告白できるカッコいい姿になる日を待って、ついにデートに誘うことに成功します。いつまでもイスと一緒にいたいウジンは寝ることなく、2人はロマンティックな3日間を過ごしますが、ウジンはうっかり電車で寝てしまい起きると全く別の顔になってしまうのでした。イスは、毎日姿が変わるウジンの愛を受け止めることはできるのでしょうか?

ペク監督の映画監督デビュー作は驚異の123人1役

監督を務めたのはCM界で有名なペク監督。大ヒットとなった本作が映画監督デビュー作です。そして、本作の最大のみどころでもある、目覚めるたびに姿がかわるウジンを演じたのはなんと総勢123人!パク・ソジュン、イ・ドンウク、イ・ジヌク、ユ・ヨンソクなどの豪華俳優がウジンを演じ、日本からは上野樹里さんも参加しています。123人でちゃんと1人の‟ウジン”を演じきっているのが驚きですね。
「中身か外見か」という難しい問題を考えさせられる一方、どこか温かみのある作品ですよ。

おわりに

今回は、バレンタインにおすすめのファンタジー恋愛映画をご紹介しました。一口にファンタジー恋愛映画といっても、作品それぞれに違う魅力がありますね。似たような設定の作品でも、結末が正反対だったり、雰囲気がまったく異なったりしますので、見比べてみるのもおすすめです。

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お気に入りのファンタジー恋愛作品を見つけて、映画にときめいてみてくださいね!