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家事
津久井 玲子

セロリは切り方で食感が変わる!どんな切り方がおすすめ?

セロリはその香りが苦手という方も多い野菜ですが、一方で特有の苦みやクセが苦手という方もいる野菜です。そんなセロリは切り方だけでも食感が変わります。さまざまな切り方を試して、味や香りだけではないセロリのよさを再発見してみませんか?

セロリは使い方にあった切り方を選ぶべし!

セロリは使い方や使う部位ごとに、適した切り方がある野菜です。セロリそのものは捨てる場所はなく、茎は野菜スティックや炒め物、ピクルスなどに、葉の部分も炒め物に入れたり、煮込み料理の臭み消しなど利用方法はさまざまあります。

 

セロリは切り方で食感が大きく変わるため、料理にあわせて上手に切り分けたいものです。セロリの切り方について、下ごしらえから詳しくご紹介します。

 

 

セロリの下ごしらえのやり方

セロリは葉に近づくにつれて、茎がいくつにも分かれて丸みを帯びています。洗うときは巻いている中にゴミが残らないよう、念入りに洗ってください。洗い終わったら葉と茎の部分とでそれぞれ切り分けます。

 

一般的にセロリは茎の部分を利用する野菜ですが、葉の部分もさまざまな使い方ができる野菜です。葉は刻んで炒め物に入れたり、煮込み料理の香り付けや肉や魚を使うときの臭み消しに使ったり、そのままジューサーにかけてスムージーなどにしてもよいでしょう。

 

セロリの筋の取り方

セロリには茎の表面に太くて硬い筋があります。この筋は加熱しても柔らかくならないため、筋を切る切り方以外では調理前に取り除くのがおすすめです。この筋は包丁やピーラーを使って取り除くことができます。

 

包丁を使って筋を取り除く場合は、セロリの茎の根元部分を切り落としてから切り口に包丁の刃先を当てて、指と刃先で筋を挟んで浮かせるように引き上げてください。後はそのまま引っ張るだけで筋だけを取り除くことができます。

 

ピーラーを使うときは包丁を使うときとは反対に、茎の上の方から薄くかけるだけで簡単に取り除けるので、包丁ではやりにくいという方にはこちらがおすすめです。

 

取り除いたセロリの筋も有効活用できます。だしパックに入れて煮込み料理の臭み取りやアク取りのほか、スープなどの風味付けに使うのもおすすめです。捨てずに最後まで全て使い切りましょう。

 

 

セロリは切り方で食感が変わる

セロリは表面に繊維が多い野菜です。そのため切り方で食感が大きく異なる特徴を持っています。繊維の歯ごたえを活かすなら繊維にそって切り、シャキシャキした食感を楽しみたいときには、繊維を切るよう輪切りにするのがおすすめです。

 

料理にセロリを使うときにはその食感にもこだわってみませんか?セロリの切り方にはどのようなものがあるのか、みていってみましょう。

 

 

セロリの繊維にそった切り方

わざとセロリの繊維を残すことで、セロリの程よい香りとしっかりとした歯ごたえを楽しめる切り方です。使う料理にあわせて、セロリの厚さや太さを調節しましょう。

 

スティック状

セロリの茎の太い部分を使います。長さは7~10cmくらいに切りそろえてから、縦方向に1~1.5cm角のスティック状に切れば完成です。野菜スティックとしてほかの野菜とともにディップを付けて楽しむときは、全ての野菜の長さや太さを同じになるように切ると、見た目もよく仕上がります。

 

スティックサラダとして楽しむ時はあえて上の方の茎を使い、葉を残すことで見た目にも鮮やかな緑の映える仕上がりにするのもおすすめです。またスティック状に切ったセロリは、ピクルスなどの漬け物やマリネにも向くので、活用法が多い切り方といえます。

 

縦薄切り

セロリの茎を4~5cmの長さに切ったものを、縦に1~2mmの厚さに切るだけの簡単な切り方です。キレイに切るコツは、あらかじめセロリの厚さを均一にしておくことで、千切りや短冊切りなどでも意識するとよいでしょう。

 

幅広い料理に使え、スープや和え物、炒め物やパスタの具などのほか、特に焼き肉の添え物としてもおすすめの切り方です。

 

千切り

縦に薄切りにしたセロリの茎を重ねたら、縦方向に端から細く切っていくだけの簡単な切り方です。縦薄切りと同様にさまざまな料理に使えるので、活用する機会の多い切り方といえるでしょう。

 

拍子木切り

セロリの茎を5~6cmの長さに切りそろえてから、縦方向に1cm幅の棒状に切るだけの、こちらも簡単な切り方です。縦薄切りや千切りよりもセロリの香りを楽しみたいときには、この切り方の方がよいでしょう。さまざまな料理に活用できる便利な切り方です。

 

短冊切り

茎の部分を必要な長さに切ってから、縦方向に薄切りにすれば短冊切りの完成です。セロリの茎は上に行くほど丸まるため、包丁で切ったときにセロリの茎よりも短冊の幅は広くなります。あらかじめセロリの茎の厚さを調節しておくと、仕上がりもキレイです。

 

 

セロリの繊維を切る切り方

セロリの茎を横にして切っていく切り方です。繊維を切るため筋を取る必要もありません。活用法が多いだけでなく、忙しいときの時短向けの切り方ともいえます。

 

薄切り(小口切り・輪切り)

セロリの茎を端から薄く切っていくだけの簡単な切り方です。同じ茎でも根元と上の葉の近くでは形が異なるため、用途にあわせて使う場所を変えたり、厚さを調節するとよいでしょう。スープの具や炒め物、サラダなど、セロリの香りを楽しみたい料理におすすめです。

 

斜め薄切り

基本はセロリの茎に対して斜め45度に包丁を入れて薄切りにします。薄切りと同じような使い方ができますが、包丁を入れる角度で断面や全体の大きさが変わるので、料理にあわせて切る角度を調節するとよいでしょう。

 

乱切り

葉に近い細い部分はそのままで、根元近くの太い部分は縦に半分に切ってから使います。茎に対して斜めに包丁を入れながら、入れるごとに90度手前に回転させつつ切ってください。繊維はそれなりに切るものの食感がしっかりしているので、炒め物におすすめです。

 

そぎ切り

セロリの茎の上の方から好みの厚さに斜めに包丁を入れて、そぐように切る切り方です。使い方は薄切りと同じで、スープの具や炒め物、サラダなどに使うと、セロリ独特の香りを楽しむことができます。

 

みじん切り

千切りにしたセロリの茎を束ね、あとは端から細かく切っていくだけでみじん切りの完成です。タルタルソースやドレッシング、チャーハンなどに混ぜ込んで使うとよいでしょう。葉をみじん切りにして活用しても、セロリの香りが引き立ちます。

 

 

おわりに

セロリの香りは好き嫌いが分かれますが、その香りには精神を安定させたり、頭痛を抑える効果があるといわれています。質のよいセロリほど甘みが強くて苦味や香りが少ないといわれているので、苦手な方は自家栽培のセロリから始めてみてはいかがでしょうか?

 

切り方と料理での使い方でも香りを調節できるので、健康野菜でもあるセロリをぜひ食卓に加えてみてください!