- 津久井 玲子
- 自分が仕事の中で勉強したことを、わかりやすさ、伝わりやすさに気をつけて書いています。読んでくださった方にとっても、読んでよかった、勉強になったと思える記事を目指しています。
フルーツのおしゃれな切り方~見た目もかわいく華やかに
フルーツは、切り方を工夫することで見た目もかわいく華やかな一品になります。 でも、おしゃれに見える切り方って難しそう…と感じる方も少なくないでしょう。 本記事では、フルーツをおしゃれに切りたいというときにあると便利な道具と、誰にでもできるオレンジやパイナップル、キウイのおしゃれな切り方をご紹介します。
目次
フルーツは切り方次第で華やかに
フルーツはおいしくて見た目もよいことから、デザートやお弁当などの彩りにピッタリの食材です。そのフルーツをより華やかに演出できるのが「飾り切り」です。
「飾り切りには特別な道具が必要そう」「飾り切りなんて難しそう」と思われるかもしれません。しかし、飾り切りはコツをつかめば簡単に誰でもできる切り方で、特別な道具は無くてもできるもの。
フルーツをおしゃれに切る「飾り切り」に必要な道具とコツ、フルーツ別の切り方をご紹介します。
フルーツをおしゃれに切るときにあると便利な道具
フルーツを切るときに必要な基本の道具は「包丁」と「まな板」です。
この時、普段使いするような一般的な包丁のほか、フルーツナイフやペティナイフがあるとより切りやすくなります。
また、フルーツをくりぬくことができるくり抜き器(ボーラー)もあると便利です。
それぞれの道具について、見ていきましょう。
フルーツナイフ・ペティナイフ
フルーツナイフもペティナイフも一般的な包丁よりも小さくいため、細かい作業でも使いやすい点が特徴です。
フルーツナイフは刃先が丸いものもありますが、フルーツをおしゃれに切りたいというときに適しているのは刃先がとがった薄い刃をした物。購入時には刃先を確認するといいでしょう。
また、このナイフは、高価なナイフである必要はありません。ホームセンターで購入できる商品でも十分なので、入手しやすいもので挑戦してみてください。
フルーツを切った後は、切れ味が落ちないようにしっかり手入れすることが大切です。特に柑橘系などの強い酸性の果物を切った後は、切れ味が落ちないようにしっかり研ぐといいでしょう。
くり抜き器(ボーラー)
くり抜き器とは、フルーツや野菜を丸くくり抜く時に便利な道具です。
金属製の計量スプーンで代用する方法もありますが、くり抜き器があれば、誰でも手軽に丸くくり抜くことができます。
メロンやスイカといったフルーツ類だけでなく、野菜の飾り切りの幅も広げてくれるでしょう。
フルーツのおしゃれな切り方で押さえておきたいコツ
フルーツを上手に切るときのコツは
- 使いやすいナイフを選ぶ
- ナイフの手入れをきちんとする
- まずはオレンジで飾り切りの感覚をつかむ
ということ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
使いやすいナイフを選ぶ
フルーツをおしゃれに切る時にはペティナイフがあると便利、と先述しましたが、ペティナイフにはさまざまな種類があります。
ここで選びたいのは、刃先のとがった刃の薄いもの。
サビに強いステンレス製の素材のものを選ぶと、手入れも楽にすませることができます。
ナイフの手入れをキチンとする
柑橘類など酸性の果物をカットした時には、食器用洗剤をつけたスポンジなどですぐに洗い流しましょう。
洗った後は、水分をキレイに拭きとることはもちろん、切れ味が落ちないように研ぐのも重要。
研ぐといっても本格的に研ぐのではなく、簡易研ぎ石やシャープナーで研ぐだけで十分です。
まずはオレンジで「切り方」の感覚をつかむ
一年中手に入るだけでなく、さまざまな切り方ができるオレンジ。
果肉がしっかりしているので切りやすく、切り方のバリエーションも豊富です。
同じ柑橘系のグレープフルーツなどにも応用がきくので、まずはオレンジでフルーツのおしゃれな「切り方」の感覚をつかみましょう。
フルーツ別、おしゃれな切り方
それぞれのフルーツでさまざまな「切り方」を楽しむことができますが、ここでは、オレンジ・メロン・パイナップル・キウイの切り方を紹介していきます。
初心者の練習にもおすすめ!オレンジのおしゃれな切り方
オレンジは、果肉がしっかりしていて、同じような形をしているけれど水っぽいグレープフルーツより練習しやすいため、フルーツの切り方を練習する初心者にピッタリのフルーツです。
オレンジの切り方にはさまざまな方法がありますが、ここではウサギ・オレンジカップ・オレンジローズという3つの切り方をご紹介します。
ウサギ
まずはオレンジを縦に6~8等分にする、いわゆるくし切りにします。
リンゴと同じ要領で皮にV字の切り込みを入れてから、ウサギのしっぽの方から皮をV字の付け根のところまでむいてください。
