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ガーデニング
柴﨑 光一

甘い香りのする庭木「クチナシ」の特徴や育て方を紹介

剪定がシンプルなクチナシは、夏に咲く白い花が美しく、甘い香りが楽しめ、特徴あるユニークな実も鑑賞できるので、庭木やシンボルツリーに人気。クチナシの花・実・葉の特徴や花言葉、剪定時期や方法、育て方など、魅力をたっぷりとご紹介します!

色や香りを楽しめる庭づくりにおすすめのクチナシ!剪定や育て方も簡単

夏にアスタリスクのような形をした白い花をたくさん咲かせるクチナシ。大輪の花は美しく、甘い芳香がするので、色や香りの楽しめる庭がつくれます。花や実の付きが良く、樹形も自然に整いやすいので、管理も楽!シンボルツリーや庭木におすすめです。

クチナシは冬に葉を一斉に落とさない常緑性の低木。1年中スタイリッシュな葉を鑑賞でき、落ち葉など掃除や、剪定などの手間もかからず、育て方も簡単でおすすめです!

 

クチナシの特徴&鑑賞や剪定などの時期や育て方の基本

クチナシの基本情報

  • 分類:アカネ科クチナシ属
  • 学名:Gardenia jasminoides
  • 英名:Gaedenia
  • 和名:梔子
  • 原産:東海地方〜沖縄、中国、台湾、インドシナ半島
  • 特性:常緑性
  • 形態:低木
  • 樹高:1〜3m
  • 開花期:6〜7月
  • 花色:白色
  • 結実期:10〜12月
  • 耐暑性:強い
  • 耐寒性:やや弱い
  • 耐陰性:あり

クチナシの花・実・葉の鑑賞時期

クチナシは、6〜7月にかけて直径6cmほどの白い花を咲かせ、秋から冬にはオレンジ色の実を付けます。常緑樹のため、濃い緑の葉を1年中楽しめます。

クチナシの剪定や肥料、植え付けなどの手入れ

生長スピードが早いクチナシは、剪定は1年に1度のペースで行います。花付きがよくなるように4〜5月と、お礼肥として7月に肥料を与えましょう。暖かくなる頃の3〜4月に、植え付けができます。

 

夏に甘い香りが楽しめる庭木!クチナシの花・実・葉の特徴と
花言葉

クチナシの花|芳香ある純白の姿が美しい

夏に咲く白いクチナシの花は美しく、甘い香りを放ちます。香りの良さからジンチョウゲ、キンモクセイと並び「三大香木」の1つです。しかし、花は1日で枯れてしまう1日花でもあります。

クチナシの実|ユニークな特徴ある姿

クチナシは、鳥のくちばしのようなユニークで特徴ある実を秋ごろに付け、緑色から次第にオレンジ色へと熟します。実は昔から染め物や栗きんとんなどの料理の着色に使われていたようです。

クチナシの葉|種類を選べば斑入りのものもある

日本にも自生する代表的なクチナシは、楕円形(だえんけい)の形をした濃い緑の葉を出し、放置すると丸くこんもりとした姿になります。

種類によっては、葉の縁に黄色や黄緑の斑が入る品種もあり、カラーリーフとしても楽しめる魅力があります。

クチナシの花言葉

クチナシの花言葉は「優雅」「洗練」「喜びを運ぶ」「とてもしあわせ」です。

 

病気や害虫の被害に注意!クチナシの育て方とコツ

夏になるとクチナシに、オオスカシバというスズメガの幼虫が付き、葉を食害します。6月を過ぎたころには、薬剤を散布しておくといいです。

育て方1. 日当たりと風通しがよい場所で

クチナシは、日当たりと風通しがよい場所で育てると元気に生長します。日陰過ぎると夏に花が咲かない、秋に実がならない場合も。

また、葉に黒や黄色の斑点の病気が出て葉が枯れてしまうこともあるので、春から夏の間にしっかり陽の光が当たり、西日が強く当たらない場所に植え付けましょう!西日が強く当たらないような東南側、南側の場所で育てるのがおすすめです。

育て方2. 排水性・通気性・保水性のある土で

湿った場所で育つクチナシは、有機質がたっぷりとはいっているふかふかの土が大好き。ただし、水はけが良過ぎて乾燥しやすい土では、水切れが起こりやすく、枯れてしまうことも。

植え付ける前に、掘り起こした土に腐葉土、黒土、ピートモスを混ぜて、排水性・通気性・保水性をよくしましょう。

育て方3. 足で踏んでクチナシの苗木をしっかりと固定

植え付け穴と根鉢に隙間があると、根が張れず枯れてしまうこともあるので、クチナシの苗木を植え付けるときは足でしっかりと根鉢を踏み、固定させる必要があります。

植え付けができたら、最後に根と土が定着するように水をたっぷりと株元にかけましょう。

育て方4. 土の中を乾燥させ過ぎないように水やり

乾燥を嫌うクチナシは、定期的な水やりが欠かせません。春や秋は1〜2週間のペースで、夏は4〜7日のペースで、水やりするといいです。

ただし、過湿で根腐れを起こすこともあるので、土の表面が乾いてさらさらの状態になったら与えましょう。

育て方5. 開花前後に肥料を

定期的な肥料を与えなくても元気に育つクチナシ。開花する前の4〜5月と開花した後の7月に、緩効性化成肥料や油かすを与えると、花がたくさん楽しめ、咲いた後も株が弱りにくいです。

育て方6. クチナシの適切な剪定時期は、7月中旬ごろ

クチナシは、7月ごろに花が咲き終わると、8月には翌年の花芽を形成し始めます。そのため、8月を過ぎた剪定は、花芽を切り落としてしまい、翌年に花があまり咲かなくなってしまう場合も。

花が咲き終わったら、枝から強く真っ直ぐ伸びた徒長枝、枝同士が交差してる箇所、絡み合っている箇所など、不要な枝、枯れ枝を切り落としましょう。

 

おわりに

花や実の付きがよく、甘い香りも楽しめるクチナシは剪定や育て方も楽で、初心者でも育てられる魅力的な庭木。特徴あるオレンジの実は、切り花やドライフラワーとして長く鑑賞ができます。ぜひクチナシを庭木やシンボルツリーにして、個性あふれる庭づくりを楽しんでくださいね!