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- 柴﨑 光一
- 建築・インテリア学科卒の造園士×Webコンテンツクリエイター。 東京で建築、カナダのトロントで造園、その後カナダのハリファックスの大自然で植物と戯れながら、植物・庭・ガーデニングのWebコンテンツクリエイターを開始。 現在はヤシの木を主体とするドライガーデンの造園士とWebコンテンツ・ガーデニング商品の監修者としても活動中。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味の植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに植物や庭の魅力をお届けします。
「誇り」の花言葉をもつアマリリスは、春に咲く大きな花が美しく、庭の花壇の寄せ植えや、室内のインテリアにおすすめの草花。アマリリスの花・葉の特徴、植え付けの時期や方法、肥料のタイミング、育て方のコツなど、魅力をたっぷりとご紹介します!
目次
長く伸びた茎の先に、春から夏にかけてユリやスイセンのような大輪の花を咲かせるアマリリス。赤やピンク、紫、白など花の色や模様のバリエーションが豊富で、明るい雰囲気の庭や室内にあいます。
開花期間が長く、育て方も簡単なので花壇の寄せ植えや、室内の鉢植えにおすすめです!
アマリリスは、初春に球根を植え付けて、春から夏に咲く「春咲き」が多くあります。しかし、オランダ産のアマリリスは、夏に球根を植え付けて、秋に開花を楽しむ「秋咲き」が主流。種類によっては12月上旬ごろまで開花を楽しめるものもあります。
3〜4月になると球根から太い黄緑色の新芽を出すアマリリスは、4月下旬以降に花を咲かせます。8月ごろに花は枯れてしまいますが、葉は冬ごろまで鑑賞できます。
アマリリスの植え付けは、冬が過ぎて暖かくなる3〜4月ごろにします。植え付ける用土に元肥として肥料を入れ、葉が枯れ始める秋〜冬ごろに追肥をしましょう。花が咲き終わったら花と花茎を摘芯します。
1本の長い茎の先に、6枚の花びらをもつユリのような花を咲かせるアマリリス。種類によっては、八重咲きに咲くものもあり、花の色も豊富です。
アマリリスの葉は、ササのように細長く地面近くからアーチを描くように伸びます。葉は厚く光沢があり、つるつるとした手触りをしています。
アマリリスの花言葉は「誇り」「すばらしく美しい」「内気」「おしゃべり」「強い虚栄心」です。
基本的にアマリリスは、日当たりと風通しがよい場所で育てると元気に生長します。日陰過ぎると夏に花が咲かない、花が小さくなる場合も。風通しにも注意して、西日の当たらない場所を選びましょう。
鉢植えでアマリリスを育てている場合は、季節によって移動させることも大事です。春〜秋の間は陽の光が当たる場所に置きますが、梅雨の時期は軒下に移動させ、冬は室内で管理するといいです。
球根にたくさんの水分を蓄えているアマリリス。土が湿った状態が続くと、根腐れを起こして、枯れてしまうこともあります。
植え付ける前に、掘り起こした土に腐葉土、赤玉土、川砂利を混ぜて、排水性・通気性・保水性をよくしましょう。
アマリリスの球根を寒さに当ててしまうと、霜に当たって株が枯れてしまうので、冬を過ぎた3月下旬〜4月ごろに花壇や鉢植えに植え付けましょう。5月を過ぎてしまうと開花の準備がはじまってしまうので注意してくださいね!
アマリリスを植え付けるときは、球根の頭が土から1/3程度出るように浅くします。土を被せたら手のひらで球根の周りを軽く押して、しっかりと固定させましょう。
球根を植え付けるときに、アマリリスに水をたっぷりと与えますが、蕾が出るまでは、できるだけ土を乾かしてから水やりをします。
開花後は土の中が乾いて表面が白っぽくなったら、水をたっぷりと与えましょう。寒くなると生長が緩やかになるので、水も徐々に控え、冬は完全に乾かしてから水やりします。
玉ねぎのように大きく丸々と太ったアマリリスの球根には、栄養がたっぷりと含まれています。用土にあらかじめ、窒素、リン酸、カリウムのバランスの取れた肥料を、元肥として混ぜておけば、花が咲くまでは追肥をする必要はありません。
ただし、花が咲き終わって葉も茶色く変色しはじめたら、お礼肥として緩効性化成肥料や液体肥料を与えましょう。
春から秋の間は、アマリリスの葉、茎、球根に赤斑病(せきはんびょう)が発生することがあります。葉や茎の表面に赤い小粒の斑点模様ができはじめ、徐々に大きくなり、最終的には、亀裂が生じたり、穴が空いたりします。
放置すると別の植物へ感染し、被害が拡大してしまうので、見つけ次第株は破棄しましょう。
気温や湿度が高くなると赤斑病は発生しやすいので、アマリリスを育てるときは、できるだけ日当たりと風通しがよい場所で管理してくださいね。
明るい庭や、洋風の庭にあうアマリリスは、水やりや肥料も楽で、鉢植えでも手軽に育てられる魅力的な草花です。花の色や模様が種類によってさまざまなので、色の違うもの同士を寄せ植えして、季節ごとの変化を楽しんでくださいね!