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家事
津久井 玲子

傘の寿命はどのくらい?正しい捨て方もご紹介

「傘はいつも雨が降るたびにコンビニで買って使っている」という方も多いことでしょう。一方で「いつも決まった傘を使っている」という方もいるはずです。しかし、これらの傘の寿命はどのくらいなのでしょうか?捨て方もあわせてご紹介します。

傘の寿命

まずは傘の寿命がどのくらいなのかから確認してみましょう。雨傘と日傘、それぞれの寿命は以下の通りです。

 

雨傘の寿命

雨傘の寿命は、一般的な雨傘だけでなく折りたたみ傘も含め、日本洋傘振興協議会(JUPA)による基準で定められています。そのJUPA基準で定められた傘の寿命は3~4年ほどです。

 

この基準はJIS規格やJUPA基準で想定する、傘の開閉に必要とされる強度などや、年間を通して傘が使用されるであろう回数をもとに算出されています。あくまで一般的な使用状況を想定して出された目安のため、実際の寿命とは異なることがある点に注意しましょう。

 

「傘の布地の水のはじき方が悪くなった」「傘の開閉時にきしんだり、抵抗を感じたりする」といった場合には、耐用年数内でも寿命がきた可能性が高いです。

 

日傘の寿命

日傘は雨傘と違って、寿命かどうかの見極めがしにくいといわれています。では日傘の寿命はどのくらいなのかというと、2~3年が目安です。雨傘よりも短いのは、生地の表面のUVカット加工の寿命が決め手となるため。

 

ではいつ頃が日傘の買い替え時かというと、明確に壊れてしまった場合は明らかに寿命です。開閉に違和感を感じる場合や、生地が破れてしまったなどの場合があげられます。

 

しかし、UVカット加工が寿命を迎えたかどうかはわかりにくいものです。傘の生地の状態を毎回確認して、こすれた跡が付いていたり、変色していたりした場合は、UV加工の寿命がきたものとして買い替えましょう。

 

 

【傘の正しい捨て方】傘は何ゴミ?

傘の捨て方を考えた場合、まず一番に困ることが「傘はいったいどんなゴミに分別されるの?」ということでしょう。

 

傘は、金属やマイクロファイバーなどのさまざまな素材で作られた骨の部分、ビニールや布などで作られた生地の部分、プラスチックや木など、こちらもさまざまな素材で作られた持ち手の部分に分けられます。

 

さらに長さもまちまちで、長いものになると50cmを超えることから、粗大ゴミに分類される可能性まであるのです。

 

では現実問題として「傘は何ゴミになるのか?」というと、「住んでいる場所の自治体が決めている」という答えに行きつきます。自治体のホームページで捨て方を確認してから、ゴミとして処分しましょう。

 

 

【傘の正しい捨て方】処理別の傘の捨て方

実際に傘を捨てる時には、どのような捨て方が正しいのでしょうか?状況に合わせた捨て方をご紹介します。

 

不燃ゴミや粗大ゴミとしての捨て方

自治体が傘を燃えないゴミである不燃ゴミとして扱っている場合は、指定されたゴミの日にゴミ袋に入れて出してください。ゴミ袋からはみ出しても問題ありません。同じ不燃ゴミでも、傘の骨の材質によっては、金属ゴミとして扱う自治体もあるので要注意です。

 

捨てる前に、処分する傘の長さも測っておきましょう。自治体によっては傘の長さが30~50cm以上になると、粗大ごみの日に出すのが正しい捨て方となります。粗大ゴミの場合は有料となることが多いので、自治体のホームページでしっかり確認してください。

 

また、オールプラスチックでできている傘など、傘の材質によっては燃えるゴミとして出せる場合もあります。骨や生地、持ち手など、傘がどのような素材でできているかをあらかじめ確認してから購入すると、いざ処分するとなった時に捨て方も楽です。

 

分別して捨てる時の捨て方

傘を部品ごとにバラしてから捨てなければならない時は、専用の道具も必要になります。特に骨の部分は金属やグラスファイバーなどが使われているため、パイプカッターや万能バサミなどの道具が欠かせません。

 

傘の骨から柄の部分や生地の部分を取り除き、骨も指定された長さに切ります。柄の部分や生地の部分は、自治体の定めに合わせた捨て方をしましょう。コンパクトな折り畳み傘でも、自治体の指示がある場合は分解して捨てます。

 

グラスファイバーを切る時には、滑り止めのついた軍手をはめてから作業すると安全です。切断面から出たガラス製のトゲでけがすることがないよう、注意しながら作業してください。切った骨は散らばらないように、まとめて縛って出すようにします。

 

 

【傘の正しい捨て方】捨て方は自治体で異なる

傘の捨て方を決めているのは自治体です。回収してもらうためにも、自治体の指示に従った捨て方をする必要があります。住んでいる場所の傘の正しい捨て方は、各自治体のホームページに記載されているので、一度は確認することが大切です。

 

特に自治体によっては、傘を処分する時の捨て方が以前とは変わったところもあります。そのため、傘を捨てる前には面倒に感じても、まず先に自治体のホームページの記載を見てみましょう。覚えていた捨て方と違っている可能性があります。

 

ゴミに出す以外にも捨て方がある

「捨てたい傘が大量にある」といった場合、手軽な捨て方がないものでしょうか?自治体によっては傘を資源ごみと考えて、回収ボックスやリサイクルセンターを設置している場合があります。

 

また、「毎回コンビニで買っているせいで傘が溢れている」というような場合は、「壊れていないけど処分はしたい」と感じることでしょう。もちろん、「新しい傘を買ったので、古い傘がいらなくなった」という場合もあります。

 

このような場合は、リサイクルショップに持ち込んだり、高級傘ならオークションサイトやフリーマーケットで売ったりすることも可能です。「売れるかどうかわからない」という傘なら、NPO法人に寄付をする方法もあります。

 

一方で、「壊れた傘が溜まってしまった」というのであれば、不用品回収業者に依頼することで、傘以外のものまで一括で処分するのもおすすめ。梱包などの手間もかからないので、お手軽に処分したいという方にはピッタリです。

 

ただし、回収業者によっては回収費用がかかることがあります。そのため、割高に感じる可能性も否定できません。傘以外も含めて、処分したいものが溜まっている場合の利用がよいでしょう。

 

 

おわりに

傘の寿命は意外と短いと感じるかもしれません。1本1本手作りするような高級傘ならこの限りではありませんが、それでもいずれは処分する時がきます。傘を捨てる時には自治体で定められたルールに従い、正しい捨て方をするようにしてください。