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家事
佐藤 恵子

除湿器の寿命は何年?買い替え目安のチェックポイントとは

除湿器について、買い替え目安となるチェックポイントや、除湿器の寿命を延ばす方法を紹介します。除湿器は、仕組みで大きく二つに分かれます。それぞれの特徴に合わせたメンテナンスも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

除湿機の寿命の目安

除湿機の寿命の目安は、5年~10年です。この差は、使用環境や使い方による物が大きく、除湿機の仕組みの違いによる差ではありません。

また、メーカーが部品を保管している期間は、生産終了後8年と定められています。メーカーの部品保有期間が終了していた時は、寿命だったと諦めるほかはありません。

 

除湿機の仕組みを知って寿命を伸ばす方法

除湿機には、コンプレッサー式とデジカント式、それを合わせたハイブリッド式があります。大きく分けると、コンプレッサー式とデジカント式になりますので、それぞれに合わせたお手入れの方法を紹介します。

 

コンプレッサー式除湿機

空気を取り込み、含まれる水分を結露させて取り除き、乾燥した空気を排出するという、エアコンと同じ仕組みで動く除湿機です。

気温が低い時は除湿能力が低いのが特徴で、夏場の除湿に向いており、コンプレッサー内臓のため重たいのが難点です。

コンプレッサー式除湿機は、その命ともいえるコンプレッサーの故障が、寿命に直結するのが一番多いパターンです。

空気を大きく循環させることが大切なので、スペースを十分に確保すること、吸気口カバー、フィルターの掃除をこまめに行うなど、電気系統への負荷を減らすことで寿命を延ばすことが可能です。

 

デジカント式除湿機

いったん吸湿材で空気に含まれる水分をとり、ヒーターで温めることで水分を蒸発させるのがデジカント式です。電気代はかかりますが、軽くて使い勝手がよく、音も静かなのが特徴です。

冬の洗濯物を乾かすなどには最適ですが、夏は空気を温めてしまうので使いずらいかもしれません。

デジカント式除湿機は、内部に含まれる乾燥剤(デジライト)の劣化が故障の原因になることが多いようです。廃棄前に、メーカーに相談すると、乾燥剤の交換ならできますという場合があります。一度、問い合わせてみることをおすすめします。

 

除湿機の寿命の目安となるチェックポイント

次のような症状が出たら、寿命かもしれないと疑ってみてください。

・今まで聞いたことがなかった変な音がでるようになった

・タンクに水が溜まりにくくなった

・エラー表示が頻繁に出て、エラーに対応しても改善しない

・ヒューズやブレーカーが頻繁に落ちるようになった

・電源ボタンを押しても動かない

・焦げ臭い匂いがする

・電源プラグや電源コードが熱い

・満水でもないのに、満水ランプが点灯する

・途中で運転が止まってしまう

・タイマー機能が使えなくなった

 

電気代がいつもよりかかるといった症状も、除湿機の劣化が原因ということも想定できます。

特に電気代が高くなりがちなデジカント式除湿機は、機能が衰えたまま使い続けてしまうと、お財布に痛い打撃を与えてしまうかもしれません。

コンプレッサー式除湿機の電気系統の故障は、火災など大きな事故に繋がる可能性があります。いつもと違うと感じたら、早めのメンテナンスをおすすめします。

 

除湿機の寿命を縮める原因

どちらの除湿機も、寿命という点では大差ありません。使用頻度が高ければ、それだけ部品の劣化も進みます。また、使い方や使用環境によっても、自ずと寿命に差がでてしまいます。

どういう使い方をしたら、除湿機の寿命が短くなってしまうのか、いくつか紹介しましょう。

 

除湿機の対応能力に合わせたスペースで使用していないと、故障が起こりやすくなります。広すぎる空間では、除湿機に負荷がかかりますし、狭すぎる空間では、空気の対流がうまく起きず、除湿能力が発揮できなかったりします。

ファンやフィルターにほこりがついたまま運転していると、必要以上に内部の熱が上がり、故障の要因となることがあります。コードやコンセントの取り扱いを乱暴に行うと、断線などが起こり、漏電や発火の原因になりかねません。タンクに溜まった水を捨てずにいると、水漏れやそれによる漏電の危険があります。

 

除湿機は、水と電気が非常に近い位置にある家電です。大きな事故が起こらないよう、十分注意して使用してください。

 

おわりに

除湿機の寿命は、使い方次第で延ばせることが分かりました。ただ、変だなと感じたら、無理に使い続けるのは止めましょう。便利な家電だけに、無いと不便という人も多いでしょうが、しっかりメンテナンスを行い、危険のない状態で使用するようにしてください。

 

メーカーの部品保有期間は8年ですが、故障かもと思ったら一度問い合わせてみると良いかもしれません。運よく部品が残っていたり、現行流動品と同じ部品を使っていたりした場合は、修理ができる可能性があります。

 

お使いの除湿機が、少しでも長く安全に使い続けられますように、お役に立てれば幸いです。