- Pacoma編集部
- このWebマガジンと月刊フリーペーパー『Pacoma パコマ』の編集部です。自分の手で心地よい暮らしをつくりたい、ホームメイドな人たちを応援する楽しい記事を日々模索中です!
家でできる!枕の洗い方【クリーニング代節約】
毎日使う枕の正しい洗い方をご紹介。枕の素材ごとの洗い方から、洗えない素材のお手入れ方法、さらには枕を快適に保つための普段のお手入れ術など、ぐっすり眠るためのとっておきの情報をご紹介します。
基本的な枕の洗い方
ここでは、実際に枕の洗い方を解説していきます。
素材によって洗濯の手順が異なるので、使用されている枕の素材は事前に洗濯表示を見て確認しておいてくださいね。
要チェック!洗える枕と洗えない枕
ご自宅で洗濯できるかどうかは、使用されている枕の素材によって異なります。
また頻繁に洗濯することでかえって劣化が早まるものもあるため、一概に洗濯できれば良いとも言えません。
【洗える枕の素材】
- 羽根(フェザー)
- ポリエステルわた
- パイプ
- ポリエチレン
【洗えない枕の素材】
- 羽毛(ダウン)
- 絹わた
- ウレタンパフ
- そばがら
枕を選ぶ際は柔らかさや寝心地、自分の寝方に合っているかを重視してしまいがちですが、こうしたメンテナンスのしやすさで選ぶのも賢い方法。
ご自宅でお手入れのしやすい素材を選ぶことで、結果的に快適な状態を保つこともできますよ。
今後枕を購入する機会があれば、ぜひ考慮しておいて欲しいポイントです。
【洗い方1】ポリエステルわたの場合
【用意するもの】
- 衣類用中性洗剤・・・適量
- 水・・・適量
- 洗面器・・・1個
【ポリエステルわた素材の枕の洗い方】
- 最初に枕カバーを外して、中袋を取り出します。枕カバーは別途、他の洗濯物と同じように洗濯しておきましょう。
- 洗面器に水を張り、中袋と中性洗剤を入れて手で押し洗いします。
- 洗い終わったらよくすすぎ、洗濯機に入れて脱水にかけます。中身が偏ってしまわないよう、3分程度の短めにしておきましょう。
- 脱水後は風通しの良い場所に吊るし、自然乾燥させます。
- 中袋がしっかりと乾いたら、別途洗濯した枕カバーをかけて洗濯完了です。
洗える枕の大半はポリエステルわたが素材ですが、中には水洗いできない商品もあります。
洗えるかどうかは素材で判断せず、必ず洗濯表示を見て確認するようにしてくださいね。
【洗い方2】パイプ・ポリエチレンの場合
【用意するもの】
- 衣類用中性洗剤・・・適量
- 水・・・適量
- 洗濯ネット・・・1個
【パイプ・ポリエチレン素材の枕の洗い方】
- 枕カバーを外して、中袋を取り出して洗濯ネットに入れます。ここで外した枕カバーの洗濯も忘れずに。
- 中袋を入れた洗濯ネットを洗濯機に入れ、洗剤の量を少なめ、水流を弱の状態で洗濯機を回します。ここで柔軟剤を入れると仕上がりも良くなりますが、炭パイプ素材の場合は柔軟剤が使用できないので注意しましょう。
- 乾きにくい素材なので、脱水の際は乾きやすくなるよう、脱水途中で洗濯機を一旦止めて、洗濯ネットごと向きを変えるようにしましょう。
- 脱水後は風通しの良い場所に干して自然乾燥させます。天日干しもできますが、直射日光で素材が劣化してしまう恐れがあるため、日光に当てすぎるのは厳禁。また熱に弱いという弱点もあるので、ドライヤーや乾燥機で乾かすのもNGです。
- 中袋が完全に乾いたら、別途洗濯しておいた枕カバーをかけて、洗濯完了です。
【フェザー素材の羽毛枕は洗っても大丈夫なの?】
今では丸洗いできる羽毛枕も登場していますが、実はあまりおすすめはできません。
汚れが目立つ場合は洗濯の必要がありますが、洗濯によって中の素材の劣化を早めてしまう恐れがあるためです。
例え丸洗いできるものでも、なるべくなら専門のクリーニング業者に依頼するほうが無難です。
洗濯できない枕のお手入れ方法
洗えない素材の枕でも、普段からお手入れを行っていれば長く使うことができます。
もちろん、枕カバーは忘れずに洗濯しておいてくださいね。
- ダウン
- 羽毛を使用した枕の場合は、週に1回ぐらいの頻度で陰干しにしましょう。
羽毛は吸湿性や発散性が高いので、風通しの良い場所で1時間程度干せばOKです。
中の羽毛が痛む原因になるので、取り込む際はたたかないよう注意しましょう。
- 絹わた
- 絹わた素材の枕はへたりやすいので、ときどき陰干しにするのが最良のお手入れ方法。
また取り込む際には枕の両面を軽くたたいて、中身をほぐしておくようにしましょう。
- ウレタンパフ
- ウレタン素材は通気性が悪いため、湿気がこもりがちになります。
週に1回程度の頻度で陰干しするようにしましょう。
直射日光は避け、また熱にも弱いため、布団乾燥機なども使わないほうが無難です。
- そばがら
- そばがらは湿気を含んだままでいるとカビが生えやすくなり、またダニにとっても絶好の餌場になってしまいます。
他の枕よりも頻繁に天日干しを行い、できるだけ乾燥した状態にしておきましょう。
最近では衛生加工されたそばがらを使用した枕もあり、こうした洗う必要のないタイプを選ぶのも一つの方法です。
枕を快適に使用するためのお手入れ術2選
洗濯する以外にも、枕の状態を保つ方法はいくつか存在します。
ここではちょっとした工夫や干す際のポイント、交換時期などを解説していきます。
【お手入れ術1】天日干しにするだけでも効果◎
枕は定期的に天日干しにすることでかさ高や保湿性が戻り、快適に使うことができます。
直射日光による消毒効果も期待できるので、洗濯時以外でも干すようにするのがおすすめです。
月に1~2回程度、午前10時から午後3時ぐらいまでの時間帯が絶好のタイミング。
干す際は片面だけでなく、裏表をそれぞれ1時間ほど天日干しにするのを忘れないでくださいね。
ただし枕の素材によっては、直射日光に晒すことでかえって傷んでしまうものもあります。
天日干しと陰干しのどちらが適しているか、枕に使用されている素材をチェックしておきましょう。
【お手入れ術2】湿気に注意する
寝ている間にかいた汗は、当然布団や枕といった寝具に吸収されていきます。
この汗による湿気は枕の寿命を縮めてしまうので、昼間は枕を椅子などに立てかけておくなどして、湿気を逃してやるようにしましょう。
枕の湿気は下の方に溜まりやすいため、ときどき枕を裏返して、片面だけに湿気がたまらないようにするのも良い方法です。
天日干しなどの天候を選ぶ方法と違い、毎日できるおすすめのお手入れ術です。
いかがでしたか? 毎日欠かさずに使う枕は、できるだけ清潔にしておきたいもの。
素材ごとの洗い方・お手入れ方法を理解して、枕を快適に保ちましょう。