
- 柴﨑 光一
- 建築・インテリア学科卒の元造園士。植物が大好き過ぎて、大自然のカナダで植物と戯れながら、 観葉植物・庭木・草花を使ったガーデニングの世界を開拓しています。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味のさまざまな植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんにガーデニングの魅力をお届けします!
さわやかですっきりとした風味が魚料理にもあい、ハーブで人気のディル。寒さに強いため、防寒対策なども必要ないです。香りが防虫効果となり、花壇の寄せ植えや、野菜のコンパニオンプランツとして育てるのもおすすめ!ディルの育て方についてご紹介します。
セロリのように長い茎の先に細くて、きめ細かく分かれた葉をもつディル。葉・茎・花・種を料理の香りづけやトッピングとして使え、独特な風味が魚・肉・卵料理など多くの食材とあいます。
6月ごろになると、ニンジンの花に似た黄色い花を咲かせ、花壇の寄せ植えとしても、鑑賞ができるので、おすすめのハーブです。
暑さや乾燥に気をつければ、枯れることもなく、育て方は簡単。草花など植物を育てたことがないガーデニング初心者でも、育てやすい植物です。
・分類:セリ科イノンド属
・学名:Anethum graveolens
・英名:Dill
・和名:イノンド
・原産:地中海、インド、アフリカ
・草花:一年草
・草丈:50〜100cmほど
・開花:5〜7月
・花色:黄色
・耐寒性:強い
・耐暑性:弱い
・直根性:太い根が地面へ真っ直ぐ伸び、根鉢を作りにくく、移植を嫌う
・高温多湿に弱い:根腐れが起き、枯れる恐れがある
ディルは直根性のため、地面に植え付けをしたあと、ほかの場所へ移植するのは、できるだけ避けましょう。株にストレスがかかり、生長不良を起こすこともあるので、買ってきた苗を植え付けるときは、場所選びを慎重に選んでくださいね!
ディルは酸味のあるフレッシュな風味がしますが、フェンネルはほのかに甘みのある風味を持ちます。どちらも魚料理や肉料理などにあうので、風味の違いを楽しんで料理するのが良いかもしれませんね!
ガーデニング初心者の方は、ホームセンターなど市販で売っているハーブ用、または草花用の培養土を使うと、失敗しにくく簡単でおすすめ!
間隔が狭いと、隣の草丈の低い草花に覆いかぶさってしまし、生育を悪くさせることもあるので注意します。
また植え穴に植え付けるときは、根鉢を崩さず、根に傷がつかないよう優しく扱ってくださいね!
水の与え過ぎは、根腐れの原因になり、そのまま枯れてしまうこともあります。手でしっかりと土の中の湿り気具合を確認しながら与えると、水を与えるタイミングがわかりやすいです。
花がたくさん咲いてしまうと、葉や茎を収穫しにくくなってしまうので、花芽がついたら摘芯をしましょう。
ディルの草丈が30〜40cm以上になっていたら、収穫の時期です!剪定で切り落とした茎や葉をそのまま収穫するのもよいです。花がたくさん咲く前に葉や茎を収穫しますが、花が咲き終わった後にできる種も食用になるので、根気のある方は挑戦してみましょう!
育て方が簡単なディルは、ガーデニング初心者でも育てやすく、料理でも大活躍。寄せ植えやコンパニオンプランツとしても植えられる魅力があるので、ガーデニングの楽しさもさらに広がります。ぜひディルの育て方を知って、庭や花壇、植木鉢で育ててみてくださいね!