
- 柴﨑 光一
- 建築・インテリア学科卒の元造園士。植物が大好き過ぎて、大自然のカナダで植物と戯れながら、 観葉植物・庭木・草花を使ったガーデニングの世界を開拓しています。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味のさまざまな植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんにガーデニングの魅力をお届けします!
玄関前の花壇がおしゃれで華やかになるだけではなく、玄関アプローチの見栄えがよくなり、住居全体的に美しく見えます。花壇の中の植物の配置や寄せ植えの組み合わせ方、素材や資材の選び方を上手に選んで、素敵な玄関を再現してみましょう!
玄関前の花壇をおしゃれに仕上げるためには、あらかじめの準備がとても大事。材料や道具を揃えることだけでなく、完成図のイメージや、作業するスペースの確保など、一つ一つ確認してから始めてくださいね!
インターネットや雑誌、近隣の庭やホームセンターのディスプレイなど、写真や画像、実物を見て、アイディアを取り入れると、よりイメージがわきやすくなりますよ!
植物の背丈や、葉・花の形や色、葉が1年中ついた常緑性、または葉が落ちる落葉性など四季ごとの変化なども考慮して、花壇をつくるとプロのようなおしゃれな仕上がりに。
初心者でも玄関前の花壇を、おしゃれで明るい雰囲気に仕上げることは簡単。材料や資材、植物を選ぶときに、お互いの色味があうか、主張しすぎないか、など見比べることが大事です。
できるだけホームセンターや園芸店などに足を運び、石やブロックなどの素材と植物を、その場で実物を見比べるのがおすすめ。すぐに判断でき、初心者の方にはとくにわかりやすく、素材や植物を選びやすいですよ。
花壇の枠組みをつくるなら石やブロックストーン、レンガ、枕木などを使うと、和風・洋風・和モダンなどと、さまざまな庭のテイストにあわせやすいです。
また、石や岩の色の違いによっても、庭の雰囲気がガラリと変わることも。黒や灰色みを帯びたものは、静けさのある和風の庭にあい、黄土色など黄味がかったいろは、ロックガーデンのような洋風の庭にあいます。
花壇をおしゃれに仕上げる作業の中でも難しいのは、植物を植える配置や寄せ植えの仕方ですよね。どのように組み合わせたらよいのか、植え方など難しいと感じることがたくさん。しかし、ちょっとしたコツさえ知っていれば、初心者の方でも簡単につくれますよ!
花壇の中心や最背面には、樹高の高い庭木やシンボルツリーを植えて、その根元周りに1m前後の低木を植えてみましょう。見た目がよくなり、全体的に一体感や華やかさが生まれます。
これを「根締め」といい、土の中の温度上昇を防ぎ、庭木は温度によるストレスを受けにくくなります。
・植えるときのコツ
低木の大きさにもよりますが、背の高い庭木と寄せ植えするときは、株間を30〜60cmほど余裕を持たせましょう。
緑一色で統一すると和風、そこに赤や黄色など色味を一色足すと、和モダン風に。さらに色味を多く足すことで、より洋風のような雰囲気をつくれます。
色だけでなく、葉の形、低木の樹形、ツルが伸びるもの、真っ直ぐ上へ伸びるもの、などさまざまな草花や低木を植え付けると、花壇に動きが生まれ、ハイセンスでおしゃれに。
・植えるときのコツ
セダムや玉竜などの草花で小さなスペースにも植えましょう。大きめの石を置いたり、ブロックやレンガを積んだりすると、さらに雰囲気がでます。
花壇の中心から外に向かって、背の高い庭木、低木、草花の順番で植えると花壇に立体感が生まれ、印象のあるおしゃれな仕上がりに。花壇の中を立体三角形になるようなイメージでつくるとわかりやすいです。
・植えるときのコツ
植物の株と株の間は詰め過ぎず、少し隙間をあけて植え付けましょう。植物が大きく生長したころには、見栄えのよい姿となります。
花壇の中の庭木・低木・草花などの配置の仕方や寄せ植えの組み合わせ方、素材や材料の材質や色味などを上手に組み合わせることで、玄関前にはおしゃれな花壇が仕上がります。まずは、ホームセンターや園芸店に足を運び、それから素敵な庭づくりをしてみてくださいね!