これだけでかわいいオレンジのウサギの完成です。
お弁当にアクセントとして入れたり、サラダやフルーツの盛り合わせの飾りなどにもよいでしょう。
リンゴのウサギとあわせてさまざまな場面で使える、初心者にも簡単なおすすめの切り方です。
オレンジカップ
オレンジカップは、簡単なのに見た目がおしゃれに仕上がる切り方の1つです。
まずは、横にしたオレンジを中央で縦にカットし、上下に切り分けます。次に、上下の端を1cmほどの厚みで切り落とします。このときに切り落とした端は後ほど使用するのでとっておきましょう。
続けて、皮と果肉の間にナイフの先を差し込んで、果肉の部分だけくり抜くように切り出します。皮に残った果肉をそぎ落として見た目を整えたら、先ほど切り落とした端を、くり抜いた皮の中にはめて底にします。
中心の白い部分を切り取ったら、一口大の大きさにカット。
後はとがった部分が上になるように盛り付けると、全体にボリューム感が出るのでおすすめです。
切り方が簡単なのに、見た目が華やかになるので、使いどころの多い切り方といえます。
オレンジローズ
オレンジの飾り切りに慣れてきたら、ちょっとランクアップしてみましょう。
オレンジカップの要領で、果肉をくりぬいて器を作るところまで同じように進めていきます。くり抜いた果肉は中央の白い筋にそって縦に2等分します。このとき筋を取っておくとよいでしょう。
2等分した果肉を筋が走っている方を下にしてまな板の上に置き、2つとも5mmほどを目安に薄くなるようカットしていきます。両方をカットし終わった時、スライスが8枚できていれば大丈夫です。
果肉のカットが終わったら、皮のカップに大きいスライスから順番に、端が少し重なるように並べていきます。5枚で1周が目安です。5枚の外周の内側に、残りの3枚はカーブを付けつつ盛り付けると、華やかなオレンジローズの完成です。
パーティにもピッタリ!メロンのおしゃれな切り方
メロンは、そもそも「ある」だけでも高級感を感じさせるフルーツですが、切り方次第でより華やかさを増すことができます。
普段のちょっと気取ったデザートとしてはもちろん、パーティにも華を添えることができるメロンの切り方をご紹介します。
メロンボール
メロンボールは、メロンを真ん中から上下に切り分けて、くり抜き器でくり抜くだけの簡単なものです。
果肉をくり抜いたメロンの皮に盛り付け直したり、ほかのフルーツボールとグラスの器に盛り付けたりすれば、華やかな見た目を楽しめます。
フルーツカット
フルーツカットは、メロンそのものを器に変える切り方です。
真ん中から上下に切ってメロンの種を取ったら、後はナイフで実ごと皮をV字にカットしつつ、ぐるりと1周、ギザギザに切っていきます。キレイに仕上げるコツは角度をそろえて切ることです。
器に仕上げたメロンの中に、ほかのフルーツやアイスクリームなどを入れれば、見た目にも華やかで豪華な一品が完成します。
まさにパーティにうってつけのおすすめの切り方です。
メロンのカエルやクマ
メロンの中央から横に少し深めに切り込みを入れます。そして、上半分の真ん中あたりから斜めに向かって切り込みを入れたら、切った部分を取り出してください。
後は中をくり抜いてメロンボールやほかのフルーツを詰め込みます。最後に切り出した部分の皮やほかのフルーツなどで、目や耳、手足などを作って飾れば完成です。
口いっぱいにフルーツをほおばったカエルやクマは見た目にも愛らしく、パーティにピッタリの一品といえます。
食べごたえもバッチリ!パイナップルの切り方
「パイナップルはいつもカットされた物を買ってくる」という方も多いことでしょう。しかし、パイナップルの切り方はやってみると意外と簡単です。メロンとはまた違った印象で場の雰囲気を盛り上げてくれる、パイナップルの切り方を見ていきましょう。
パイナップルの基本の切り方
パイナップルの飾り切りの前に、基本の切り方をご紹介します。
パイナップルを丸ごと葉が付いたままで買ったときは、根元から切り落とすのが一般的です。しかし、このパイナップルの葉の部分は、しっかり握って手前にひねれば、簡単に取ることができます。
また、パイナップルはお尻の方に水分や糖がたまっているため柔らかく、葉の方から切るよりも下のお尻から切るのがキレイにカットするコツ。そのままのパイナップルを購入した時は、ぜひ試してみてください。
パイナップルボート
パイナップルボートは皮を船に見立てた切り方です。
切り方はいたって簡単で、縦に4つ割りにしたパイナップルをそのまま芯だけを切り落とし、皮と実の間を一般の大きい包丁で切った後、実を好みのサイズにカットし、互い違いになるように皮に盛り付けるだけ。
芯を落とさず皮との間の実だけを切り出して、切り分けた実を交互にずらして差し込んでもよいでしょう。
