
- 柴﨑 光一
- 建築・インテリア学科卒の元造園士。植物が大好き過ぎて、大自然のカナダで植物と戯れながら、 観葉植物・庭木・草花を使ったガーデニングの世界を開拓しています。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味のさまざまな植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんにガーデニングの魅力をお届けします!
難しいと思われがちな樹木の地植え。実はガーデニング初心者でも枯らすことなくできます。造園士だった筆者も始めたてのころは、不安でしたがやってみると難しいことはなく、少し力仕事が必要なだけです。庭木の地植えの仕方やコツ、注意などをご紹介します。
目次
「樹木を植えるのは業者に頼む」と思う方が多いと思いますが、植える樹木の樹高が1〜2m前後であれば、ガーデニング初心者でも庭に地植えできます。ただし、樹高が2mを超えてくると、重さがかなりあるので、2人以上で作業に取り組むことが安全です。
苗木は植木屋で直接見ることもできますが、近くのホームセンターでも種類多く、立派な苗木を販売しているところもあるので、手軽に選べますね。
まずは、ガーデニング初心者の方は、お店やホームセンターに苗木を直接見に行って、好みの種類や品種の苗木を選んでみましょう!
苗木を庭に地植えする前に、まずはその苗木の選び方について紹介!樹木全体の見た目の良さも大事ですが、根の状態を確認することも大事。ガーデニング初心者の方は、このあと紹介するポイントを押さえつつ、お店にいる専門の方に詳しく話を聞くのもおすすめします。
樹木の根が健康的か、ポットや鉢の表面・裏面から見える根を触ったり、ポットの側面を軽く潰したりして、固いかどうかチェックします。根が麻布で巻かれている場合も同様に、できるだけ触って、状態をチェックしましょう。
根がブヨブヨ、スカスカでは、樹形がいくら美しくても、選ぶ価値はありません。しかし、根を外から確認することは難しいので、できる範囲でやってみてくださいね。
苗木の枝葉や幹の健康状態を確認します。葉数が多いもの、色が濃いもの、斑点模様など病気の症状がないもの、幹にコブやシワがないものなどを選びましょう。
枝葉がある一定の箇所でたくさん出て混み合い、ほかの部分がスカスカのような、健康状態の悪いもの、ハダニやカイガラムシの被害が多いものはできるだけ避けてくださいね。
樹木全体の健康状態が確認できたら、幹の佇まいが美しく、庭のテイストにあう自分好みの苗木を選びましょう。幹が地面から一本で立つものや、3、5本と奇数で数本立ち上がるような株が美しく、庭を森の中にいるような雰囲気をつくりやすいですよ。
ガーデニング初心者でもできる苗木の地植えの方法・手順をポイント共に紹介します。苗木を植え付ける前に、植え付ける土は粘土質過ぎないか、水が溜まりすぎる低地ではないか、土の下はコンクリートではないか、確認する必要があります。
植え付ける場所が悪ければ、庭木は枯れてしまうので、土壌を改良したり、工事をしたりする必要があるので、必ず確認しましょう!
苗木に麻布(根巻き布)がついている場合は、基本的には外さずにそのまま植え付けます。麻は土に自然にかえるので問題なく、根鉢が崩れないようにしてあげることが大事です。ただし、中の土がすでに崩れている場合は、麻布を外して植え付けます。
ポットの場合は、根が傷つかないよう根鉢を崩さずにポットを取り外します。
土の水はけや通気性などが悪い場合は、腐葉土やバークチップなど、掘り起こした土に混ぜ合わせて、苗木を植え付けます。
苗木の樹高が2mを超えるような大きなサイズは、土の量も多くて重いため、ガーデニング初心者の方1人で作業は難しいです。怪我などのリスクも増えるので、必ず2人や3人以上で作業してくださいね!
苗木を庭に植え付けする適期は、樹木の種類や品種によって違います。苗木を地植えする前は、その樹木の生態や育て方について調べてから、作業をすると枯らさずに済みます。
テキスト:
庭木やシンボルツリーを庭に地植えすることは、植え付けの方法や手順を知ると、ガーデニング初心者でもでき、枯らさずに育てられます。また、自分で植え付けることで、その庭木にさらに愛着がわくので、大事に育てられますよ!庭木を植えよう!ガーデニング初心者でもできる地植えの仕方