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DIY
津久井 玲子

初心者におすすめ!より失敗の少ないヘッドライトの磨き方

ヘッドライトが曇ってきているのに気がついた時、あなたはどうしていますか?自動車好きで手入れにも慣れた方ならば、自分で磨き上げてしまうことでしょう。しかし、誰でもできることではありません。初心者でもできるヘッドライトの磨き方をご紹介します。

ヘッドライトの黄ばみの原因

ヘッドライトが曇る原因の中でも、関わりが深いのが紫外線と傷です。紫外線でヘッドライトカバーが劣化したり、経年劣化したりして曇ることが一般的ですが、傷が汚れの受け口になって曇ることもあります。

 

ハロゲンライトを使っているヘッドライトの場合には、内側が結露して曇ることも。本来はハロゲンライトの熱で内と外の空気に温度差が生じた時のために、一般的にヘッドライトには通気口が設置され、内部と外部の空気の量や湿度を調節しているのです。

 

しかし、その通気口が詰まってしまうことで、ヘッドライトの外と中で空気の循環が妨げられるようになります。その結果、ヘッドライト内部で結露が発生し、曇って見えるのです。ヘッドライトが曇って見える原因は、外と内で異なることがわかります。

 

ヘッドライトの曇り、放置していて大丈夫?

ヘッドライトの曇りをそのまま放置していると、その分、ライトをつけた時の光量が減ってしまいます。照らしているはずが十分な明るさを得られず、事故の原因になる危険性があるのです。

 

十分な光量が得られないということは、車検を通る条件も満たせません。車検では光量のほかに光の色についても規定があるなど、さまざまな条件をクリアする必要があります。ヘッドライトが曇っていないか、常に気をつけておくことが大切です。

 

 

初心者におすすめのヘッドライトの磨き方

愛車を普段から自分の手でメンテナンスをしている方なら、常日頃から耐水ペーパーやポリッシャー、コンパウンドなど、ヘッドライト磨きに欠かせない道具も一通りそろっていることでしょう。磨き方も熟知していて、手間取ることなく楽々こなすことも可能です。

 

しかし、「普段は洗車程度でヘッドライト磨きそのものは初めて」という方も多いのではないでしょうか。そのような初心者でもお手軽な、おすすめの磨き方をご紹介します。

 

用意するもの

「とにかく磨き作業そのものが初めて」という方におすすめなのが、市販の専用クリーナーを使って磨き上げることです。普段のお手入れ感覚でできるのもおすすめポイントといえるでしょう。

 

用意するのは、ヘッドライト専用クリーナーのほかにコーティング剤、マイクロファイバークロス(コーティング剤用と2枚)、マスキングテープ(ヘッドライト周囲の養生用)です。購入時には、お店の人に初心者におすすめの商品をきくと迷わずにすみます。

 

磨き方

ヘッドライトをクリーナーで磨き始める前に、まずは洗車をして表面の汚れを落とします。ヘッドライトを磨く時に、車についているゴミで傷をつけないためです。

 

洗車が終わったら水気を拭き取り、ヘッドライトの周りにマスキングテープを貼って養生します。クリーナーで誤って塗装部分まで磨かないためです。ここまでは準備段階なので、この後にいよいよクリーナーでヘッドライト磨きを始めます。

 

まずはマイクロファイバークロスに、商品に書かれた適量のクリーナーをつけてください。それからヘッドライトを、黄ばみやくすみが消えるまで磨き上げます。色が落ちたら、マイクロファイバークロスの別の面でクリーナーを拭き取りましょう。

 

磨き上げたら保護するためのコーティング剤を、別のマイクロファイバークロスにつけて塗りつけます。塗りつけ方は、コーティング剤に書かれている指示に従うのが間違いがなくおすすめです。後はマスキングテープを剥がせば、キレイに仕上がります。

 

ヘッドライト磨きはどのくらいの間隔でやるのがおすすめ?

ヘッドライト磨きは、使うコーティング剤によって間隔を決めるのがおすすめです。通常は3~6か月程度、効果が持続します。

 

定期的にコーティング剤を塗り直せば、ヘッドライトが黄ばんでくることはそうそうありません。洗車後のちょっとした手間でキレイな愛車を維持できるので、あらかじめ「いつといつに作業する」と決めておくと、忘れずにすむのでおすすめです。

 

 

ヘッドライトの内側の磨き方は?

ヘッドライトの内側の磨き方は、専門的な知識も必要になるため初心者には難しいです。ヘッドライトの種類によっては、カバーを開いたり、ヘッドライトそのものを取り出したりすることもあります。初心者には荷が重く、おすすめできません。

 

ヘッドライトの内側が結露してしまう、くすんでいるといった時には、ディーラーやショップに相談するのが一番です。もしハロゲンランプを使っているのなら、その時ついでにLEDライトに交換してもらうと、その後の結露の予防にもなります。

 

車の整備に慣れて知識もついてくれば、ヘッドライトの内側を磨く技術も身につくものです。しかし、そこまで車にこだわりがないなら、車の定期点検の時にヘッドライト周りもチェックしてもらう程度で充分でしょう。

 

 

ヘッドライトの日頃のメンテナンス方法

ヘッドライトが黄ばみはじめてから磨き上げるのは、なかなか大変な作業です。そのため先にもご紹介したように、定期的に専用のコーティング剤で保護するとよいでしょう。中でも紫外線防止効果のあるコーティング剤がおすすめです。

 

ただし、コーティング剤を定期的に塗り直していても、洗車の時にヘッドライトをゴシゴシこするのは逆効果になります。洗車用のクリーナーでコーティング剤が落ちたり、こすることで傷がついたりするのです。

 

洗車をする時にはなるべくヘッドライトにボディ用洗浄液がつかないように注意し、ヘッドライトは専用のクリーナーやコーティング剤を使いましょう。

 

ヘッドライトを紫外線から守ることも大切といえます。車はなるべく日陰に止める、カバーをするといった手間をかけることで、黄ばみを防げるのです。冬場でも意外と紫外線量はあるので、冬だからと油断せず、車は日陰に止めましょう。

 

ハロゲンライトからLEDライトに変えることもおすすめです。ヘッドライトの内側が結露しにくくなるだけでなく、光量も増すためいいことずくめといえます。車を買い替える時にも意識しておきたい部分です。

 

できるだけお金をかけたくないという方は、ヘッドライトフィルムを貼るという方法もあります。ヘッドライトの保護効果があり、傷もつきにくくなるため、一定の効果は期待できることでしょう。

 

ただし、光量が落ちるというデメリットがあるため、車検を通らない危険性があります。そのため、あくまで選択肢の1つであり、貼りつける場合には自己責任となるので要注意です。

 

 

おわりに

ヘッドライトに元の輝きを取り戻す磨き方は、コツさえつかめば初心者でも簡単です。また、ヘッドライトの黄ばみ予防も、要点さえ理解していればそこまで手間はかかりません。

 

ただし、ヘッドライトの内側の黄ばみ取りに関しては、プロに頼むのがおすすめです。無理して愛車を傷めてしまっては意味がありません。

 

愛車の見た目に大きく響くヘッドライトの黄ばみ。スッキリ落としてピカピカの愛車を維持してください。