- 佐藤 恵子
- 4匹の犬たちと、里山暮らしを楽しんでいます。趣味は一人旅、温泉、読書、お菓子作り、籠編みなど多岐に渡ります。自分の好奇心をエネルギーに、皆さんのお役に立てる記事をお届けしたいと思います。
知らないと危険かも!地震対策に一番重要なのは家具の固定
地震で怪我をする要因の多くが、家具だということを知っていますか?地震対策で、真っ先にしなくてはいけないのは、家具の固定と日頃のレイアウトです。では、それをどのように行ったら良いのでしょうか。家具のレイアウトと家具を固定する方法を詳しく解説します。
地震対策に有効な家具のレイアウトとは
家具の転倒で、逃げ道が塞がれてしまうことを考えたことがありますか?地震対策を検討する中で、家具を置く場所は、とても重要なことです。
本来であれば、部屋にはできるだけ物を置かない生活が望ましいでしょう。しかし、住居が狭かったり、収納場所が少なかったり、家族が多かったりなどの様々な理由で、そうはいかない場合も多いのではないでしょうか。
そこで、最低限考慮したい家具のレイアウトについて解説します。
まずは、家族それぞれの避難経路を想定してみましょう。リビングから直接外に逃げ出せるのか、玄関を通らなければならないのかなどによって、家具の位置も違ってきます。
部屋から出る際のドア付近に、家具を置くのは避けてください。それが倒れてしまえば、部屋から抜け出すことができません。
玄関からの脱出となる場合は、玄関までの通路に倒れそうな家具を置かない、邪魔になりそうな荷物を足元に置かないようにしましょう。
リビングから直接庭に出られるようなパターンであれば、想定される出口の前に、ソファーなどの大型家具を置かないことが大切です。
また、家具を自分の頭より高い位置にしないのも効果的です。それが無理でも、地震の時に、家具の中身が自分に飛んで来ないように、家具の配置を考えましょう。
家具が低いと、どうしても上に色々置きたくなってしまいます。重量のある花瓶や、鋭利な角を持つ大きな額などは、避けたほうが無難です。
引き出しが飛び出したり、扉が開いてしまったりしないよう、1つ1つ丁寧にストッパーを取り付けることも忘れないでください。
また、それぞれの土地の特徴として、地震の波に方向があることがあります。それに気が付いているのであれば、その地震の揺れの方向と平行して家具を置くと、転倒などが防げることがあります。
地震対策として家具を固定する方法
地震対策として、家具を固定するという方法があります。レイアウト変更には、それなりのスペースが必要だったり、家内動線の影響で家具が動かせなかったりすることがあります。
しかし、固定してしまえば、家具の転倒や落下を防ぐことは難しいことではなくなります。家具を固定する方法について解説しましょう。
- 可能であれば、作り付けの家具が理想
- キャスター付きはキャスターを外すか、移動時以外は必ずロックをする
- 固定器具で家具を固定する
- 小さな家電は飛ばないように対策する
- 本棚の本を凶器にさせない工夫
固定器具は、天井と家具を突っ張り棒で固定するタイプや、L字金具で壁とねじ止めをするものなどがあります。基本的には、ネジで止めてしまうのが一番確実な固定方法になります。
ただ、一般家庭では、壁や天井などには下地材という柱が所々にあり、柱と柱の間には断熱材が入っています。この上を化粧ボードで覆うことで、壁や天井が出来上がります。
つまり、突っ張るにしても、ねじ止めをするにしても、柱に取り付けないと意味がありません。下地材を探す下地センサーという工具がホームセンターにありますので、購入しておくと便利です。
固定できない小さな家電は、地震の時、弾丸のように飛んできます。大けがの元になる可能性がありますから、こちらを固定する方法を紹介します。
電子レンジやトースターなど、いちも定位置にあるもので、固定が難しい電化製品は、それを固定するジェルシートが販売されています。敷くだけという簡単なものなので、利用しない理由はありません。
大型のテレビは、固定するための器具があります。テレビ台とテレビを繋ぐものなので、壁掛けのテレビには使えません。
大型の冷蔵庫であれば、突っ張り棒タイプの地震対策品で固定することができます。ただ、横揺れには弱いので、冷蔵庫の下に挿入するタイプの転倒防止具を挟んでおきましょう。
食器棚など、ガラスが多用されている家具には、ガラスが飛び散らないよう専用シートを貼っておきましょう。窓にも同じように対策をしておくと、より安心です。
両開きの扉や引き出しには、地震で開かないようストッパーが必須です。使うたびに閉める必要があり、面倒かもしれませんが、家族の怪我を防止するためには、とても大切なことです。
本棚は、扉がないタイプのものが多いのではないでしょうか。その時は、本が飛んでこないよう、本棚の側面から、もう片方の側面に、ベルトなどを渡しておくと安心です。
低い家具だからといって、地震対策に手を抜いてはいけません。大きな揺れに直面すると、その中身や飛び出した引き出しが、家族の怪我の原因になってしまいます。
家族でしっかり話し合い、直ぐにでも家具の地震対策をはじめてくださいね。
おわりに
家具の地震対策について紹介しました。面倒だと思っているうちに、大きな地震に見舞われるかもしれないのが、最近の現状です。少しでも早く対策を実行に移すことが、家族の安全を守ることだということを忘れないでくださいね。