
- 菅原さくら
- 1987年の早生まれ。ライター、編集、雑誌『走るひと』副編集長など。人となりに焦点を当てたインタビューや対談が得意。雑誌やWebメディア、広告・採用、コピー、パンフレットなどさまざまなものを書きます。
http://www.sugawara-sakura.com/
子育てグッズこそ、使っていてテンションが上がるものを選びたい。デザインがかわいかったり、とびきり性能が優れていたりすると、疲れているときにも楽しい気分になれるはず。そんな素敵なアイテムを、1歳の子どもを育てるライター・菅原さくらが選びます。
今年の夏は、がんがん日差しが照りつけるというより、むしむしとした暑さが続きますね。気温37℃なんて聞くと、体温だったらあと0.5℃で保育園からお迎え電話がきちゃうよ!? と焦ってしまいます。
子どもと出かけるときの熱中症対策は、万全ですか? くもりや雨の日は油断しがちだけど、気温と湿度が高ければ、天気がすこしくらい悪くても熱中症は発生します。
とくに、体温調節機能が未熟な乳幼児は、大人よりも注意が必要。私たちが「今日はちょっと涼しいな」と思っていても、身長の低い子どもは、アスファルトからの照り返しをまともに受けてしまいます。クッション性の高いA型ベビーカーや抱っこ紐も、風通しがよくないため、熱をうまく逃がす対策をしないといけません。
我が家ではソフトタイプの保冷剤にタオルを巻いて、ベビーカーの背中に敷いたり、抱っこ紐では自分と息子の間に挟んだり。でも、もっといいアイテムがあるんじゃないかと思いながら、昨年は夏を越してしまいました。
そこで今回は、気になる熱中症対策アイテムをピックアップ。いろいろ試してみたなかから、使い勝手のよかった5つを紹介します。
強めのクリップで挟むため、子どもが多少引っ張ったくらいでは外れないのがいいところ。足元が袋状になっており、足の日焼けもばっちりカバーしてくれます。
着丈70cm×身幅80cmのゆったりとしたつくりは、身長78cmの息子だと少し大きいくらい。来年も使えそうな余裕がありました。
手っ取り早く体を冷やすには、保冷剤を当てるのがおすすめ。冷凍庫で凍らせてもやわらかいジェルタイプなら、子どもが嫌がることもありません。
使用時には、ベビーカーや抱っこ紐のなかで、ベストな位置をキープできるカバーに入れたいところ。子どもが多少動いてもずれにくく、しっかり取りつけられる作りがベストです。また、溶けてきたときに水分が出て、周りが濡れてしまうのは避けたいですよね。
そんな2つの条件を満たす、カバー付きの保冷剤はこちら。
紐を結んで取りつけるから、クリップタイプより長さの調整がしやすいのも◎。ベビーカーだけでなく、抱っこ紐でも使えます。
ただし、保冷ジェルは冷凍庫に8時間以上入れると硬くなってしまうので、出かける時間から逆算して冷やすか、すこし溶けて柔らかくなったものを当ててあげましょう。
▲セットの保冷剤はMサイズが1つ、Sサイズが3つ。子どもの体格や冷え具合に応じて、保冷剤のサイズや数を調節できるのも特徴です。
▲保冷剤を入れて着せられるベスト、なんてものも。「何の作業着ですか?」みたいな市販品が多いなか、ハンドメイドマーケット『minne』などでは、比較的かわいいデザインの保冷ベストが販売されています。
そもそも赤ちゃんという生き物は、かたかたと動いたり、音の出たりするアイテムが大好き。扇風機なんて垂涎の的です。
風が直接当たって冷えすぎてしまうイメージがあったけれど、風量がほどよいので大丈夫。ネックを自由に曲げられる製品を選べば、送風位置の微調整もできます。
▲扇風機に向かって声を出し、ビブラートを楽しむのは、もはや人間の性。1歳5ヶ月の息子が自然にやっている姿を見ると、DNAに組み込まれているとしか思えません。
▲正面に取りつけると、やっぱり羽根をさわって楽しんでしまいます(ハンドパワーではありません)。
また、私のベビーカーはバンパーバーがやわらかく、ぐらぐら揺れて安定しませんでした。おさわり防止も兼ねて、ハンドルに付けるのがおすすめです。
ちょっとそこまでだから、と丸腰で出かけるのがはばかられるほどの猛暑もしばしば。つねに「この命を守り抜く……!」というほど大げさな気持ちではなくても、できる対策はしてあげたいと思います。
だって単純に、涼しいほうが子どもだって気持ちいいですもんね。いましかない子どもとの夏を、便利なアイテムで快適に過ごしましょう。もちろん、第一に水分補給も忘れずに!