- 小松﨑裕夏
- フリーランスの編集・ライター。青森県出身、東京在住。「暮らし方」「働き方」「クラフト」などをテーマに、企画や書くことを生業としています。
趣味はトレッキングで、遠くのステキ山にハマり中。
もう収納に困らない!クローゼットを整える【洋服の手放し方】|プロ直伝
「服が捨てられない!」と困っているあなたにおすすめの手放し方をご紹介。ライフオーガナイザーであり、クローゼットオーガナイザーでもある林智子先生の考え方をインプットすれば、クローゼットがすっきりすること間違いなしですよ!
-
林智子さん
ライフオーガナイザー。クローゼットオーガナイザー。骨格スタイルアドバイザー3級認定講師。ファッション業界での経験とセンスを生かし、着こなしの提案や収納の改善をアドバイスしている。自身も過去に洋服を1000枚から100枚まで減らし、収納を見直した経験を持つ。著書に『だれにでもつくれる 最強のクローゼット』(ワニブックス)など。
林智子さんブログ
服を手放す前に知っておきたいこと
服を手放す前に、収納ビギナーさんが知っておくべきことをまとめました。基本のキなので、必ず目を通してくださいね。
服を手放すことのメリットは?
- 朝、選びやすくなる
総量が少ないと、慌ただしい朝でもコーディネートが一瞬で決まるので、とってもラク! どこに何があるのか把握しているので、探し物をする時間がなくなり、時短に繋がります。
- 在庫チェックがしやすくなり、ダブり買い防止に
自分が何をどれくらい持っているのかわかっていると、「今、足りないもの=買うべきもの」を自然と認識することができます。買い物時に思い出すため、似た洋服のダブり買いがグンと減ります。
- 素敵な自分でいられる
着ていない洋服が目に入ると罪悪感が生まれ、気に入っていなくても着てしまうもの。そのせいで1日中モヤモヤしたり、流行遅れのものを着て、相手に残念な印象を与えたりすることも。今好きなものだけに整理すれば、自分を毎日素敵に見せることができますよ。
そもそも必要な服の枚数は?
週5でオフィス勤務、低学年の小学生がいるワーキングママの場合、1シーズンに約50枚あれば十分です。内訳は、以下を参考にしてくださいね。
- Tシャツ・・・4枚
- 長袖カットソー・・・4枚
- 長袖ブラウス・・・2枚
- 半袖カットソー・・・4枚
- 半袖ブラウス・・・3枚
- カーディガン・・・4枚
- ニット・・・4枚
- ジャケット・・・3枚
- 薄手トップス・・・3枚
- パンツ・・・7枚
- スカート・・・4枚
- デニム・カジュアルパンツ・・・4枚
- ワンピース・・・2枚
- 薄手(春・秋)アウター・・・2枚
- コート&冬物アウター・・・4枚
服を手放す前の準備
- 思考を整理する
「本当に必要で週2、3回着ている洋服」だけに絞るのが理想です。しかし、急に手放すのは難しいので、まずは思考を整理しましょう。方法は簡単。「シンプルでベーシックな服がさらりと似合う」「ハンサムだけど女性らしい雰囲気がする」など、こうなりたいという具体的なイメージを持てばOK。今の自分にとって不要なものが明確になり、手放しやすくなります。
- 洋服をグルーピングして分ける
薄手のセーター、ブラウスなど、アイテムごとにまとめて見直すのがコツ。さらに色やデザインごとに分けると、被ったものを手放しやすくなります。また、洋服の状態もここでチェックして。穴やシミがあるものは潔く処分しましょう。
服を手放すコツ
いざ整理を始めても、「高かったからもったいない」「いつか着るから」と、なかなか手放せないことも。そんなときのために、林さんから洋服を手放すコツをお聞きしました。くじけそうになったら、ぜひ読んでくださいね!
迷ったら着て確認する
迷ったら実際に着て、鏡を見て確認するのがおすすめです。襟元があきすぎている、サイズがピタッとしすぎるなど、眺めているだけでは気がつきにくい着心地の悪い理由を認識。執着がスッと消えます。
「高くても古いデザインは素敵に見えない」と考える
ジャケットやコートなど、値段が張るものはしょっちゅう買い替えないので、ついついとっておきがち。でも、形やデザインは年々変わるので、3年に1度はアップデートするのがベスト。
どうしても手放せない場合は、転職の面接や同窓会など、具体的なシチュエーションを想定し、それを着ていく姿を思い浮かべて。ちょっと着ていけないかもと思ったら、高くても思い切って手放しましょう。
1枚買ったら1枚減らす
買うより手放すほうが労力もストレスもかかると思います。なので、1枚買ったら1枚手放すとルールを作れば、自動的にラクに手放すことができますよ。買うときは常に、「何か1枚手放すほど本当にそれが欲しい?」と、問いかけましょう。
また、ハンガーの数を固定し、この分しか持たない、と決めるのも手。洋服がむやみに増えるのを防げます。
「痩せたら着るようになるかも」という考えは捨てる
痩せたらそのときに一番似合う、もっと素敵な新しい服を着たくなるはず! 無理に昔の服を着る必要はありません。今、サイズが合わないものは処分して。
服を手放した後は…
ようやく手に入れたきれいなクローゼット。この状態をキープするために心がけたいことをご紹介します。
春と秋の衣替え時にクローゼットをチェック
年に2回ほど洋服全体を総点検するのが理想です。春と秋の衣替えのついでにやるのがよいでしょう。シーズン頭に持ち物を把握できるので、余計なものを買わずに済みます。
休日にクローゼットをリセットする
日々、洋服を出し入れすれば、当然クローゼット内は乱れます。そのままにすると、何がどこにあるのかわからなくなり、ダブり買いする可能性大。とはいえ、毎日整えるのは大変なので、1週間に1度、休日にリセット! こまめに片づければ作業もラクです。
買い物リストを作る
着ていない服を手放すのはもちろん、無駄に服を買い足さないことも大事です。しかし、ショップにはお手頃価格の使い回せるアイテムがいっぱい! その誘惑に負けないためには、「買い物リスト」を持ち歩くのが有効です。本当に必要なものから優先順位をつけ、それから買うよう意識すれば、自然と無駄買いしなくなりますよ。
林さんが提案するのは、シンプルだけど確実に効果のある整理・見直し術でした。素敵な自分でいるために、早速取り入れてみませんか?
(写真 山本 彩乃)