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環境に優しい!掃除に使える自然派洗剤のおすすめ4選
掃除に使う洗剤は、使う側にとっても環境にとっても安全なものが人気になっています。そんな世相を受けて、近年注目を集めている洗剤が自然派洗剤です。自然派洗剤の特徴と使い方のほか、注意点についてもご紹介します。
自然派洗剤で家中を大掃除!おすすめと使い方は?
キッチンなどの汚れやすい場所ほど掃除が億劫になるものです。ですが放置しすぎて汚れが落ちにくく、「さまざまな洗剤を買ってきては数だけ増えてしまっている」という家庭も多いのではないでしょうか?普段の掃除も手軽にすめば、あとで苦労することもありません。必要とする洗剤も4つもあれば十分です。環境にやさしくて掃除の手間も軽くてすむ、おすすめの自然派洗剤とその使い方、使う際の注意点をご紹介します。
掃除に便利な自然派洗剤の代表格!重曹
キッチン掃除の定番の自然派洗剤といえば、真っ先に思い浮かぶが重曹です。重曹はベーキングソーダとも呼ばれ、食品用に売られているものもあります。
キッチン掃除に適している重曹は工業用で、洗剤を扱うコーナーで売られているものを選ぶとよいでしょう。
重曹が洗剤として有効な理由は、家の汚れの実に80%以上が酸性のためです。油汚れや皮脂汚れなどは酸性のため、アルカリ性である重曹が中和して汚れを落ちやすくしてくれます。
そのため入手もしやすかった重曹は、最も名の知られた自然派洗剤になったのです。
そんな重曹は、使い方によってキッチンだけでなく、さまざまな場所の掃除に使える長所があります。粉のまま使えば、その研磨作用をいかして鍋の焦げとりなどに便利です。
水に溶かして重曹水として使えば、レンジまわりをはじめとしたキッチンの軽い油汚れや、家具やフローリングの皮脂落としなど、家中の掃除に重宝します。
粉に少し水を加えてペースト状にして使えば、べとつく油汚れに塗りつけて放置しておくだけで、汚れを浮かせて簡単に拭き取れるようになるため便利です。
重曹は油汚れの掃除のときに便利な洗剤ですが、注意したい点ももちろんあります。濃度の高い重曹水に直接触れると人の肌も分解されてしまうため、肌荒れを起こす可能性があるのです。
目に入った場合にも、すぐに水で丁寧に洗い流しましょう。また素材によってあわないものがあります。
アルミや銅、真鍮といった素材のものに使うと、黒く変色してしまうのです。ほかにも畳や無垢の木のフローリングに使っても変色したり、大理石など傷んでしまう素材もあるため、使う前に注意書きを確認するようにしましょう。
手ごわい油汚れの掃除にぴったりの自然派洗剤!セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ度が強いため、重曹でも落とせないほどしつこい油汚れにむいています。このため重曹よりも落ちのよい、セスキ炭酸ソーダの方を愛用している方もいるほどです。
セスキ炭酸ソーダの使い方は、水に溶かしてセスキ水として利用します。水100mlにセスキ炭酸ソーダを小さじ1/2溶かし、スプレーボトルに入れると使いやすいです。
セスキ水はキッチンまわりの油汚れに特に威力を発揮します。重曹でも落ちないようなしつこい油汚れに、セスキ水を吹きつけてからスポンジでこすり落とし、成分が残らないように丁寧に水拭きと乾拭きをして掃除完了です。
コンロの五徳などは、セスキ水をはった洗い桶に漬け込んでおけば、楽に落とすことができます。
セスキ炭酸ソーダを使うときの注意点は、重曹と性質が同じため内容は同じです。作り置きにもむかないため、油汚れを徹底的に落としたい掃除のときに、使う分だけセスキ水を作るようにしましょう。
掃除に洗濯と用途が広い自然派洗剤!過炭酸ナトリウム
過炭酸ナトリウムは洗濯機や浴室のカビ掃除に使えるほか、洗濯物と一緒に入れて洗うことで除菌・漂白効果もあります。洗濯槽を掃除するときは、40~50℃のお湯を高水位まではってから、お湯10Lに過炭酸ナトリウム約100gを入れて、溶けるまで混ぜあわせてから1~2時間放置しましょう。
浮いてきた汚れを取りながらすすぎと脱水を繰り返し、汚れがでなくなれば洗濯槽の掃除は完了です。
また、浴室などのカビ掃除をするときには、重曹もあわせて使うと楽に掃除できます。ぬるま湯500mlに重曹と過炭酸ナトリウムを小さじ1杯ずつ混ぜるとジェル状に変化するのです。
そのジェルをカビに塗ってしばらく放置し、歯ブラシなどでこすり落としてから水で流せば、キレイに落ちます。
このほかにも過炭酸ナトリウムは、洗濯洗剤の代わりとしてもおすすめです。40~50℃くらいのお湯50Lに対して大さじ3~4杯の過炭酸ナトリウムを入れます。後はそのまま洗濯するだけです。
ただし、過炭酸ナトリウムもアルカリ性のため、肌荒れの原因になったり、ウールや絹、金属や木製の部品がついた衣類には向きません。
基本的に化学繊維や木綿、麻で作られた衣服で、漂白剤の使用を禁止している衣類以外は使えますが、色落ちしやすい衣服も避けるようにしましょう。
水回りやお風呂掃除で大活躍の自然派洗剤!クエン酸
クエン酸は先にご紹介した3つの洗剤と異なり、酸性の洗剤です。そのため重曹などでは落としにくい、水垢やせっけんカスなどのアルカリ性の汚れに効果を発揮します。
また、気になるたばこのヤニ落としや消臭にも効果があるのです。水500mlに対して小さじ2杯のクエン酸を混ぜてクエン酸水を作ります。
お風呂場やシンクの水垢汚れに吹きかけてから、キッチンペーパーなどでパックして20分ほど放置するだけで、簡単にキレイにできるのでおすすめです。
クエン酸大さじ3杯に水小さじ1杯を混ぜてペーストを作れば、トイレ掃除で重宝します。便座の裏側のしつこい汚れに塗りつけておけば、クエン酸水よりも効果を実感できるでしょう。
このほかにも、くもってきてしまった鏡にクエン酸水をスプレーして拭き取れば、水垢汚れもキレイに落とせます。
ただし、クエン酸を使うときは、けっして塩素系漂白剤と混ぜてはいけません。クエン酸と塩素系漂白剤を混ぜると有毒ガスが発生するためです。また、酸に弱い素材に使ってもいけません。
大理石やコンクリートはアルカリ性のため溶けてしまいます。鉄や銅などの金属に使えばサビの原因になるので、こちらも避けましょう。
自然派洗剤はキッチンをはじめ、さまざまな場所の掃除の手間を楽にしてくれるだけでなく、普段から安心して使えるメリットがあります。最近では100円ショップでの取り扱いも多くなり、入手も楽になりました。
掃除はちょっとした手間の積み重ねで、汚れを防ぐ効果があります。自然派洗剤を上手に使って、快適でキレイな空間を維持してください!