- 佐藤 恵子
- 4匹の犬たちと、里山暮らしを楽しんでいます。趣味は一人旅、温泉、読書、お菓子作り、籠編みなど多岐に渡ります。自分の好奇心をエネルギーに、皆さんのお役に立てる記事をお届けしたいと思います。
洗濯機に入れてもよいぬるま湯の温度は何度?注意点も!
洗濯をぬるま湯ですると、圧倒的に汚れ落ちがよいという話を聞いたことがある人も、多いのではないでしょうか。しかし、やみくもにお湯を入れてしまっても、大丈夫なのか心配です。洗濯機に入れてもよい温度と、メリット・デメリット・注意点を紹介します。
洗濯機に入れてもよいぬるま湯の温度とは
家電品メーカーのサイトで確認したところ、洗濯機に入れてもよいお湯の温度は、40度から50度となっています。
家庭用洗濯機は、本来、常温の水道水を使うことを前提に設計されています。では、50度以上のお湯を洗濯機に入れてしまったら、洗濯機はどうなるのでしょうか?
洗濯機の多くのパーツは、熱に比較的弱いプラスチックやゴムなどを多様しています。例えば、水道と洗濯機を繋ぐ給水部分の部品がそれにあたります。
本体部分のほとんども、プラスチックが使われているため、50度以上のお湯は、故障の原因になってしまう可能性が高いようです。
お風呂の残り湯で50度を越すケースは、ほぼないと思いますが、給湯器から直接ぬるま湯を注入する場合などは注意が必要です。温度調整がしっかりできない給湯器からのお湯は、洗濯機に入れてはいけません。
家電メーカーによっては、温水洗浄をうたった機種が販売されています。最高温度60度など、設定温度が記載されているはずですから、必ず確認してからぬるま湯を使うようにしましょう。
洗濯を最適な温度のぬるま湯で行う際のメリット
ぬるま湯で洗うと洗濯ものが汚れがよく落ちるのはなぜでしょうか。その理由にも、ぬるま湯で洗濯をするメリットがありそうです。
あぶれ汚れを浮かせる力がある
お湯ですから、当然ですが皮脂や油など汚れを浮かせる力があります。冷たい水だと、固まってしまうこうした汚れを、スムーズに落とせるのは、ぬるま湯の大きなメリットです。
洗剤や漂白剤の効果が高くなる
洗剤や漂白剤の効果も、ぬるま湯のほうが高くなります。ぬるま湯の熱で柔らかくなった汚れを、より洗浄力があがった洗剤や漂白剤がからめとってくれます。
雑菌の繁殖を抑える
洗濯ものに雑菌が残っていると、臭いの元になってしまいます。50度近い温度のぬるま湯で洗濯をすることで、こうした雑菌の繁殖を抑えることができます。
洗濯をぬるま湯で行うデメリット
ぬるま湯で洗濯をするメリットだけを見れば、ぬるま湯を使わないなんてあり得ないとも言えそうな感じですが、洗濯にぬるま湯を使うデメリットもあります。
洗濯ものが色落ちしてしまうことがある
濃い色の服や、木綿の服などを高めの温度のぬるま湯で洗うと、色が落ちてしまうことがあります。一緒に洗った洗濯ものまで色移りしてしまいますので、注意が必要です。この場合は、40度を下回る程度のぬるま湯で洗濯しましょう。
衣類を傷めてしまうことがある
ナイロンやポリエステルなど、お湯に比較的弱い繊維が使われている洋服があります。洗濯の注意表示に、50度までなどとあった場合は、ぬるま湯での洗濯はしないほうが無難です。
残り湯を使用するときの注意点
最後の人がお風呂をあがった後の残り湯の温度は、洗濯に最適な温度帯にあります。そのまま残り湯を使ってしまっても、大丈夫でしょうか。そこで、お風呂の残り湯を使う時に知っておきたい注意点を調べてみました。
残り湯の雑菌は大丈夫?
お風呂の残り湯を使うときは、お風呂を上がった後、できるだけ早く使いましょう。
洗濯洗剤が、残り湯の雑菌を洗い流してはくれますが、一晩放置した残り湯の雑菌は、天文学的な数になってしまいます。また温度も適温を下回ってしまいます。
お風呂上りはのんびりしたいと思う人も多いでしょうが、残り湯を使うのであれば、まずは洗濯機の設定を先にしてしまいましょう。
入浴剤を使ってるけど、問題ないの?
入浴剤に、洗濯に使用しても問題ありませんと記載があれば、心配なく残り湯を使うことができます。洗濯だけであれば、匂いや色移りの心配もありません。
洗濯には使用しないでくださいと注意書きがある入浴剤は、当然ですが残り湯を洗濯に使うことはできません。いつもと違う入浴剤を使う時や、新しい入浴剤を購入した時は、洗濯に使えるかどうか、必ず確認するようにしましょう。
残り湯が使えるのは洗濯だけ
残り湯が余ったから、すすぎにも使ってしまおう…は、危険です。すすぎは洗剤を使わないため、残り湯の雑菌が洗濯ものに付着したり、入浴剤の色が移ってしまったりすることがあります。
残り湯で洗濯したら、すすぎは必ず清潔な水でするのが鉄則です。
おわりに
洗濯ものは常に清潔に、汚れはしっかり落としたいと思うのが当然でしょう。最適な温度のぬるま湯を使うことで、それが簡単に実現できます。お伝えした注意点なども意識しながら、洗濯にはぬるま湯を使ってみてください。