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家事
佐藤 恵子

神棚を設置するなら守りたいこと!神棚の設置場所と神具の配置

神棚を置くなら、正しい場所に正しい方法で設置する必要があります。触らぬ神に祟りなしというくらいで、正しい作法に則って設置や参拝をしないのであれば、置かないほうが良いということです。神棚を置くなら絶対に守るべき設置場所と神具の配置を紹介します。

神棚の正しい設置場所と神具の配置

 

神棚を置く、正しい場所を知っていますか?神棚はどこに置いても良いわけではなく、古来から伝わる正しい設置場所があります。

 

神棚の正しい設置場所

神棚を置く場合は、以下の6つの点に注意してください。

 

  • 仏壇と神棚は違う部屋に設置されることが望ましい
  • 仏壇と神棚は向かい合わせや上下の配置はNG
  • 神棚の正面が、東または南に向くのが良い
  • 神棚は目線より高い位置にお祀りする
  • 家族が集まる場所、リビングや居間などが理想的
  • 神棚の上は空であることが一番良いので、可能であれば一番上の階が良い

 

昔の住宅であれば、仏間という部屋が用意され、そこに仏壇を置き、神棚は居間にといった具合に分かれて置かれていました。これが理想ではありますが、昨今の住宅事情を考えると、難しいと言わざるを得ません。

 

そこで、同じ部屋に仏壇と神棚を置くさいは、それぞれを向かい合わせに置いたり、上下に置いたりしてはいけません。

 

向かい合わせは対立祀りといい、家相的に凶だとされています。また、仏壇の上に神棚があっては、神様が仏さまを踏む形となります。逆も同様の意味から、決してしてはいけないことの1つです。

 

神様は常に上である必要があります。そのため、神棚の位置は、人が立った時の目線より少し高い位置に設置しましょう。

 

いつでも気軽に感謝の気持ちを伝えられることが理想ですから、人が常に集まりやすいリビングや居間に神棚を設置するのが良いでしょう。

 

また、神様の上には空しかないのが道理です。2階建て以上の家や集合住宅で、上に違う部屋や空間があるときは、神棚の上の天井に「雲」と書いた紙を貼り付けておきます。

 

神棚に置くお神札の正しい配置

神棚とは、伊勢神宮のお札や氏神様のお札を祀って、なかなかお参りにいけない代わりに、簡易的にお参りをする場所として設置するものです。

 

神様にも順位がありますし、神具の位置も決まっています。では、神具の位置について解説します。

 

お神札の配置は、神棚の作りによって違います。神棚は一社作りと三社作りがあり、それぞれ屋根の形状が一つか三つかで分かれいます。

 

一社作りの場合のお神札は、左から天照大御神、氏神神社、崇拝神社となります。三社作りの場合は、左から崇敬神社、天照大御神、氏神神社となります。

 

崇敬神社のお札は何枚あってもよく、重ねて配置するようにしましょう。お神札は、毎年新しいものに変え、古いお札は感謝を込めて、お札をいただいた神社にお返しします。

 

神棚にお供えする神具の正しい設置場所と決まり事について

 

神棚にお供えする神具とその基本や決まり、注意点について紹介します。

 

神棚にお供えする神具とは

神棚にお供えするために、次のような神具を使用します。

 

  • 水玉(水器)1子
  • 瓶子(徳利)1対
  • 皿2枚
  • 榊立て1対

 

水玉は、水をお供えするために使います。丸い形に蓋がついており、素焼きや白い陶器が用いられます。水は八分目ほど入れ、蓋を少しずらして、神様が水を飲めるようにお供えします。

 

瓶子と徳利、どちらを用いても良いでしょう。神様にお酒を献上するために使う神具です。瓶子には蓋がついているため、お神酒を注いだら蓋をしてお供えします。

 

皿は米や塩をお供えするために使います。大きさは神棚の大きさに合わせますが、丸い皿が基本です。

 

榊を立てるための榊立てを準備してください。榊は毎月1日と15日にお供えするものです。しっかり管理された榊は、毎月2回の交換で瑞々しさを保つことができます。

 

神棚の神具の配置位置

用意した神具を配置する正しい場所を紹介します。

 

中央に左から水玉、米、塩を置きます。瓶子をお供えするときは、それらを前方にし、奥に1対の瓶子を備えます。

 

これらを設置するために、三方といわれる足つきお膳のようなものを使うことがあります。神棚の大きさや設置場所によっては使えないことがありますので、代わりに折敷を使うこともあります。

 

また、神棚の前面のスペースによっては、奥の真ん中に米、両端に瓶子、前の両サイドに水と塩といった置き方や、左から水、酒、米、酒、塩と一列に並べる置き方があります。

 

榊は、神棚の両脇に置きましょう。

 

神棚にお供えをする際に注意したいルール

毎日必ず新しいものをお供えするのは、米、水、塩です。塩は粗塩であることがルールです。水も、朝の最初の水、初水をお供えします。

 

前述したように、榊のお供えは、毎月1日と15日です。また、お酒をお供えするのも、この日だけです。

 

毎月1日と15日は、神道で月次祭(つきなみさい)が行われる日で、神棚もそれに倣って少し豪華にするためです。

 

榊の挿し方は、地域差があります。同じ木から取った榊の枝を1本ずつ挿す地域や、違う榊から取った枝を、それぞれに挿す地域、榊を何本も挿す地域などがありますので注意してください。

 

通常、朝にお供えしたものは、夜には下げます。榊を取り替えるときは、古い榊は土に埋めるなどして自然に返します。下げたお供えのうち、米や塩、水などは神饌(しんせん)としていただきましょう。

 

おわりに

神棚の正しい配置や神具、お供えについて、詳しく紹介しました。神棚はあるけど、お供えをどうしたら良いのか分からないとか、心機一転で神棚を設置したいという人の参考になれば幸いです。