色とりどりのピックを刺せば、パーティに華を添えるのにピッタリの1品となります。
パイナップルバスケット
パイナップルバスケットは、パイナップルの皮をそのまま器に利用する切り方です。
葉が付いていた方が見栄えがよいため、横に寝かせてお尻の方から2等分にします。カットした側を下にしてまな板の上に置き、上から2~3cmほどのところを両側をつなげたまま切り込みを入れます。
次に、パイナップルの上下を入れ替えて皮を下にしたら、包丁の先を刺し込んで皮にそって下まで切り込みを入れます。芯は左右からV字に刃を入れて切り取ってください。中央に縦に刃を入れると、先に下に入れた切り込みに届き、楽に実を取り出すことができます。
後は取り出した実を好みの大きさに切り分けて、角を立てるように皮に盛り付ければ完成です。
ほかのフルーツと盛り合わせるとさらに華やかになるので、パーティの際にチャレンジしてみてください。
朝食にもピッタリ!キウイのおしゃれな切り方
カットキウイは、朝のデザートにもおすすめのもの。
緑と黄色の2色を使えば、より華やかな演出も可能です。朝から手間をかけたくないと感じる人もいるかもしれませんが、予想以上に簡単にできるので試してみてください。
キウイの切り方にもさまざまなものがありますが、ここでは花型の切り方とバラの作り方をご紹介します。
花型の切り方は、まず、キウイの上下のヘタを切り落とします。硬い芯がある方のヘタは、芯に当たるところまで包丁を入れ、芯を中心に一周させ、ヘタの部分を持って手で回すと、芯の部分が一緒に取れます。
次に、キウイの形に合わせて縦方向に皮をむいていきます。皮をむき終わったら、今度は縦に浅くVの字に包丁を入れます。この時、間隔を開けながら5か所ほど包丁を入れ、上から見て花の形になっていたら成功です。
後は薄切りにして飾るように盛り付けるだけです。
キウイでバラを作る場合、皮をむくところまでは先ほどと同じですが、皮をキレイにむいたあと、縦に半分に割ります。そして、切った面を下にして、薄くスライスしていき、スライスし終わったらキウイをずらして端からクルクルと巻いていけば完成です。
スライスの厚さを変えると、バラの表情も変わります。いろいろなキウイのバラを咲かせておしゃれなデザートを作り上げてみてください。
キウイの扱いに慣れてきたら、皮がついたままのキウイの中央に斜めに果物ナイフを入れて、ジグザグになるよう切り込みを入れ、上下に分ける切り方にも挑戦してみてください。
皮を切り離さないように縦にむけば、まるで花が咲いたように仕上がります。
はじめのうちは難しいかもしれませんが、慣れれば簡単なので、ぜひこちらにも挑戦してみてください。
果物を選ぶ時のポイント
フルーツを選ぶときに大切なのが、フルーツの「硬さ」です。
切る時に力が必要なものは、けがの危険がありますし、柔らかすぎる果物は切りにくいので、適度な硬さがあるフルーツを選ぶといいでしょう。
また、形のよいフルーツを選べば、見映えがよくなります。
もちろん、美味しい果物を選ぶことも、忘れないようにしましょう。
フルーツが美味しく見える盛り付けのコツ
せっかく頑張っておしゃれに切ったフルーツをより美味しく見えるようにするのが盛り付けです。
美味しく見える盛り付けにはどんな方法があるのか、まとめてみました。
器を選ぶ
フルーツをどんな器に盛り付けるかということでも、映え方が変わります。
カッティングボードや木製の皿の上に並べれば、ナチュラルな雰囲気に。ガラス製や陶器なら、涼やかな雰囲気にピッタリです。
もちろんフルーツの種類によっては、皮そのものを器にすることもできます。パイナップルやオレンジ、メロンなど、盛り付け方法をそれぞれに合わせて工夫してみてください。
フルーツの基本の盛り付け方
フルーツの盛り合わせを作る時には、まず、大きいものから場所を決めましょう。
色や形のバランスを取りながら、後ろに高さを出すように盛り付けるのがおすすめです。飾り切りしたフルーツも、全体のバランスを見ながら盛り付けると安定します。
仕上げに小さなフルーツをちりばめると、すき間も埋まって絶妙なバランスに。ベリー類やミントなどのハーブを飾ってもおしゃれです。
上級者向けの盛り付け方
フルーツの盛り付け方に慣れてきたら、飾り切りの時に出た皮そのものも飾りとして活用しましょう。
ほかのフルーツの切り方に合わせて切り抜いたり、形を整えてから立体型に飾り付けたりすると、全体がより華やかになります。
フルーツは皮にも独特な雰囲気があるので、活かさない手はありません。皮を器に使った時も、残りを上手に活用しましょう。
おわりに
フルーツは、デザートとしても飾りとしても優秀な食材ですが、切り方次第で華やかに演出することができるもの。
種類によってさまざまな切り方があるので、いろいろなフルーツの切り方をマスターしてみてください!