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家事
津久井 玲子

部屋干しだけに頼らない!乾燥機の正しい使い方を徹底解説

部屋干しの悩みはいくつかありますが、例えば「部屋干しだけだと生乾きが気になる」「臭いが気になる」、こんなときには乾燥機を上手に取り入れて解決しましょう。乾燥機の中でも衣類の乾燥に特化した衣類乾燥機は部屋干しの強い味方です。乾燥機の特徴や正しい使い方をご紹介します。

乾燥機を部屋干しに上手に取り入れる方法とは?

「部屋干ししたけどスッキリ乾かない」「臭いが気になる」という方は多いことでしょう。そんな時は乾燥機の中でも特に衣類用乾燥機が便利です。

 

ただし衣類用乾燥機もただ洗濯物を入れて運転していては光熱費が気になります。部屋干しのデメリットをなくしつつ乾燥機の光熱費を抑える方法はないのでしょうか?乾燥機の特徴と部屋干しへの上手な取り入れ方をご紹介します。

 

 

衣類乾燥機の特徴

衣類乾燥機はその名の通り、衣類の乾燥に特化した家電です。ドラムの中に洗濯物を入れると回転し、風を送りながら乾燥させる仕組みになっています。衣類乾燥機は専用のスペースに設置する必要があるため、事前に取り付け場所を確保しましょう。

 

また衣類乾燥機は熱源に何を使うかによって2つのタイプに分かれます。それぞれに特徴があるのでご紹介します。

 

ガス式の衣類乾燥機

 

ガス式乾燥機は送風能力が高いだけでなく衣類の繊維の奥までしっかり乾燥させるため、ふっくらと柔らかく乾かせます。乾燥速度も電気式乾燥機より数倍早くて光熱費も安いと人気です。

 

しかし本体価格は電気式よりも高く、専用のガス管の設置が必要になります。ガス管の配置の関係上、設置場所も限られることから、家の構造によっては設置できないことも珍しくありません。初期投資は高くつきますが、設置できれば結果的に安い乾燥機といえます。

 

電気式の衣類乾燥機

 

電気式乾燥機はコンセントと設置に必要なスペースがあれば、特に問題なく設置できます。本体価格もガス式乾燥機よりも安いため一般家庭でも購入しやすいですが、ガス式乾燥機よりも風力が弱く、乾くまでに時間がかかるのが難点です。

 

乾くまでに時間がかかるということはそれだけ電気を使うということなので、光熱費もガス式乾燥機よりもかかります。洗濯物が少量ですむ家庭や、「ガス式乾燥機は設置できないけれど、電気代がかかっても乾燥機が欲しい」という家庭向きです。

 

乾燥機によってはさまざまな機能も

 

衣類乾燥機は機種によってさまざまな機能が搭載されています。仕上げの送風で衣類のシワを取る機能や、小物を乾かすときに便利なタイマー機能、部屋干し特有の臭いがしないよう防止する脱臭・除菌機能などです。フィルターで花粉を除去してくれるものもあるので、機能も確認して選ぶとよいでしょう。

 

 

部屋干しと乾燥器で洗濯物が乾く時間を比較

部屋干しのデメリットは乾燥するまでの時間の長さです。部屋干し特有の臭いもこの乾燥までの時間が関係します。部屋干しでも5時間以内に乾燥させれば臭いはほとんどしないというデータもありますが、実際乾燥するまでの時間はどのくらいなのでしょうか?

 

部屋干しの場合

 

ただそのまま部屋干ししただけではなかなか乾きませんが、除湿機や扇風機、エアコンなどとの併用で意外と早く乾かすこともできます。除湿することで湿度を下げ、風を当てることで風通しをよくすれば、5時間以内に乾かすことは可能です。

 

エアコンと扇風機を組みあわせて使うことで、部屋干しでも2時間ほどで洗濯物を乾かせたという報告もあります。除湿機を使うだけでも乾燥するまでの時間を4時間弱にまで短縮できるというので、早く乾かしたいときにはこれらの家電を上手に取り入れるとよいでしょう。

 

乾燥機の場合

 

では乾燥器を使うとどのくらいで洗濯物を乾かせるのでしょうか?「東京電力技術開発研究所」が梅雨時を想定して行った実験によると、電気式乾燥機でも2時間30分ほどかかるといいます。これはエアコンと扇風機の組み合わせよりも時間がかかるということです。

 

ガス式乾燥機ならばもっと早く乾かすことができるといいますが、電気式乾燥機しか設置できない家庭にとっては意外な事実といえます。

 

さらにこの実験の結果によると、電気代を比較しても、エアコンと扇風機の組み合わせは電気式乾燥機を回したときの半分以下でした。電力会社によって電気代も変わるため一概にはいえませんが、このようなデータもあるため購入前によく検討しましょう。

※「東京電力技術開発研究所」家電を使った場合の洗濯物乾燥の時間とコストより

 

 

部屋干しで乾燥器を使うおすすめのタイミング

部屋干しの仕方によっては、乾燥機よりも早く洗濯物を乾かせる方法があることがわかりました。しかし、部屋干しは部屋のスペースを取られたり、来客時に見栄えが気になる原因にもなります。

 

そんな部屋干しならではの悩みを解消してくれる乾燥機は、やはり便利な家電です。では部屋干しの干し時間を短縮し、かつ光熱費も抑えるには、乾燥機をどのように使うのがよいのでしょうか?

 

まず洗濯し終わったばかりの洗濯物を始めから乾燥機に掛けるのはやめましょう。洗濯物は部屋干しにし、扇風機や除湿機などで少しでも早く乾燥するよう補助します。洗濯物が生乾きになったところで乾燥機に移して仕上げの乾燥をしてください。

 

洗濯物が多いときには分けて洗濯し、後から洗濯し終わった分を干すときに、先に干しておいた洗濯物を乾燥機に掛けるのもよいでしょう。部屋干しは4時間30分までにして残り30分は乾燥器で仕上げれば、光熱費を抑えられ臭いも気になりません。

 

 

洗濯物をフワフワに仕上げるコツ

例え部屋干しでも洗濯物はフワフワに仕上げたいものです。乾燥機の機能を使う以外にもフワフワに仕上げるコツがあります。

 

まずはすすぎを手抜きをせずにしっかりとおこなうことです。洗濯物についた洗剤はキチンと落とし切りましょう。だからといってすすぎ過ぎても洗濯物を傷めてしまいます。やり過ぎに注意してください。

 

柔軟剤も適量を守らないと洗濯物が乾いたときの仕上がりを悪くします。必要な量だけ入れることがフワフワに仕上げるコツということを覚えておきましょう。柔軟剤の表示にある分量を守ることが大切です。

 

洗濯が終わったらすぐにシワを伸ばして干すことも忘れてはいけません。脱水後に放置するとシワができやすくなるだけでなく、乾き具合にもムラができやすくなります。洗濯物が乾燥した後、シワの部分だけゴワゴワする原因になるため、シワはしっかり伸ばしましょう。

 

生乾きの段階で最後を乾燥機で仕上げるのもフワフワに仕上げるコツです。適度に加熱しながら乾かすと、洗濯物はフワフワに乾きます。乾燥機の利用は仕上げ乾燥に最も適した方法です。

 

おわりに

部屋干しと乾燥器を上手に組み合わせると、洗濯物が乾くまでの時間を短くできるだけでなく仕上がりもフワフワにできます。嫌な臭いも防げるので、部屋干しならではのストレスも減らせることでしょう。乾燥機を上手に活用して洗濯を楽しんでください!