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DIY
佐藤 恵子

剥がせる壁紙を使って簡単に部屋のイメージを変えてみない?

部屋の汚れた壁紙を張り替えたいけど、費用的にも時間的にも難しいと諦めていませんか?実は、簡単に壁紙を変えられる剥がせる壁紙という商品があります!賃貸物件でも安心の剥がせる壁紙の張り方から剥がし方まで解説しますので、ぜひ参考にしてください。

剥がせる壁紙を使える壁材の種類は?

 

剥がせる壁紙は、ウォールステッカーのように簡単に貼れて、剥がす時も糊残りが少ないため、部屋のイメージチェンジが直ぐにできるという点が最大のメリットです。

 

 

ただ、下地になる壁の種類によっては、使えなかったり、貼りにくかったりしますので、剥がせる壁紙が使える下地の壁を解説します。

 

剥がせる壁紙がしっかり貼れる壁材ビニール壁紙

  • 機能性壁紙
  • プリント合板
  • 化粧版
  • 表面が平らなベニヤ板
  • 表面が兵隊な木材
  • 表面が平坦なペンキ壁
  • ペンキを塗った平坦な木材壁
  • 織物壁紙や襖
  • 石膏ボード
  • コンクリート

 

総じて、表面が平らなことが剥がせる壁紙を貼るには適しているといえるでしょう。

 

機能性壁紙で、表面に防汚処理などのコーティングが施されているものは、貼ってもすぐに剥がれてしまう可能性があります。

 

また、ベニヤ板や木材などの表面に凸凹が多かったり、劣化していたりするものには剥がされる壁紙は貼れない可能性が大きいです。

 

ペンキ壁やペンキが塗られた木材やベニヤ壁も、ペンキがポロポロ落ちるほど劣化しているものには、剥がせる壁紙は使えません。

 

逆に布製の壁紙や襖、石膏ボードにはしっかり貼ることができますが、剥がす際にキレイに剥がすことができません。

 

専用の剥がし剤を使用した場合、下地の壁を傷めてしまうかもしれないのが、プリント合板とペンキを塗った壁です。どちらも、下地の色や模様を溶かしてしまう可能性があります。

 

剥がせる壁紙が使えない壁材

そもそも最初から剥がせる壁紙が使えない壁材は、以下のとおりです。

 

  • 凸凹の激しい壁
  • 土壁や漆喰壁
  • タイル壁

 

タイル壁は一見貼れそうですが、剥がせる壁紙自体が水分の影響ですぐ剥がれてしまうことが使えない壁材の理由です。

 

タイルとタイルの間の隙間が凹んでいることもあって、耐久性はありません。

 

一部のメーカーで、浴室にも貼れますという貼れる壁紙を販売していますので、タイルの上に貼りたいという人は、ホームセンターのスタッフに相談してみましょう。

 

剥がせる壁紙の張り方の手順と失敗しないためのコツ

 

剥がせる壁紙を貼る手順と、失敗しないコツを紹介します。まず最初に、湿度の高い日に貼るのがおすすめです。

 

壁紙は、湿度が高い日は伸び、乾燥している日は縮むという特徴があります。目に見えるほどではありませんが、皺などの失敗が少なくなります。

 

どうしても湿度の低い時期に貼らなければいけないときは、加湿器などで部屋の湿度をあげてみましょう。

 

壁紙を浴室に入れ、巻きを緩めてしばらく放置し、壁紙に水分を吸収させる方法も有効です。いったんシャワーなどで、浴室内の湿度を上げてから壁紙を持ち込みましょう。

 

剥がせる壁紙を貼る手順1

剥がせる壁紙を貼る壁の掃除をしてください。汚れや埃をしっかり落とさないと、剥がせる壁紙のシールが張り付いてくれません。

 

剥がせる壁紙を貼る手順2

手元の剥がせる壁紙を、貼る場所に合わせてハサミで切ります。この時、+10㎝程度の余裕を見て切ることがコツの1つです。

 

剥がせる壁紙を貼る手順3

剥がせる壁紙の起点となる場所に、仮止めをします。裏面の剥離紙を、上から30㎝くらい剥がして仮止めをしますが、剥離紙だけをカットできるスキージーという道具があれば、もっと作業がしやすくなります。

 

柄のある壁紙のときは、柄合わせ位置を確認しながら仮止めをします。仮り始めのとき、壁紙は壁より5㎝くらいはみ出させておきます。

 

【スキージーで入れる切り込み線の位置】

壁紙の起点になる方に、端から30㎝ほどの位置に、切り込み線をいれます。

 

30㎝幅の切り込み線の中央部分に、垂直になるよう2本の切り込み線をいれます。ここを剥がして仮止め用に使用しますので、2本の切り込み線の幅は全体幅の1/4から1/5程度が目安です。

 

剥がせる壁紙を貼る手順4

柄合わせが完了し位置が決まったら貼っていきます。仮止めがずれないよう注意しながら、少しずつ剥離紙を剥がし、剥がした部分を抑えて貼っていきます。

 

貼る際は、壁紙を抑える道具があると便利です。スキージーも使えますし、乾いた雑巾、平らな面を利用できる大型の三角定規などで、こするようにして貼っていきます。

 

この時、あまり強くこすり過ぎないよう注意してください。

 

剥がせる壁紙を貼る手順5

2枚目以降も同じように貼っていきますが、キレイに貼るコツがあります。それは、重ね貼りです。

 

互いの壁紙の端を合わせて貼るのが一般的ですが、素人では隙間ができることがあります。特に、剥がせる壁紙は、厚みがないことと、乾燥で縮むことを考えると、重ね貼りが最適です。

 

前に貼った壁紙の上に、1㎝程度を被せるようにして貼っていきましょう。壁紙の寸法によって、余分に1枚購入する必要がある場合などは、この限りではありません。

 

剥がせる壁紙を貼る手順6

全体を貼り終わったら、壁からはみ出した部分の壁紙をカットします。定規などを当てながら、カッターで切っても良いですし、スキージーがあれば、それで処理をすることもできます。

 

剥がせる壁紙を貼る手順7

数日経って、剥がれてしまった場所などがあれば、専用の補修糊で張り直してください。

 

剥がせる壁紙の剥がし方とコツ

 

剥がせる壁紙を利用したからといって、必ずキレイに剥がせるわけではありません。シール面が経年劣化すれば、それだけ剥がすのが難しくなってきます。

 

剥がせる壁紙を利用する際は、短期的な模様替えという位置づけが好ましいのは言うまでもありません。

 

しかし、最近は長時間経った壁紙も、専用剥離剤でキレイに剥がせますと書いているものがあります。長期に剥がせる壁紙を利用したいときは、ホームセンターのスタッフに相談してください。

 

では、一般的な剥がし方のコツを紹介します。

 

まずは、剥がせる壁紙を貼ることが難しいという壁には、絶対に貼らないことです。それ以外の壁は、専用の剥離剤を使ったり、一部分であれば除光液を使ったりすることで、シール面を剥がすことができます。

 

剥がすときは、ゆっくりと少しずつ剥がしていくのがコツです。一気に剥がすと、剥離剤がしみ込んでいない場所の下地の壁を傷めてしまうことがあります。

 

剥離剤は臭いがキツイので、換気を十分にしながら作業をすすめてください。

 

また、先に紹介したように、プリント合板やペンキを塗った壁には、剥離剤も除光液も危険です。下地壁の印刷模様やペンキを溶かしてしまうかもしれません。

 

そんな時は、壁紙の上の一部を剥がし、霧吹きで水分を与え、粘着面が緩むのを待って少しずつ剥がしてください。

 

床に水が落ちても良いように、最初に床の手当をすることを忘れないようにしましょう。

 

おわりに

剥がせる壁紙の貼り方のコツと、剥がし方のコツを紹介しました。手軽に模様替えができる剥がせる壁紙ですが、貼る場所によっては注意が必要です。不安な時は、ホームセンターのスタッフを味方にしてしまうと色々便利ですよ。